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3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

では、3日の日曜日にビッグサイトで

2008年08月01日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
今日は、こんなのを出力した。
 
普段は主にゲーム用にモデリングをしているヒトの
 
3Dデータから作られた、オリジナルのフィギュア
 
仕上げや塗装などを考えると
 
今一般に売られている、いわゆるフィギュアとは、そりゃあ違うけど
 
ゲーム製作の現場から、手に取れる「モノ」が生み出されるというのは、
 
新しい事の始まりとして、十分にヒトを動かし得るものだと思う
 
今、ゲームやアニメ、映像の仕事で3Dモデリングをしている人…(アナタだ)
 
自分のモデリングしたデータ、作りたくない?
 
ほらね、

3D形状データなら、コンテンツとモノづくりとが
 
同じ地平に居るってことが、よくわかるでしょ。
 
じゃ、日曜日に ビッグサイトで。
 

「色付き立体出力サービス」 初出荷!

2008年07月16日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
*業務連絡*

前回ご紹介したクモハ52003(新製時形式:モハ52003)HOゲージ出力のお値段は…
 
19,563円 です。(送料別)
 
また、形状という形状を、何でもかんでも立体出力する必要はないので、鉄道車両に多い手すり(なんていうの?棒状の…つかまるための…アレ)などの形状は出力対象とせず、後から針金やプラ棒などを加工して付ける…のが良いかも知れません。まぁ、普通のキットでやるディテールアップという感じで。市販のキットもあるしね。
 
こういった立体プリンターは、形状の断面を積層して造形しますので、どんな形状でも作れてしまいます。切削とは違い、アンダーカットも意識せずに大丈夫です。
  
しかし作れるからといって、部品分けせず一体で作る必要は、必ずしもありません。部品に分けて出力して、後から組み上げてもいいと思います。その方が、表面処理(ヤスるとか塗装ね)はやり易いでしょう。以前ご紹介したバトラクターは、球体間接を仕込むために最初から部品に分けて出力しています。
 
皆さまの参考になれば幸いです。
 
お問い合わせいただきましたので、ご連絡まで。
 
 
さて、クルスの冒険です。
 
各方面より結構な勢いでご注目いただいております
 
「色付き立体出力サービス」
 
…本日早くも初出荷しました! ご依頼ありがとうございました。
 
専用ページに詳しいですが、
 
「色付き立体出力サービス」
 
は、写真のような箱に入った状態で発送されます。

箱に入っている理由は、ZPrinterは、機械から出力したそのままの状態だと大変壊れやすいからです。機械から出した後、二つの工程があって造形が完了するんですね。その工程が済むまでは、モロい。
 
まぁ、別に箱は白いのっぺらしたものでも役目を果たすのですが、せっかくだから…ね。こんなデザインにしてみました。
 
このあたりが、ツクルスらしい…でしょ?(笑)
 
ZPrinterは、このあと
 
「パウダー除去」「含浸」(…というよりはコーティングに近いですかね)という2つの工程があるのですが、
 
それは、ご依頼いただいたお客様にやっていただくことで
 
驚異の(?)低価格でご提供しています。 
 
最終的な仕上がりにまで責任を持とうとすると、
 
それは「出力サービス」ではなく、むしろ「試作請負い業」となり、
 
相応の価格をご請求せざるを得ません。そのほとんどが手間賃になります。
 
しかしそれは、こういった「プリンターの出力サービス」にとって、決して本来あるべき姿だとは思っておりませんで、苦肉の策と言えば苦肉の策、しかし価格を下げるには当然の決定打となる決断をいたしました。
 
安いんだから「パウダー除去」「含浸」はそっちでやってね!…と、こうしてサラっと言い放つだけなのも不親切だと思いますから、近く
  
「色付き立体出力サービス 体験セット!」
 
的な商品をさらに手頃な価格でご用意しようかな… と考えております。
 
出来合いの小さい形状ですが安価にてお送りします、という感じですね。
 
また、土日ののどかな時間帯に
 
「色付き立体出力 後処理体験講座!」
  
も、いいかも知れませんね。アキバで、少人数でのんびりと。
   
これで全体の流れを理解してから、あらためてご自分のデータでご依頼くださいね、ということです。
 
とにかく、こうしてサービスを開始することができました。
 
お問い合わせ、出力のご依頼、お待ちしていますー! 

・・・・ね?3Dモデリングやってると、スゴイこと出来るでしょ!(ニコニコ)
 
CADでもCGでもかまわない。
 
とにかく3Dモデリングを出来る人は、威張っていいと思う(笑)


TRAIN MODELING MANUAL Vol.1 (ホビージャパンMOOK 249)

ホビージャパン

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クモハ52003(新製時形式:モハ52003)

2008年07月15日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
  
クルスの冒険…鉄道趣味は無いんですけど、今日はHOゲージだ。

クモハ52003(新製時形式:モハ52003)
昭和11年に国鉄京阪神間でデビュー、最後は飯田線で活躍した流線型が美しい車両です(超受け売りですー…)
 
えーっとですね…

「色付き立体出力サービス」は、別にフィギュアを作る道具ってわけじゃないぞ!
 
というお話だ。
 
何と言うか…「色付き立体出力サービス」を、フィギュアを例にお見せすると
 
「なんだ、おもちゃ用か…」
とか
「フィギュアかよ…」
とか、そういう反応が結構出てくるのね。
 
…そんなわけないじゃん(笑)どこの世界に「フィギュア専用の機械」があるものか(笑)
 
フィギュアも、できます。当然、スケールモデルもできます。機械部品もできますし、アクセサリー的なモノ、美術品的なモノ…できます。
 
というか、そもそも機械設計・製造における試作部品をつくる…という用途が多いのだから、どっちかーと言えば、機械的形状の方が全体としては多いんですよね。
 
何回もしつこく言っておりますが、
 
これは、「PCとアドビのソフトとプリンター」と全く同じなんです。
 
だから、写真用もマンガ用も年賀状用もチラシ用も…ねぇっすよ(笑)
 
プリンターは、プリントするだけの機械です。

何をプリントするかは、アドビのソフトの操作でヒトが決める話。
 
だから…
 
・キャラクター(あーそう、こなたもハルヒもOKだから)
・メカ(あーそうそう、ガンダムもOKですよ)
・戦車
・艦船
・航空機
・鉄道車両
・橋梁
・建築物
・クリーチャー
・ライダーもウルトラも戦隊モノも…
 
モデリングした3Dデータと、プリンターの性能の限界まで、なんでもできます。
 
ただし… 弊社では著作権への責任は負いかねます。
(だってプリンターだものー…)
依頼時に、依頼主自身が著作権を所有するか、著作権者から承認いただいていることを前提として、サービスを行っております。
これは、予めご了承ください。
 
ということで、
 
別にフィギュア専用じゃないぞ!
 
貴方の作りたいモノを、作る機械ダ!
 
さぁ、夏休みだ、工作(=3Dモデリング)だ!

鉄道模型を楽しむ本 HOゲージ小型レイアウトの作り方
池田 邦彦
誠文堂新光社

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安さの秘密(秘密でもなんでもないよ)

2008年07月13日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
  
クルスの冒険です… 暑ぃっすねー…
 
もうね、家中の窓に簾(スダレ)付けましたよ。
洗面所もトイレまでも(笑)。
これで「みつを」の額と一輪刺しでも置いたら
どっかの居酒屋さんみたいですよ(笑)。
 
今日は、
「パソコン持ってて、アドビでやってる人ならカラープリンタを使えるよ…」
って話です。
 
ナニ?当たり前だ?… そう、当たり前の話をします。
  
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
のリリースを流してから、結構色々と採り上げていただいてありがたい限りです。
 
・マイコミジャーナルさん 
・アキバナナ(英語サイト)さん
 
ありがとうございますー。ぜひ現場を取材にも来てくださいね。
 
価格設定に関するお問い合わせも早速いただいています。
 
なぜか?っちゅうとですね… それは安いからです。
 
他の類似のサービスと比較して、すごく安い。
 
それと、料金算出の基準が明確です。
 
そこにはウソも偽りもありませんで、ね。 
 
要するに…
 
「ある部分の作業を私たちは行わず、お客様にやってもらうから」
 
だから、安いんです。それだけです。
(そこをご依頼いただくと別途料金がかかります)
 
私たちツクルスでご提供している立体出力サービスは共通して、以下のことにとても気を使っています。
 
<大前提>
○3Dプリンターは、“所詮プリンター”だから、ご依頼いただいたデータ以上の仕上がりには、絶対にならないことを理解していただく。(これは紙のプリンタでも一緒で、預けた画像の解像度が上がったりはしないでしょ?)
 
データを作ることの責任は、すべてお客様にあるものとします(つまり、紙のプリンターと同じってことですよ、キンコーズがデザイン直してくれたりしないですからね)。
 
○3Dプリンターは機械だから、性能に限界がある。その限界を事前にきちんとお知らせしておく。
 
○3Dプリンターが機械として行う「全自動の部分だけ」をお請けし、全自動でない部分の作業はお客様に委ねる。(だから安い)
 
○「全自動の部分だけ」を行うので、当然安価な価格設定をする。
 
… ということです。なにも特別なこっちゃないです。
 
要するに、広く普及して当然のこととなって久しいキンコーズとかの、紙における出力サービスと同じ扱いをする… ってことですね。
 
これが最も自然で、サービスとしての当然のあり方だ、と信じています。
 
付け加えるとしたら…
  
○手作業との比較は、ナンセンスです
 
ってことですかね。
 
もぅね、やめたい。最初っからその話題は意味がない。
 
手作業は手作業の良いところがあって、
 
3Dデータからの出力は、その良さがあって、
 
目的に応じて使い分ければいい… それだけですよ。
 
マンガだって、手描きの原稿をスキャナで取り込んでMacでトーン貼ったりするでしょ?

ペン入れ後Mac… という人も居れば、もっと前、もっと後…いろいろだ。
 
目的に応じて、最適な手段を選べばよい… というだけのことですよ。
 
こういうサービスが出てくると必ず…
 
「これからは、手でやってるモデラーは食い上げだ…」
とか、
「今の手仕上げの原型と比べたら、仕上がりがまだまだだ…」
とか、

ほんと、どーでもいい感想が出てくるからね(笑)
 
そんなの、どーでもいい。
 
むしろこう考えてみると、いい。
 
どっちも使える人が居たら????
 
「…それは理想的だよね…」
 
でしょ?(笑)それに、
 
「3Dが使える人は、必ず手仕上げが出来ない」
 
のか?
 
「手仕上げが上手い人は、絶対に3Dが使えない」
 
のかな?(笑)
 
…ね。二元論って、意味ないでしょ。

「勉強出来る子は、ココロが冷たい」

って、大馬鹿な話があるけど、じゃあさ、
 
「勉強出来ない子は、暖かい」
 
のか?…そうかぁ????
 
ツクルスでは、手仕上げが上手で、それで食ってるぞ… という人を尊敬して止みません。職人的手仕事の価値は、絶対的にあると思います。

そして、ある一定の分野は、どんなにこの手の機械が進歩しても絶対に手仕上げに追いつくことは無いでしょう。

だって、材料が違っていて、手法が違うのだから、そう簡単に同じにはなりようがない。
 
でも、そもそも手仕上げが得意で、それでやれている人こそ3Dの道具も使えたら…
 
これ、最強、ね。
 
同じように、手先は器用ではないけれど3Dのモデリングが得意だ、という人にとっても、自動で立体出力が出来る… っていうことだけで、新しい出力形体が用意されるのだから、それだけで純増。
 
すべての人にとって、プラスだ。
だって、出来なかったことが出来るようになるのだから。
 
どれくらいのプラスか?どれくらい有用か?という程度の部分は、
 
これは、各自で評価が分かれることでしょう。
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
は、3Dの形状データがあることが前提なので、
 
3Dの形状データが手元にある人から、そのサービスに接することができます。
 
それは、
 
パソコン持ってて、アドビでやってる人ならカラープリンタを使えるよ…
 
っていうのと、全くおんなじなんです。
 
何も特別なこっちゃ、ありません。
 
Macもアドビもプリンターも、仕事しないから(笑)
 
やってるのは、「人」ですわね。
 
そこも、全く一緒です。
 
メタセコイアからはじめよう!―無料で作る3Dキャラクター
原田 大輔
技術評論社

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立体プリンター・3Dプリンター 出力サービス開始!

2008年07月11日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
 
クルスの冒険です… 皆さま、お待たせしました!
 
Z Printerを使っての
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」
 
を開始いたしました!
  
1個からの個別のご依頼も受付けいたしますし…
 
「ワールド・オブ・ウォークラフト(World of Warcraft、WOW)」
 
のような立体出力サービスを、自社のゲーム・メタバース・アバター…
などのユーザ様に提供したい…
 
と、お考えのゲーム会社さん、メタバース運営会社さんなどからのご相談も承っております。

こういったオンラインサービスの会社さんでは、そうですね… 
「ユーザ様への夏のプレゼント企画!限定30体!!」
としても、ユーザ様を飽きさせず、ぐぐっと惹きつける面白い試みになるでしょう。
 
しかもこの「3D CGからの色付き立体出力サービス」…
安い!すげぇ安い!…んですよ、これ。
従来からすると、考えられないくらい破格の価格設定です。
 
もちろん、安いには理由があります。

でも、ウソ偽りなく、あるがままをお伝えして、
その上でお客様からご判断をいただこう…
  
という意味において、すごく正直に真面目な価格になっていると思います。
 
色々ご意見はおありになると思いますが… 
結局は、真実を広く伝えて、理解していただいて、信頼していただかないと、広く普及なんてしないんだ… と、信じています。
  
ご自分で「ひと手間かける」人…そういう人は、安く上がるもんです。なんでも、そう。

これが、私たちツクルスの出した、ひとつの回答です。
 
とにかく今日は、これだけです。
 
「3D CGからの色付き立体出力サービス」

を開始いたしました! 
 
あ・・・

これ、機材ごと夏のワンフェスに持ち込みますよ!!
 
乞うご期待!

ウォークラフト3 コンプリート 日本語版

カプコン

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本日の3Dプリンター(動画となりゃ…)

2008年06月16日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
もぅね… 毎日何かしら作ってるね(笑)

前回言い残した「アニメ屋さん」の前に、「ゲーム屋さん」いこう。
  
3Dプリンター・立体プリンターで、しかも自動で色が付く…となりゃ、
 
3Dのデータをすでに持ってる人にとって
 
こんなに楽しい機械はないってことだね。
 
今日は、たびたび登場する「ねず美」。

masterpiece製作委員会の中の一社、Studio*Meetsが生み出したキャラクター。
 
3Dの形状で、ボーンが仕込んであるとなれば、そりゃアニメにするよね。
(うん、するね)



動画だね(だね)。

これは、ゲームなんかで普通に使われてる話だね。
 
動画となりゃ、その動画の好きなポーズを止めて、その状態でフィギュアにしたくなるのも、人情ってものでしょう(そうなの!)。
 
じゃ、やっちまえと。
 
イキナリ6体、動きの中のポーズ抜き出し(笑)
 
ははっ。

やる前から「そりゃあ出来るよね」と分かっていても、実際見ると壮観。
 
これを例えば、Second Life などのメタヴァース環境とからめて遊ぼうと思うと、きっとこうなるね。

○自分のアバターを作る
○当然、それを仮想世界(メタヴァース)に持ち込む
○自分のアバターにアニメーションをつける
○ニコニコ動画なんかにアップしても楽しいね
 →音楽とのコラボもイイ
○気に入ったポーズで、フィギュアにする
○そのフィギュアをオフ会に持って行ったりする
○アバターだから、着替えたりもする
○そいつにまたアニメーションをつける
 *くりかえし




こんな遊びをめがっさカンタンにやれるような道具を作るよ。

やー、それが『masterpiece』さーっ!(←鶴屋さん風に言ってる…つもりだ)
 
こういうRPの技術っていうのは、別にフィギュアとかオモチャの話だけじゃなく、当然製品設計・製造で使われることが多い。
 
じゃ、なんでこのblogでそういった機械的な形状を出していないのか?といいますとね。
 
うん、面白くないから(笑)別に機械設計って行為をつまらないって言ってるんじゃないですよ。こういう場所で見せるには、やはり見栄えって大事だからさぁ。
機械モノというのは、要するに部品だから、こういうところでお見せしてもイマイチ見栄えが良くないのは仕方ない。
 
それと、実際の製品に使われている部品などの場合、とてもネットで気軽にお見せできるものじゃない。必ず守秘義務ってモンがありますから。
 
こういったキャラクターものでも、当然公にお見せできないものって結構ありますしね。
 
そんな所が理由です。
 
でも、そのうちやろうかな。機械部品。
 
今日のところは、CGアニメとそこからの立体プリントって事で。
 
どう?楽しい?
 

本日の3Dプリンター(ワンゼグ ジローがキタ)

2008年06月12日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
えー…本日の3Dプリンターで出力したモノ…
 
日本テレビさんからお預かりした、
 
ワンセグ ジロー(笑)見慣れて来たらなんかカワイイぞ。

 
なんでも、夕方の天気予報で活躍中のそらジローの親戚なんだってさ。
 
まだTVには出ていないそうで、本邦初公開(たぶん)。
 
あ、日本テレビさんには許可をいただきました。
 
皆さんご存じのように、そらジローは3D CGで描かれていて動きまわる。
 
このワンセグ ジローも3D CGでデータをお預かりして、
 
何の苦もなく、すんなり立体になりました。
 
何といっても自動で色が付いて出てくるのは、イイね。
 
発色も、ちゃんとワンセグ ジローっぽい。
 
TV局でCGやっている皆さんも、私たちにご注目くださいね。
 
こんな風に既に3Dの形状データをお使いの所は、どんどんご相談ください。
 
ジャンジャンつくりますよ。

3Dのデータがあるところ… さ、次はアニメ屋さんだ。

お楽しみに。 

これが3Dプリンターだぜぃ(笑)

2008年06月11日 | □CG(ポリゴン)から作ろう

もぅね、今日は写真と映像をご覧いただこうと。

農機ロボ・バトラクター オープニング


写真はCG映像から3Dプリンタで出力したアクションフィギュアです。関節にイエローサブマリンの球体ジョイントが組み込まれていて、ポーズも(わりと)思いのままだ。

もう一回言いますね。

このアクションフィギュアは、CG映像のデータから出来てる。同じデータ。

アニメ・映像・画像・Web・設計・デザイン…
 
これら一連の3Dデータは、マルチユース可能です。やらないと、もったいない。
 
プラモの設計データ(まぁ金型まで行くね)、アニメのCGデータ、ゲーム、その他のマーチャンダイズ… 元になる3Dのデータは、一元化できる。

っていうか、した方が絶対に無駄が無い。特に一社で上記の複数の事業をなさっている企業であればなおさら。なんならワタシ、その実現のために自分の持つノウハウ全部出してもいいですよ。(お仕事で)劇的に3Dデータにまつわる業務効率が改善することをお約束いたします。
 
えーと… ご質問はメールでこちらまで → info@tkls.co.jp

で、これは何のロボットか?と。
 
そりゃアナタ、

『農機ロボ・バトラクター』
 
ですよ。日本の食糧自給率を守るため立ち上がる二段機構式可変農用牽引車両
ですよ。(←ごめん、良く分かってない)
 
・・・・でね(笑)
 
これを見て、「なんだ、オモチャか」という人とは、もうお話してあげないから(笑)。
 
モノづくりと関係ないや、工業デザインと関係ないや、と思った人は損するよ。
  
これが、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」が基本コンセプトとしている
 

「コンテンツ」×「モノづくり」 を 「3Dで融合させる」

 
ということを端的に表しているモノです。
 
3Dによる形状定義(CGとかCADとかだ)がもたらした、豊かな結晶です。
 
これを作るのに、たったひとりでやっておられる。
 
映像もモノづくりも、ひとり。ひとりだよ?
 
これこそが、ITとしてのチカラじゃなかろうか。
 
まぁ、去年『日経デザイン』誌のID FORUM TOKYOでも同じ話をしたんですけどね。
 
これを見て、何かを感じた人がいらしたら、ぜひ秋葉原にお越しください。
 
当然、8月3日(日)ワンフェスにも出ますよ(笑)
 
フィギュアが好きとかアニメかよ、とか、そういうんじゃない。
(そう見えてもいいけどさ)
 
「モノづくり」の大前提をひっくり返すような事実が目の前にあるってことを感じていただければ、うれしいです。
 
テクノロジーはさ、こう使われなくっちゃ!
 

3Dプリンター・立体プリンターの本質

2008年06月02日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
クルスの冒険です。
また、TV番組に出ていたそうで。立体プリンター。
まぁ、注目を集めるということは、ありがたいことです。
 
以前からずーっとずーっと書いて来ましたけれども、この先も挫けないでずーっと書いて行きます(笑)、同じ事を。
 
TVで放送しているその見せ方は、つまらない(あーぁ言ったよオレ…笑)。
つまらないだけじゃなく、あまり意味がない。
 
そりゃ一般のヒトに「おおお!スゲー」って言ってもらう分にはそれでもいいでしょう。で、それこそがTVの使命だ… というのも、そのとおりなんでしょう。
でもね、今目の前に現存する「メロン」やら「トウモロコシ」を3Dスキャンして、それを立体プリンターで出力しても、何にもならない… 

「いや、まずは知って、驚いてもらわないことにはしょうがない」
…それは、分る。もっともだ。うん、すごーく良く分かる!

…でも、もういいでしょう?そろそろ視聴者にも飽きられちゃうよ…
 
ワタシの自論なので、誰にも合意されなくても全くかまわないのだけれど…
 
「3Dスキャナ と 立体プリンタ の組合せはちっとも面白くない」
 
「面白くない」とは感情の表現だけれども、これは理屈としての裏付けがきちんとあって、それでつまらない。その話をします。
 
なぜならば、その一連の行為は
 
「今、すでに目の前に存在するモノの、すごく劣化したコピー」

に過ぎないからだ。これはどこまで行ってもそうだ。きっとどんなに技術が進歩しても、劣化(=コピー元よりも情報量が減少した状態)の具合はそう変わらないだろう。
メロンやトウモロコシを3Dスキャンして出力している限り、その見せ方は立体プリンターではなく、相当に劣化が激しい「立体コピー機」になっちゃうのだよね。
わかる?わかるよね。

「おぅおぅ挑発的に言ってやがんな…」と、お思いの方は、幸いです(ニコニコ)。
いや、本当に。そういった所から、本質の理解は始まるんだからさ。

結局このテの立体プリンタは、「今あるモノ」なんて作ってもほとんど意味がないんですよ。うん、ないよ、全然。特にマスプロダクションのモノをやったら本当に無意味だし、つまらない。スキャンしたモノをちょっと変えればいいんでしょ?と言う向きは、よもやチャイナのデッドコピー品を非難したりしてはいまいね?同じ事だ。ナニ?社内でやる分のは良いだろう…って? 社内の以前の製品だったら、大抵は3Dのデータが残ってるからそれを使えばいい。スキャンする必要があるのは設計が3D化される以前のふるーぃ製品だけだ・・・とか、色々条件が付いちゃって、すごく例外的な適用に止まっちゃうんだよね。
 
この手法が以前から伝統的に採用されて効果を上げて来たモノには、クルマの意匠面がある。
クレイモデラーが丹念に粘土を使って手で立体化したモックアップを測定して、3Dのデータとして取り込むという方法ね。
間違っちゃいけないのは、クルマはマスプロダクションされて初めてクルマになるから、クレイモデラーさんが仕上げたモックはクルマではない(クルマの形をした粘土だ)。そういった意味ではまだ世の中に存在していないモノと言える。

これは、こうしたデジタルツールが出来る遥か以前に造形された歴史的工芸品などから造形モチーフを取り入れたり、手工芸品などの造形モチーフをデジタルに取り込むための手法と同じだ。これはアリ。なぜデジタルに取り込むのか?それはマスプロダクションするからですね。マスプロを前提としないならデジタルにする意味はあまりない。

工芸品をマスプロに持って行くのはアリって事だ。逆にマスプロダクションされたモノを取り込むのは意味がないし、あってもかなり限定的な状況なのは間違いない。生産が中止されて相当な時が経ち、3Dデータはおろか図面も残っていないような製品を再生産(リプロダクション)する、っていうのもこちらに分類されるだろうから、まぁアリでしょう。

でも・・・こうやって考えるとどれもこれも機会としてはレアだよね。
 
つまり立体プリンタは、 
「今、物体としては存在しないモノ」
「今、物体として手に取れないモノ」
 
を、出力して初めて本来的な意味が発揮されるんです。あったり前です。 
だってもともと、製造する前に「試作」しましょう…って道具だものさ。

だって、考えてもみてくださいよ。
メロンやトウモロコシを3Dスキャンして立体プリンタで出力しているのは、デジカメと紙のプリンタでやっているのと本質的に全く同じなんですよ(笑)
目の前にある野菜や果物をデジカメで撮影して紙で出して、「ハイ、本物そっくり~」ってやっても意味ないよね。目の前の本物見りゃ済むから。
それも、デジカメ→紙プリンタ で実現されている視覚的な精密度よりも、3Dスキャナ→立体プリンタは、全然質が落ちる劣化コピーなんだから。
 
でも、今回のTV放送ではイイところもあった。
人体という題材を取り上げて新しいモノを出力対象としたのは凄く良かった。
ほら、人体の一部というのは、
「今、物体として手に取れないモノ」
だから。
 
「じゃあオマエは何をすんだよ?」
という問いかけは、幸いでして。やることは決まってるし、それをずーっと言ってやり続けて来た。

「今、物体としては存在しないモノ」を対象とすることだ。

詳しく言うと、
「3Dの形状データがすでに存在していながら、物体としては存在していないモノをまずは対象としましょう」
 
これだ。この状況でこそ、立体プリンタはその本質的な価値を発揮する。
これはもう、理屈からしてそう。現在すでにモノとして存在している対象の劣化コピーなんてほとんど必要ない。
 
さらに推し進めると、
「今存在していないモノを物体として存在させる(=立体プリントする)ために、3Dの形状データを作りましょう」

と、なる。
感情の話は一切抜いて、これは必然なんですってば。
 
人体の一部を立体プリントするにしたって、MRIが測定したDICOMデータをSTLなどの3D形状フォーマットに変換する必要があるんだから(ま、難しかないけどね、道具も必要で手間はそれなりにかかるけど)。これにしたって、要は立体プリントするための3Dデータはどうする?って話だ。
 
もぅね、TV番組制作の皆さんも次のフェーズに行きましょうよ。
 
立体プリンタは、元となる3Dのデータ以上のことは絶対に出来ない。
大事なのは、立体プリントの対象となる3Dのデータなんです。
これはDTPのチラシづくりと何ら変わらないんだよね。
 
一体何の3Dデータを(立体プリンターにかける)対象とするか?
そして、その3Dデータは誰がどう作るか?
こっちにこそ、本質的な面白み(=ビジネスも)が、あるんです。
 
その目の前の技術は素晴らしい。
だけどその見せ方は、ちょっと違う。
だから、本質を見ましょうよ。
 
だって・・・“プリンターだ”って言ってるじゃん(笑)
そこが、本質です。
それが分かれば、自ずと

「何を、誰が、どうやって3Dデータにしてるか?」
が一番大事だ、ってことが分かると思う。

最後は「人」に返ってくる…って話だよ。

詳しくは、秋葉原で。 →ココね

写真のZ Printerも置いてあります。
 
人も、居ますよ。 →ココね


アバター 立体出力 つづき

2008年05月27日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
明日からの
「Virtual World Conference & Expo 2008」に向けて、作業も追い込み。
 
Linden Lab社 CEOのフィリップ氏と秘書のキャサリン女史。
 
んー…なんというか…
 
「そう見えればいい」(画像・映像・CG・ゲーム)
 
という3Dデータと、
 
「そう在らなくてはならない」(設計・製造)
 
という3Dデータの隔たりが、良く分かるっちゃ、分かる絵だね。
まぁ、CGというのは視覚がゴールなわけだから(少なくとも現在はね)、
「そう見えればいい」というのは何も悪いことでも何でもなく、パラダイムであるし、一つの正義だ。
 
確かにこの辺りは隔たりはあるのだけれど、是非覚えておいて欲しい。
 
それでも両者に共通項は多く、その隔たりを越えることはそんなに難しくない。
 
本当だよ。
 
CG用のデータからモノは作れるし、モノづくりのデータからCGは作れる。
 
一つは、
「道具の助けを借りて」(つまり“ツール”だ)
もう一つには、
「知ることによって」(こっちは“ヒト”だ)
 
どちらの要件も、今のところまだ少し、足りない。
 
まずは「知る」ってことだね。
とにかく…
 
「あぁ、CGとかゲームのデータから、モノは作れるんだよね」
 
これがコモンセンスになるまで、この事実が「知られる」必要がある。
「知った」ヒトは、やってみたくなるだろう(たぶん)。

そしたら、秋葉原に来ればいい。 →ココね
 
ほら、こうして世界は変わってく。

明日からが、楽しみだ。
 

3Dアバター 立体出力 …ハイ。

2008年05月26日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
クルスの冒険です。なんとなく、夏っぽい季節になって来ました。
5月連休から梅雨入りまで、今頃が一番いい季節っすね。
 
さて、最近何か色々とお話して来てますけど(笑)
本質的に、伝統的な設計・製造マーケット以外でRP造形機なんぞを活用しようと思いますとね(つまり試作以外だね)…自ずと論理的にアタマを使うわけですよ。

1.すでに3D形状データが存在し、運用されていること
2.少量多品種(一品一様まで行ってもいい)の製造に価値があること
3.RP出力に対して、コストが高額であってはいけない…
 
ま、アバターかねぇ?(笑)
以上の条件を満たすものと、道具はそんなに多く無いんですけどね、3Dアバターはその中でも、アリだよねと。うん、アリだろ。アリアリ(笑)

ということで、

○ NTOMO さん
○ ViZiMO さん
○ ダレットワールド さん
○ セカンドライフ さん

の、有名メタヴァースさんからデータを頂戴して、アバターの立体出力を試みてみましたよ。仕上げ前なので、粉ふいてますけどね(笑)この後、仕上げますよ。
 
しかも色つきだ。
 
こういったモノこそ、色つきの立体出力が利いてくるはずだ。

これを、「フィギュア」と呼ぶのは、現在売られているいわゆるフィギュアと呼ばれるモノと質的には全く違うので、どうかと思ってしまうのだけれど、まぁモノの性格としてはフィギュアだろうね。

で、誰が見たってすぐ分かる「なんか形がカクカクしてるなぁ」(バーチャファイター2くらいか?)という事は、出力する機械のせいではなくてそもそもメタヴァースで使っているデータが、そういう形になってるからなんですね。
機械の性能としては、もっとずっと精密な造形が可能ですよ。ただ、3Dの形状データをもとに造形するわけですから、造形の対象となる元のデータ以上にキレイにはなりようがありません。
 
あれ?でも「ねず美」はカクカクしてなくて、可愛かったよね?
そう、そうなんだよね。この「ねず美」は、カクカクしてない。
でも、各メタヴァースにも入って行ける構造になっている。



なーぜだ?(笑)
 
それは、『masterpiece』を使って作られてるからです。
 
『masterpiece』ってソフト+サービスは、そういう仕様で開発されて行きます。
 
今週、28日(水)~30日(金)東京ビッグサイトで会いましょう。
 
 → コレね。



繁盛…なのか?(笑)

2007年03月26日 | □CG(ポリゴン)から作ろう

本気(マジ)工場です。
 
うーん…なんだかんだで、毎日のように『3D CGからの立体出力サービス』にお問い合わせやらご依頼をいただくようになりました… 皆様ありがとうございます。段々と納期調整なども考えなくてはならなくなるかも知れません。

写真のようなカンジで納品いたしております。これは、前々回のフィギュアを作るにあたっての出荷状態(パーツごとの加工)ですね。

こういう試作請負は、それなりに常に仕事があるか、自分たちの事業規模が小さいか、単価が高いか・・・しないと、それ単体での商売はなかなか成り立ち難いものなのですが、Dimensionの場合は手間というものはほとんどかからないですから、だから何とか成り立って行くのでした。

あ!でもね、この出力サービスを始めたい…という方は、応援しますからぜひ本気(マジ)工場にご相談下さいね。え?そりゃ応援いたしますよ!だって、本気(マジ)工場は、この試作請負業が本業では無いんですから。これで、世の中にCGからの出力センターが増えるのだとしたら…それが、本気(マジ)工場の思い描いた事なんですから。
で。
これ、手間はかからないんですけど、それなりに知恵・経験・留意点は必要で、そんなのもコミコミでお手伝いいたしますよ。こういう知識と経験がある所で、Dimensionは買いましょう~(笑)まぁ、本気(マジ)工場のお仕事Webページをご覧いただければ、Dimensionは他からは買いたくなくなりますって(笑)この知識量、スゴイもの。

でもまぁ、そんな事より
「今日もまたひとり、つくる人が増えたね!(・∀・)イイ!」
って事で、明日もまた強く生きて行けるワケですよ(笑)
こうやって頑張っていれば、きっと何かが変わるだろう…そう信じておりますよ。うんうん…
 
『ホビージャパン誌』のWebサイト、『とれたて!ほびーちゃんねる』でも、もうすぐこのDimensionが登場だ!乞うご期待。
 
さぁ、今日は早めの花見だ(いそいそ…)
 

3D CG立体出力サービス、その後…

2007年03月20日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
一時のお祭り気分じゃ意味がない…ってことで、
『3D CGからの立体出力サービス』の近況などお知らせします。

え~…結構全国からご依頼いただいております。画期的に安い!とは言え、やはりおカネがかかるものですから皆様それは慎重に検討されています。

こちらもそれにお応えすべく、分かりやすい見積書などお出しして、お客様のデータも拝見しつつ… 色々とご不明な点が明らかになった上で… 「えいヤッ!」とご依頼いただくようなんですね。やはり勇気が要るようです。ええ、最初ですから。
 
それも無理からぬ事で。だって、技術的にはなーんの問題も無いものの、このサービス自体が始まったばかりですから、かつてのカラーフィルムもDPEのように
「これくらいの仕上がりで、これくらいの価格よね」
というコモンセンスが形成されておりません。だから、価格もさることながら仕上がりについては不安もあることと思います。これも徐々に知られて行けば、コモンセンスに近づいて行くのだとは、思っていますが。

でも、先駆者というのは何にでもいらっしゃるものです。

その振り絞った「えいヤッ!」の分だけ、誰よりも先にこのサービスの快感を手にしていただいているんですね。こういったCGモデリングをしていた方から、モノになった時の喜びの声を聞くのが何よりうれしい本気(マジ)工場です。

だって、3Dのデータからモノを作った!という人が、また一人増えた、ということは疑いようの無い事実なんですから。
本気(マジ)工場は、3Dからのモノづくり人口を増やしているんです。このことにかけては、世界一かも知れない。

「上手い・下手」 の間には、そりゃもう大きな川が流れてます。
でも、
「やる・やらない」 の間には、川どころか次元の違いすら、あるのだよね。

このお客様は、メタセコイアとLightWave 3Dをお使いです。フィギュア一体ではなく、ガレージキットのようにパーツ毎にバラしたデータで出力のご依頼をいただきました。ほとんど本気(マジ)工場のURLに書かれている、ほとんどそのまま!のカンジで。すばらしいお客様でした。

ちなみに出力のお値段は、3万円は大きく下回っていますね。
(ごめんなさい、パーツでしか見ていないので完成した身長などは分かりません…)
でもこの感動は、プライスレス…(まぁ、言うわな、うん。言う)
 
せっかく3D CGでモデリングしてるんでしょ?
じゃあ、モノにしなきゃもったいない。
これでもう二次元系とは呼ばれない、かも?(笑)

今日も、「リアルに してミル?」
の、本気(マジ)工場でした。
 
次回は、切削ネタやろう。 


3Dモデリングにオトシマエを付けるときが来た!

2007年02月26日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
ワンダーフェスティバルが終わりました。
本気(マジ)工場としてはすでにお伝えしたとおり、
『3D CGからの立体出力サービス』
の一点突破で展示を行ったわけなんですけど…

私たちの展示を最も興味深く、おそらくは好意的に捉えてくれた人たちは
「すでに何らかのCGソフトを使って、3Dモデリングをしている人たち」
だったでしょう。

このブログでも何度も書いていますが、要するに、CADにしてもCGにしても3Dモデリングという行為は、とっても大変なことなのです。ずっとモデリングをしている人たちは慣れてますから、もうそうは思わないかも知れませんが、本来的に3Dのモデリングは、自分の手で絵を描くことやAdobe Illustratorなどで描くのと比べても、何十倍も何百倍も手間のかかることなのです。

これは、
「3DモデリングはPCに入力しなければならない情報が多い」
と言い換えてもいいです。

で。

さて、では何のためにわざわざ3Dで大量の情報をPCに入力しているか?ということなんだね、問題は。当然、入力した情報量が多いわけですから、「取り出し方」も3Dの場合は色々あります。ポースを変えたり、レンダーで色を変えたりムービーにして一人でアニメーションを作ってみたり…
もちろん単なる「絵」と比較して、「3D」の方が出口の扉は多いんです。

でも、そうであっても、今まで出口として用意されていたのは、モニタの中や紙に印刷された2Dとしての成果でしかありませんでした。大量の3D情報を入力しておきながら、取り出せるのは情報量として削ぎ落とされた平面の状態だったんです。
 
結果が平面にしかならないなら、絵を描けばいい… そう判断してしまっても無理のない話です。絵をいーっぱい描けばそれはアニメーションになる訳ですから、じゃあいーっぱい描く方が3Dでモデリングするよりも、少なくとも手馴れてるじゃん、と。かくして、3Dモデリング人口は増えそうでなかなか増えて来なかった。

言い換えれば、これは出口の貧困さがCGモデリングを始める動機を削いでいた、と言っていいでしょう。絵にしかならないなら、絵を描けばいいや… と。

ところが、『3D CGからの立体出力サービス』 という新しい出口の扉に、こんなにも多くのCGモデラーさん達が期待を寄せてくれるのは、多分、

「苦労して3Dで入力した情報を、これでやっと苦労に見合う情報量として取り出せる…」

という期待感からに他ならない。『3D CGからの立体出力サービス』は、コンピュータに入力した情報を削ぎ落とす従来の行為ではなく、逆に「情報量を増して得られる出口」だからです。実際にモノを触れる、ということは最高の情報量なんですよ。

設計・製造業に携わる人たち、もちろん本気(マジ)工場自身も、この現象は3D CADの普及、という歴史の中で全く同じ経験をして来ました。せっかく3D CADでモデリングしたのに、その後は今までと同じ製図の出力で仕事が進んでいた… という状態です。これでは3Dで設計する意味が薄れてしまう。モデリングの苦労が報われない。

今日ワンフェスの会場でも、立体出力サービスを知った方の中には

「なんだ、CGやらなきゃ作れないのか…」

という感想を持たれた方も多いと思います。…そんなの、当たり前じゃないですか(笑)「絵」という非常に情報量の少ない状態から、「フィギュア」という最大の情報量に引き上げるには、その間に必要な大量の情報を補う、という行為が必要で、その行為が「3Dモデリング」なんですよ。
(ここでいう情報量とは、ファイルのサイズのことではないですよ)

そして、誰もが「絵から3Dに自動的にしてくれるソフトは無いものか?」と、思うんですね(笑)これも、製図のCADから3D CADへと辿った歴史と全く同じだ。ええ、絶対に無理です。もうね、無理。諦めてるのではなく、論理的に不可能なんだね。地球上では重力を打ち消せない、とか、そういう物理法則に近いレベルで不可能です。ヒトがモデリングする以外に方法はありません。まぁ、なぜそうなのかはそのうちにまたここで書きます。
 
本気(マジ)工場は、同業者から時々きかれることがあります。
どうして、ホビー系に熱心なの? と。…愚問です(笑)まじめに答えるなら、それは、「貴方たちとは、世界が違うから」です。

本気(マジ)工場の同業者のほとんどは、自分達のお客様を「製造メーカー」だと、思っています。厄介なのは、そう積極的に決めているのではなく、それが彼らの自明のパラダイムであって、それを疑おうともしていない、ということです。
私たちの業界は、航空・自動車メーカーと大手家電メーカーを頂点とした、巨大な三角形としてしか世の中を見ることができないでいるんですね。

本気(マジ)工場がそんじょそこいらのCAD/CAM屋さんと決定的に違うのは、
自分達のお客様は、

「カタチと技術の創造者」

だと定義していることです。そうなると、自動車メーカーも大手家電メーカーも、ワンフェスに出展しているディーラーさんたちも、そして趣味でCGモデリングをしている人たちも… 一緒なんだよね、これが(笑)。まったく一緒。最近は、超有名な建築設計事務所さんもお客様になっていただけました。建築模型もRPとかCAD/CAMの時代です。
 
世界というのはアナタ自身のことだ とは良く言ったもので、自分が変わることが世界を変える最も有効でスピーディーな方法だ。世界とは環境だけの事ではなく、個々人の理解や認識のことだ、って話(なにやら哲学的だ)。でもこれ、新世紀エヴァンゲリオンTVシリーズ最終話の大テーマだけどね。あぁ、攻殻機動隊SACでもあったな…「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら目と耳を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ。それも嫌なら…」ってヤツだ。アニメの作家さんって、色々読んでるんだなぁ…と思いましたよ。ともあれ、
 
さぁ!3D CGモデリングをずっとやって来たみなさん!!
やっと、その苦労を取り返して、3Dでやって来た苦労の見返りを手にする時が来ましたよ!!!
 
またタイミングの良いことに、Hobby JAPAN誌のWebサイト『とれたて!ほびーちゃんねる』においても、CGモデリングを最大限に楽しむ方法を森永みぐ先生が体験取材してくれています。いよいよフィギュア製作に突入だ。
 
この話が自分たちの仕事にあんまり関係ないなぁー…と思っている同業者が居たとしたら… 本気(マジ)工場は先に行くので、ずっとそのまま、そこに居てね(笑)
 
 


なりゆきでワンフェス(笑)

2007年01月29日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
本気(マジ)工場です。

タイトルどおりです。あの(あの!)ワンダーフェスティバルことワンフェス2007[冬]にディーラーとして出展することになりました~。

ここ数ヶ月の本気(マジ)工場の展開を見ていれば、そりゃもう必然というか、来るべくしてキタ、というか…なんと言うか。
 
ただね…あのマーケットをすごく重要視していて、とか、すごーく売上げを期待していて… とか、そういうのは無いです。もうね、キッパリと無い(笑)。模型屋さんをやる気も無いですし、ガレキもフィギュアも、自分達ではやりません。
 
で。

一番誤解されたくないのは、
「手作りよりも、これからデジタルだー!!」
みたいなメッセージは、一切出す気が無いってことです。だって、メッセージを出すも何も、そう思ってないんだから出ようが無いですな。まったく思って無い。

論理的に考えても、そう。
製造メーカーが3Dをはじめとするデジタルなモノづくりにまい進して来たのには訳がある。それは、大量生産を行う…という大前提がそうさせて来た。だから、大量な生産、と最も対極にある「工芸」や「芸術」はデジタル化とは縁が無く、縁があるとすれば、それは製造メーカーの論理とは全く違ったモチベーションによるものだ。ワンフェスがそもそもアマチュアのものであるならば、製造メーカーより「工芸」により近いのは自明の理、ってもんです。

そう。すべてのモノは、その生産量によって決定的に性格付けられる。
ヴィッツやマーチは、同じクルマでありながら、マイバッハよりもよりデジカメに近い。

手作り・手仕事は、ずっとあり続けますって。デジタル的なツールがどんなに完成度を高めても、安価になっても、それは共存し続けるに決まってます。二元論は分かり易いのですが、大抵は扇動的なだけで、その真実を表してはいません。

逆に、どーでもいい二元論に陥って、「手だー!」「デジタルだー!」というような不毛な論争をやってる間に貴重な時間はどんどん過ぎてしまいます。論争の果てに行き着くのは、ほとんどの場合「適材適所だねっ」なのは目に見えているわけですから、そんな論争はやらんでいい。っていうか、やっちゃダメだ。

デジタルとアナログの融合… ってな表現もどこでも目にしますけど、これもクセ者。まずね、「融合」ってナニさ?(笑)融合した状態ってどうなんだ?というのを定義しないことには、始まらない。手は脳に最も近い道具だと言われます。それは、そうだよね。それでも、そうであっても「手」が所詮は「脳の道具」に過ぎないように、手の道具として「デジタル・ツール」が存在しているに過ぎません。脳からの距離感の問題。

だから、アナログだーデジタルだーも、あまり建設的な対立構造とは言えないんじゃなかろうか?レコードを大量に持っていて、Macにレコード音源を溜め込んでiPodで聴いている…って状況を見れば、個人の好みと、適材適所以外に表現のしようがないですワ。
 
今回、本気(マジ)工場がワンフェスに出すのはもう一点突破。

『CGでモデリングしたデータは、実際につくれる』

これを、知らなかった人にはもちろん、まぁ分かってるよ、という人々にも、単なる情報としてではなく、「感触や体験」といったレベルでお見せすること、たったこれだけ。

そして、もうすでにCGモデリングから『つくったよ!』という人たち、『つくったら、新しい何かを感じたよ』という人たちが実際に居るし、その人たちはワンフェスの自分のブースで何かやってる… ということだけを分かってもらえればいいかな、と思っています。

デジタル・ツールは、当たり前ですが、道具に過ぎません。
そういう道具をお見せしたとき、誰が、何を考え、どう使うのか?
それを、ワクワクしながら見ている立場… これが、本気(マジ)工場なのかも知れません。

もちろん、ヤル気がある人たちは、本気でサポートいたします。

イエス、「カッコイイ・カコウ」。ワンフェスにも!
 
会場でお会いしましょう。