K.Kの日記(鉄道・バスRoom付属ブログ)

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元ボン・バスを訪ねて~塩尻・長野・三条その3~

2016年07月13日 01時22分00秒 | バス関係
ボン・バス再訪記その3。この記事では、越後交通で活躍する元ボン・バス80033号車を探しに新潟県内を動き回った様子をお伝えします。今回は画像多めでお送りします。
長岡への到着後、ホテルで荷物を整理して捜索態勢を整え、元80033号車こと新潟200か・422の車を探します。

元80033号車は現在も越後交通の三条営業所に所属しているらしいのですが、聞いた話によると三条営業所は東三条・今町5丁目~長岡間の路線も一部を受け持っているようで、この系統に入ると長岡で姿を見られるとのこと。ということで、東三条駅行きの車両に注意しつつ様子を眺めてきました。


▲越後交通 長岡22か12-56 富士7E+日産ディーゼル U-UA440HSN
まずは生え抜きの車両。越後交通で実は少数派らしい7E+日産ディーゼルの組み合わせ。側面幕が窓部分ではなく、ボディに埋め込まれている点が越後交通の車両で目立つ仕様です。


▲越後交通 長岡200か・761 三菱ふそうエアロスター KL-MP33JM
運賃支払い方式を示す幕や出っ張ったバンパーが特徴的な、元黄色にオレンジ帯の車両。MP33って聞き慣れん・・と思ったら、リーフサスの車両がこの形式に該当するようです。


▲越後交通 長岡200か・847 いすゞエルガ KL-LV834L1
最近になって入ったらしい元イチョウマークの車両。地方ではあまり見かけない、フルフラットのノンステップバスです。この手の車が広島に来ることはあるのだろうか・・。


▲新潟交通 新潟200か・485 いすゞガーラ  PKG-RU1ESAJ
長岡新潟間を結ぶ都市間高速バスで活躍しているらしい車。リアスポレスに折戸、スチールホイールと質素な仕様ですが、この形式(RU1E~)だと排気量の大きなエンジンを載せているはず。

・・ここまで1時間半近く長岡駅前で撮りバスに勤しむものの、元80033号車の姿は見えず。

▲ということで、本社営業所の近くまで移動します。お世話になったのはこちらの生え抜きで活躍するエルガミオ。この世代の車はボン・バスでもそこそこの台数が揃っており、馴染みがあるというか新鮮味が無いというか・・(汗

既に遅い時間ではありましたが、とりあえず存在の有無だけでも知りたかったため、敷地外から車両を見学。

▲車番不明で恐らく廃車になったと思われる7E。越後交通はどこかでシートを貼り換えている車が多く、経年車でもシートは新車並みという印象があります。この車も古い割にはシート柄だけ今風。


▲越後交通 長岡22か・670 富士5E+いすゞ P-LV314L
そろそろ過去帳入りしそうな5E車体の車。予備車としてなんとか生き残っているようです。どうやら昭和62年製造だそうで・・ということは30年選手の車両?角型ヘッドライトとフォグに違和感を感じます。


▲越後交通 長岡22か・918 三菱エアロスター U-MP218K
この辺りのエアロスターも数台残っているようです。小さい頃は大きな窓に角張ったボディが真新しく見えたものですが、これも時代の流れと言うやつか。

さて、周辺をうろちょろして元80033号車を探すものの、遅い時間のためかここにも居らず。ひとまずこの日は長岡に出てくることはないだろうと判断し、ホテルに帰りました。

そして翌朝。
この日は三条から朝早く出庫してくる車を狙おうと思っていたものの少し寝坊。とは言えまだ7時過ぎの時間帯だったので、再び駅前で撮りバスに勤しみます。


▲越後交通 長岡200か・120 いすゞエルガミオ KK-LR233J1改
今まで見かけた車とは全然違う塗装の車両。これは市街地を循環する系統で専ら運用されている車両だそうです。エルガミオに限らず、大型のエルガでもこの塗装を見かけます。

朝の長岡駅前でも1時間くらい撮影するものの、やはり姿は見られず。そろそろ「もしかして引退したんじゃ・・?」という不安を感じつつも、朝ラッシュを終えた車が帰ってくることに期待して元80033号車の本拠地である三条に移動しました。


<長岡0834→東三条0851 信越線特急しらゆき1号>
乗車車両:モハE652-1103
特急にこだわるつもりは無かったのですが、時刻表を眺めているとタイミングよく「しらゆき」のダイヤが迫っていたので特急券を買って乗車。数百円の追加で快適に過ごせるのが在来線特急ならではの良さですね。


▲「新潟に来ているんだな・・」と実感する風景。


▲わずか20分程度で東三条駅に到着。外に出てふと駅舎を眺めると、おしゃれな外観になっていてびっくり!以前はいかにもな国鉄時代の中規模駅、という印象でしたがどうやら今年の春にリニューアル工事を行ったそうです。

・・引き続き、東三条駅前で1時間ちょっと粘って撮影。これまで何度、東三条駅前でバス撮影に勤しんだことか。恐らく近場の可部線や本線の駅以上に乗降回数が多いはず(^^;


▲まずは小型車2台が立て続けにやってきました。三条営業所の車両はこの手の小型や中型が主力のイメージです。エアロミディは希望ナンバーなのですが、調べてみると元は長岡ナンバーで、そのの番号を引き継いで登録しているようです。


▲越後交通 新潟200か・351 三菱エアロスター U-MP218M
元黄緑の私鉄系で活躍していたエアロスター。この辺りもそろそろ時代を感じる見た目になりました。中Jも同じ出所の車を入れていましたね。偶然なのでしょうが、三条に行くとこの車とよく遭遇します。


▲越後交通 新潟230あ12-87 三菱ふそうエアロスター KC-MP747K
これまた希望ナンバーの車ということで、元は長岡エリアに居たそうです。この世代のエアロスターからノンステ車が本格的に普及した印象がありますが、下手したら20年選手になるんですね。


▲新潟交通 新潟200か・161 富士7S+日産ディーゼル KL-RA552RBN
三条でも時々見かける新潟交通の高速バス。これまた新潟市内と三条市内を結ぶ路線があるそうです。この車体も広島に居るとあまり馴染みがありません。

ここまで色々な車を撮ってきたものの、元80033号車はやはり姿を見せず。どうも広交タクシー、ボン・バス時代から接点が無いなぁーと落ち込みつつも、また車庫の様子を眺めて来ようと思い、営業所行きのバスに乗り込みました。


▲バスに乗る事約15分、三条営業所に到着。引退した車両が並ぶ隅っこに居るんじゃ・・と不安になりましたが、ひとまず違いました。余談ですが、真ん中のレインボーRHもボン・バスで馴染みがあった車種なだけに、一瞬「ネコバスも居たっけ?」と思いました(笑


▲越後交通 新潟200か・676 いすゞキュービック KC-LV380L
ここにも首都圏生まれの車。後ほど、この車のお世話になるのでした。


▲越後交通 新潟200か・870 三菱ふそうエアロエース  QRG-MS96VP
こちらは高速車。三条営業所は首都圏方面と関西方面への高速路線を担当しているらしく、良さげな高速車の姿も見かけます。確か、この左側に写っているエアロエースも数時間後お世話になることに。


▲越後交通 新潟200か・564 富士重工8E+日産ディーゼル U-RM210ESN
7Eにしてはちょっと小さい・・のも当たり前、中型の8E車体でした。

あれこれ撮ったものの、元80033号車はここにも居らず。東三条駅に戻り、思い切って長岡駅行きのバスに乗る事としました。


▲新潟の郊外に出ると、バスに乗ってもこんな景色。一方で新しげなモケットと時代を感じる内装も越後交通ならではです。


▲東三条駅から乗った676のキュービック。中古車両は基本的に前事業者時代の名残りが色濃く残っています。

乗車したのは東三条駅1200発の長岡駅行きで、約1時間を掛けて三条と長岡を結ぶ路線。

ぼうっと車窓風景を眺めつつ、長岡駅でまた張ってみよう・・などと思いつつ長岡市内に入った頃、すれ違おうとする越後交通の車を発見。
幅が小さくて濃いスモークの側窓、ライトがでかい車だったので「もしかして・・」と思い注視していると、ここで元ボン・バス80033号車とスライドしました!

推測ではあるものの、この日は始発かその次の便で三条営業所から長岡市内に入り、僕がホテルで寝坊している間に長岡地区のローカル運用に入り、三条に帰る・・という運用だった可能性が。
ひとまず生存確認が出来て東三条駅行きの運用に入っていた事が分かったので、長岡駅に着いた後はすぐに東三条駅に引き返しました。

<長岡1326→燕三条1335 上越新幹線とき319号>

▲必死こいて調べていると、新幹線+弥彦線を組み合わせることで、ギリギリながらも元80033号車が東三条駅に到着するところを見られそうなことが判明。ということで、運賃より高い料金を惜しみなく(?)支払い、新幹線に乗るのでした。
ちなみに上越新幹線への乗車はこれが初めて。東北新幹線も全く予想していなかった状況下で初乗車した記憶が。

<燕三条1344→東三条1351 弥彦線237M>

▲同じく、弥彦線もこれが初めての利用。ここでもE129系のお世話になりました。

東三条駅で降りてからはダッシュで駅前ロータリーへ。バスの到着時刻も同じ1351だったので、不安だったものの・・

▲来た!


▲己斐の町を走り続けて15年、遠く離れた新潟に来てからが9年。24歳を迎えた古参車ですが、元気そうで何よりです。前回の再会(2015年2月)の時は車体の痛みが少し気になったものの、補修が施されたようで安心しました(^^

降車扱いが終わってからは車庫に回送されたのですが、もしかすると夕方ラッシュに向けてまた運用に入るかも?という期待を抱いて、引き続き駅前で待つこと1時間ちょっと。


▲再び東三条駅に姿を現し、念願叶い10年ぶり位になるであろう乗車を果たしました!元々乗車機会の少ない車でしたが、乗った時の違和感は全くありませんでした。
今思えば、新潟で初めて再会した時に乗っておけばよかったんですけどね・・(--;

乗車出来たのは、東三条駅前15:15発の大面(おおも)・栄庁舎行き。到着後も折り返しで東三条駅前に帰ってくる運用でした。今更ですが、「おおも」の読みは今回初めて知りました。


▲越後交通 新潟200か・422 三菱ふそうエアロミディ U-MK117J(元ボン・バス80033号車)
栄庁舎前バス停で折り返しの一コマ。自家用ベースの車体でサブエンジン式冷房が搭載されており、太いピラー(ダクト?)が目立ちます。


▲2004年8月に撮影したボン・バス時代の姿。後ろに写っているRRも、今では芸陽バスで活躍中。綺麗に撮れたものがあまりありません・・。

元々は広交タクシーが己斐中・東地区と西広島駅を結ぶだけのかなりローカルな路線を運行するにあたって導入した車。後の中型ショートのミディもそうですが、よくこんな変わった仕様を選んだものです。


▲後ろから。小さいリアガラスや妙に長い車体で、見た目だけは大型高速車のエアロバスKとそっくり。

▲ボン・バス時代はこうでした。2003年10月の撮影でしたので、広交タクシーから移籍して間もない頃の姿。

さて、今回ラッキーだったのは・・

▲折り返しのタイミングで乗務員の方にお話ししたところ、車内撮影の許可を貰う事が出来ました!
広交タクシーからボン・バスへの移籍時にモケットやスモークフイルム等、手間のかかった改良が行われたためか、現在もほぼそのままの姿を保っています。白い握り棒や吊り革が時代を感じますね。照明もラインライトが採用されており、古いながらも豪華な印象。


▲折り返し便で東三条駅まで乗車し、お見送り。古い車でもう乗る機会が無いかもと覚悟していましたが、これで悔いはありません。
とは言え、この1年ちょっとで部分的でもお色直しが行われているということは、すぐに引退はしない・・という意思表示でもあるのではないかと思います。
引退した車両も数台見かけましたが、そのほとんどは昭和や平成1年辺りの車で、もうしばらくは元気な姿を見られそうです。少しでも長い活躍を願い、また新潟を通る機会があれば、様子を見に立ち寄ってみましょう。

今回の行程では、県外で活躍する元ボン・バス3台との再会を果たし、デビューしたての元80014号車(アルピコタクシー)と、この記事でも紹介した元80033号車については乗車も達成できました。
ボン・バスでは初期の中型車の置き換えが進みつつあります。今後もまた見知らぬ土地で復活を果たす車両が増えてきそうなので、楽しみが増える半面、今いる車両の記録もこまめにしなければ・・と考えた再訪となりました。



これで今回の再訪は全て良い形で終わったものの、行程はあと1日残っています。次の記事では新潟から東京に立ち寄り、ひょんなことから馴染みの無い事業者を堪能し、広島に帰着するまでの様子を掲載します!

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