甲斐善光寺の御開帳もいよいよあと少し

2022-06-24 15:55:47 | イベント
6月29日まで開催の7年に一度の善光寺御開帳も1週間を切りました。
県外からお出かけになる方には明日・明後日の土日が御開帳参詣の最後の機会に
なると思われます。
本日は、朝から気温がグーンと上昇する中、甲斐善光寺には多くの方が訪れていました。

善光寺の御開帳は、巨大な木造建築の本堂を含む、多くの伽藍を維持するための
維持管理費を集めることが大きな目的でありました。善光寺では、江戸時代に火災
などで建物が焼失することもあり、その再興には莫大な費用がかかったとされます。
その費用の一部を江戸や京など各地に出向いて行った出開帳や、現在のように
善光寺で開催する居開帳という形式でおこなったようです。

甲斐善光寺では、信仰対象の御本尊が信濃にお戻りになり、存続の危機に陥りかけた
時期もある中、秘仏の御本尊と同じような姿で造立された前立仏を新たな御本尊に
迎え、寺勢の再興に努め、現在に至ります。
そのため、甲斐善光寺の御本尊は、かつての前立仏ではありますが、建久3年
(1195)に造立されたことが刻まれていて、最古の善光寺式の阿弥陀三尊像となって
います。
また、『甲斐善光寺縁起」では、尾張(愛知県)の熱田の僧定尊が建久3年(1195)
6月に夢のお告げで善光寺如来の等身大の像を鋳造したと記していますので、
それが現在御開帳でご尊顔を拝すことができる、甲斐善光寺の御本尊です。
7年に一度、この時だけお目にかかることができる仏様ですので、お見逃しないように。

甲府盆地は、梅雨らしからぬ猛暑で週間天気も晴れ曇りで一時カミナリという、
梅雨明けのような空模様が続く予定。
お来県予定の方は、水分補給をしっかりして、熱中症予防対策を心がけてください。
雨が少ないので果樹の出来も心配ですが、善光寺近くのぶどう畑では、
緑色の宝石、シャインマスカットがすくすく成長中。
路地物は、本格的な出荷までもう少しですが、早いものは店頭に並び始めました。
15年近く前、山梨でシャインマスカット栽培が普及する前で希少価値が高かった頃、
知り合いのぶどう農家さんが「新品種で、社員しか食べられないマスカットだから」と、
おやじギャグを言いつつ試食させてくれたのを思い出しました。
その頃は一房が10,000円と言われました。
今ではその半額以下になり、県内でもあちらこちらで栽培が進み、最近では
スーパーマーケットなどでも普通に店頭に並ぶようになりました。
果樹王国やまなしですので、ご来県の際はぜひともお召し上がりくださいませ。
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