地球はやっぱり暖まってるのでしょうか♨
統計を取り始めて、一番早い(!)と発表された、関東地方の「春一番」
124年ぶりに1日ずれた「節分」や「立春」を、
「寒い寒い」と言いながら、つい先日迎えた気がするのに💦
甲府は、やや風は強めですが、気温も上がり、とてもうららかな陽気です。
「立春」は、1年を24つに分ける二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ。
二十四節気は、中国の戦国時代(紀元前5世紀~紀元前3世紀前半)、
太陰暦の日付と季節を一致させるために考案されたとか。
今年のように、春一番がとっても早かったり、
夏は夏で、ちょっと前まで考えられなかった気温を記録したり・・・
二十四節季のような暦が、
どうしようもなく私たちの皮膚感覚とずれてしまう時が、いずれやってくるかもしれませんが・・・
それでも、ちょうど今年の立春の日、
旧堀田古城園の庭で、梅の花が咲き始めていることに気づき、
主屋の広間でも・・・
お軸は季節に合わせて楽しむものですが、あまり種類もないので、今回は
床の間の掛け軸は、小鳥と花籠に掛け替えて。
ちなみに、江戸時代には観賞用に鳥の飼育が盛んだったようで、甲府城下町でも
「鶯水」などと墨書きされた鳥用の小さな水入れが遺跡から出土しています。
この子は、羽が深緑色でおなかが赤い珍しい色。海外から来た鳥かな?
睦月の床の間を飾っていた「鶴」の双幅と同じく、
こちらのお軸も本物かどうかはわかりませんが、「淇園主人」とあります。
淇園(きえん)とは、柳沢淇園(1703-1758)のこと。
甲府にもゆかりのある、江戸時代中期の武士で、漢詩人であり、文人画家。
早熟、そして、多芸多才ゆえに(?)いろいろあったけれども・・・
よろしければ、こちらも覗いてみてください。
・・・暦の上で、「立春」の次に続くのは「雨水」(今年は2月18日)
あまり聞き慣れませんが、
空から降るものが雪から雨に変わる季節を示し、
寒さも峠を超えて、春一番が吹き、農耕の準備に入る目安の時期だとか。
雨水、啓蟄、春分・・・
あわただしい毎日を過ごしている私たちだからこそ、暦に教えてもらうことも多いかもしれません。
暦を聞いて、感覚をしばし研ぎ澄まし・・・
たまには立ち止まって、季節の移り変わりを楽しむのも・・いいですね😊