3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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真実は真実を呼ぶ

2005年08月17日 | □CAD/CAMな日々
 
はい、本気(マジ)工場です。
「CG(ポリゴン)から…」に色々とご質問をいただいております。
ブログに書き込まれる方よりも、本気(マジ)工場に
直メールをいただくケースが多いです。で。
一番多いのが、「作ってるとこもっと見せろ」で、ございます。
はい、スミマセン。
次は「デリングの考慮点とは具体的にナンだ?」です。
ごもっとも。
是非、本気(マジ)工場のホームページで事例をご覧ください。

今回Shadeを使ってやってみているのですが、他のCGツールであっても
同様の結果を得られるものと、考えています。
“CG(ポリゴン)から作ろう”と表記しているのは、そのためです。
で。
全く知らなかった人からは
「へぇええええ、CGから出来ちゃうんだー!」
という驚きの声が一般的でして。
よくご存知の方々からは
「だって、ポリゴンでしょ?モデルが精度が寸法が金型には…云々」
という感想が一般的ですかね(笑)

でも。
世の中にあるCAMと呼ばれるソフトウエェアの大半が、CADの形状を読み込んでから、
形状をポリゴンに近似変換して、その上でツールパスを生成しているわけですから
(知ってる人はみな知っていることですね)そもそもポリゴンで読み込んだって、
同じ事って言えば同じ事なんですよね。原理は。
「ポリゴン=イカン」というのであれば、大半のCAMソフトはイカンとなってしまうのです。
本質的に大事なことは、「目的に対して、その方法だと仕上がりがどうか?」
でありましょう。

事実、高精度を要求されないプラスチック成形品や、玩具などの世界では、CGで作り、
ポリゴンのまま試作し、ポリゴンで金型の形状面を作っている場合もあるのです。
なぜか、といいますと、わざわざ高価な3次元CADを揃える必要がなく、CGの方がユーザにも
馴染みがあるから、ですね。

CADの世界の理解だけでは分からなかった事が製造にはあるみたいです。
3Dデータの一気通貫とか、シングル・データベース、とかいう表現が盛んにされていた時でも
(あったねぇ)CADのデータは一度IGESに変換され、さらにポリゴンに近似されてから加工される…
というのは変りませんでした。…実に興味深いことです。

今となっては、コンカレントもサイマルテニアスも一気通貫もシングル・データベースも
あまり語られなくなりましたが、3次元CADを売る・買うときに最も持ち上げられたこれら
の理由に対して、CAMにはIGESで渡し、CAMの中ではポリゴン近似に置き換えられてから
ブツになっていた… という事実について、どうして誰も語って来なかったのでしょう?

設計部門は図面・3Dモデルを手放した時点で一旦関心が薄れ、
製造は製造で、原理や手法ではなく、結果としての仕上がり(より後の工程)が全てであった
から、というのがワタシの仮説であります。現状上手く行っているのであれば、誰もその事象の
分析なんぞしないものです。はい。

実は、将来的には(非常に微細な)ポリゴンこそが、形状定義という本義においてその
進化を事実上止めてしまっているCADシステムの、ブレイクスルー・ポイントになるの
ではないか???なんて、思ってるんです、ワタシ。
だって、今の3D CADの原理なんて何十年も前から一緒ですからね…ここいらで、何か
夢を描いてもバチは当たらないでしょう。現在のフィーチャパラメトリックが到達点だなんて、
淋しい限りじゃないですか。

あー… なんか難しい話でスミマセン…

あ、ちなみに。
本気(マジ)工場自慢のCraftMILLは、NURBSで読んだ形状のNURBS面に直接ツールパスを
生成していますから、仕上がりはとっても美しいのです。ええ、自慢です(笑)
NURBS形状にはNURBSで、ポリゴンで読めばポリゴンに、ツールパスを生成するんです。
理にかなっております。

今日は結構難しい話&宣伝でした(笑)

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