K.Kの日記(鉄道・バスRoom付属ブログ)

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元ボン・バスを訪ねて~東北編その3~

2021年07月24日 21時29分00秒 | バス関係
元ボン・バス目当てで訪れた弘前市内。
捜索中には元ボン・バスに限らず弘南バスの様々な車両を見かけたので、他の車両もいくつか掲載します。
記事内の画像は全て2021年7月13日に撮影しました。



▲弘南バス 青森200か・・48 51205-9 日野レインボー KK-RJ1JJHK
中型でトップドアという、弘南バスで標準的な仕様の一台。方向幕周りが黄緑色なのも同社でよく見られる仕様です。型式は推測ですが、同型車に乗ったときの乗り心地から、リーフサスではないかと…。
弘南バスは社番の上2桁~3桁目が年式(和暦)を表すそうで、21年モノの車両です。


▲弘南バス 青森200あ・185 32109-5 三菱ふそうローザ PDG-BE63DG
マイクロも多く所有する弘南バス。長距離路線へ充当されることも多いようです。



▲弘南バス 青森200か12-57 51805-7 日野レインボー PB-HR7JHAE
中古車の導入も盛んな弘南バス。このHRも中古導入ですが、なんと神奈川→福岡→青森と、遠く離れた事業者を渡り歩いて弘南バス入りした個体だそうです。元ボン・バス以上の遠方移籍ですね。



▲弘南バス 青森200か11-82 11301-2 いすゞエルガ KL-LV280N1
少数派らしい大型路線車。弘前滞在中に見かけた大型車はこの一台だけでした。
恐らく前事業者時代はスロープ搭載車だったものと思われますが、元ボン・バス80028号車と同じくステッカーが剥がされており、スロープ非対応車として運用されている可能性が。


▲弘南バス 弘前210い・288 52203-2 日野リエッセ BDG-RX6JFBA
リエッセも多く保有していますが、こちらは高速・貸切塗装の一台。



▲弘南バス 青森200か・355 51605-2 日野セレガR KL-RU4FSEA
続いては高速車。弘前市内と青森空港を結ぶ路線では高速車が用いられています。社名表記の行燈と交換式の乗合表記が採用されている辺り、元貸切か兼用の車でしょうか。



▲弘南バス 弘前210あ・554 52006-6 日野セレガ PKG-RU1ESAA
こちらも同じく空港輸送に充当されていた車。こちらは側面広告が貼られており、空港輸送専属ではないかと推測します。

続いては、他の地域から弘前へ来ていたバスを掲載。

▲岩手県北バス 盛岡200か・・99 三菱ふそうエアロエース QTG-MS96VP
盛岡~弘前間の「ヨーデル号」に充当されていたであろう岩手県北バス。名産品を宣伝する前面ラッピングが施されています。



▲岩手県交通 盛岡200か・156 いすゞガーラ KL-LV780H2
同じくヨーデル号を運行する岩手県側事業者の岩手県交通。国際興業グループでおなじみの青縞塗装です。


▲ジェイアールバス東北 仙台200か・408 H657-12411 日野セレガ QPG-RU1ESBA
こちらは仙台~弘前間を結ぶ「キャッスル号」の車両。


▲宮城交通 宮城200か22-64 三菱ふそうエアロエース QRG-MS96VP
こちらもキャッスル号で弘前入りしていたであろう一台。


弘前の地では、夕方まで見慣れぬ車の撮影と乗車を楽しみました。
ここから山口へ帰るのですが、せっかく訪れた遠方の地域。以前から追っている元ボン・バスも近辺への移籍事例があるということで、弘前を発ってからは秋田と宮城に寄り道して元ボン・バスの現状確認をしてきました。
次回の記事ではその様子をお伝えします!

元ボン・バスを訪ねて~東北編その2~

2021年07月21日 17時14分00秒 | バス関係

▲弘前市内で再会した元ボン・バス80028号車こと、弘南バス11403-2号車(弘前210あ・・15)
恐らく5月から7月にかけて、導入・整備されたであろう一台。これまで見てきた元ボン・バスの中で、最北端到達記録を更新しました!

前日に上野駅を発ち、青森県内へ朝早く到着するパンダ号。

無事に弘前入りし、行き交うバスを始発便から眺めること約4時間…元ボン・バスと再会することが出来ました。
行き交う車を眺めるのであれば、弘前バスターミナル北東方向にあるこの交差点で眺めると効率的なようです。



▲弘南バス 弘前210あ・・15 11403-2 いすゞエルガミオ KK-LR233J1改
側面に会社ロゴを大きくあしらったデザインの弘南バス。登録にあたり、各地で普及している「図柄入りナンバープレート」が採用されました。
同社では前乗り前降り制を採用していることから、車外マイクと側面行先表示機が車両前方に設置されています。


▲ボン・バスの特徴と言える前ドアへの出口表記。
乗降方式が異なるため「出口」表記が剥がされましたが、矢印表記は残されました。


▲エアコンユニットの開口部分は、ボン・バス時代の塗色と思われる緑色のままです。



▲ボン・バス時代、最後に撮っていた80028号車の姿。2019年10月の撮影で、当時の最新車80066号車を目当てに撮って、写り込んだ姿が最後でした。
フロントガラス上の取っ手は、ボン・バス時代には既に撤去されていたようです。

ここからは、撮影と乗車までの様子をお伝えします。

▲弘前バスターミナル前で最初に撮影した一枚。この時は小栗山8:45発か学園町9:00発の便に充当されていたようです。

ここから約300m先が終着地の弘前駅中央口。そこまで走って降車扱いが終わる場面を見届けると、その後は回送で南西部方面へ走っていきました。

その後、どこかへ回送されて再び市街地方面へ出てくる便に充当されるのではないかと推測して、二時間近くバスターミナル付近で様子を見るも姿を見せず。


▲営業所の様子を見に行こうと思い乗った51107-2号車(青森22か13-43)。自社発注の車だそうで、見慣れぬ形状のシートが並んでいます。

ご当地仕様な車両を楽しむ道中でしたが、三中校前バス停付近で元ボン・バスの車とすれ違うことに。
恐らく小栗山11:15発~弘前駅11:40着の便に充当されていたようで、再び弘前市街地へ戻ることにしたのでした。

その後もすぐ回送or折り返し便充当されたのか、バスターミナル付近で姿を見ない状況に。
一度時間調整と気分転換をしたほうがいいかも?と思い、休憩と腹ごしらえをして再びバスターミナルに出向きました。


▲時間は14時過ぎのこと。弘前バスターミナル横で元80028号車が待機していました!

さらに待つこと約30分。
弘前駅14:55発~学園町15:15着の便に充当されたので、ここで数年ぶりであろう乗車を楽しみました。

車内の画像をいくつか。

▲弘南バスでの導入にあたり、シートモケットや床材の更新はされず、ボン・バス時代の状態を保っています!
ちなみに80028号車の新製時は、広島電鉄5100形と同じような緑色系でもみじ柄のシートモケットが採用されており、2008年頃?80021号車とともにこのモケットに張り替えられたようです。

間近で撮影しておらず分かりにくいのですが、中ドアは締切扱いとされており、車内側にも立ち入りが出来ないようにポールが取り付けられています。
そのため、車内外とも車いすステッカーが撤去され、スロープ非対応車として運用されています。


▲2016年頃からボン・バスで見られるようになった、手書きデザインの着席のお願いステッカーもそのままです。

▲弘南バス感をお伝え出来ないのが残念ですが、これまたボン・バス時代に貼られたマスク着用のお願いステッカーも残されています。

▲ボン・バス時代に交換されたらしい折り畳みシートの背もたれもそのまま。かつての80029号車のものでしょうか。

▲ボン・バス除籍時に取り外されたであろう後面の行先表示機。弘南バスでは必須の装備でないようで、元80028号車は装着されずに活躍しています。



▲終点の学園町にて。同じ車での折り返し運用だったので、再び乗車。



▲再乗車を楽しみ、中心部に帰着。その後の元80028号車は弘前バスターミナルで待機していました。

今回も元ボン・バスの撮影&乗車という目標を達成出来ましたが、降車後もすぐ運用に入りそうな気配だったので、次の移動も考えて弘前駅で元80028号車を待ち構えました。


▲弘前駅16:15発~小栗山16:40着の便でお見送りして、弘前の地を発つこととしました。

近年は自社で長く使う傾向だからか、他事業者での導入事例をあまり耳にしなかった元ボン・バスの車両。こうして復活を果たしたのは、2017年に宮城県のグリーン観光バスが導入した元80017号車以来ではないでしょうか。
塩カリ散布が多い地域で自動車には厳しい環境かと思いますが、少しでも長い活躍を願うばかりです。

元ボン・バスを訪ねて~東北編その1~

2021年07月17日 23時29分00秒 | バス関係
毎年数台のペースで車両置き換えをしているボン・バス。近年は除籍車両の移籍を耳にしない状況が続いていましたが、7月に入り元ボン・バスが青森県で復活した!という情報が入りました。

遠方ということで費用面の抵抗がちょっとあったのですが、もうすぐ夏休み期間に入り移動費用がさらに高くなり、たまたま日程を確保出来たことから、7月中旬に元ボン・バス訪問を楽しんできました。

今回は節約志向で移動したので、長距離移動はほとんどバスのお世話になりました。

<往路1行程目>

▲森山観光バス 福岡230あ84-45 いすゞガーラ 
下関駅から大阪のなんば(OCAT)まで乗車した車両がこちら。
かつてのツアーバスの安全性とサービスがより強化された「新乗合高速バス」として運行されるバス路線で、昨年7月から福岡県内~京都府内で運行が始まった「ブルーライナー」のお世話になりました。

実は直通の移動手段が少ない福岡県内~近畿圏。
私が調べる限り、バスでは同地域を結ぶ唯一の路線であり、福岡市周辺(糸島・博多駅)のみならず山口県西部(下関駅・小野田BS・宇部BS)での乗降も可能です。
乗車した7月11日出発便の運賃は3,600円。バスならではの安価な運賃でとても利用しやすいのが魅力的でした。


▲車両は4列シート・トイレ無しで、格安便では標準的な仕様。しかし、窓側と通路側を仕切る肘掛けとカーテンが装備されています。なおフットレストは無し。
さらに、シートは座り心地に優れた「ハイグレードワイドタイプ」。適度に硬く支えられる座り心地で快適な道中でした。


▲上り便の休憩箇所、第二神明道路の明石サービスエリアで撮影。

乗降箇所が多いゆえに、ちょっと珍しい経路を走る「ブルーライナー」。
下関駅発車後は下関インターから中国道→山陽道(下関JCT~宇部東JCT)→山口宇部道路→2号線→山口南インター…という経路で山口県内での客扱いを行い、近畿圏側最初の降車地である姫路駅発車後は、姫路・加古川BP→第二神明道路→阪神高速3号線という経路で降車地のなんばOCATに到着しました。

<往路2行程目>

▲西日本ジェイアールバス なにわ200か24-41 749-19942 スカニアInterCityDD
JR系列だけでも運行本数と車両グレードが多い近畿圏~首都圏間。
移動時間の有効活用と節約行程ということで、大阪駅~東京駅間で「青春昼特急6号」のお世話になりました。



▲やってきたのはスカニアの二階建てバス「InterCityDD」。ちょっと前で言う「アストロメガ」と繋がりのある車両だそうです。
二階建てバスといえばかつては三菱ふそうの「エアロキング」ばかりでしたが、大所帯であったJRバスグループでも残り少ない存在だとか。そのような状況下、輸入車とはいえ国内で走行できる新車、しかもJRバスグループで積極的に導入されつつあるようで、今後の普及が楽しみな車です。


▲車内2階席の様子。シート表皮はモケットと合皮が組み合わされており、海外メーカーのシートではないかと推測します。
西J所有車の装備としては、各座席に1個のUSB充電ポートが確保されています。


▲車内1階席を後方から。前後方向3列の配置は、エアロキングと変わりませんね。


▲車内設置のデジタル時計。ですが車内トイレの使用状況もここに表示され、トイレ使用中は「WC」と表示されます。


▲東京駅にて。神奈川県内での事故渋滞により、約30分遅れでの到着でした。

<往路3行程目>

▲弘南バス 弘前210あ10-61 52902-2 日野セレガ
夜行バス2泊目。東北の玄関口とも言われる上野駅と青森県内を弘南バスが結ぶ「パンダ号」のお世話になりました。
弘南バスもこれが初めての利用でした。


▲青森県内と首都圏を結ぶ路線を複数運行している弘南バス。そのうち今回利用した「パンダ号」は、4列シート車による夜行便の愛称だそうです。

▲シートもいたって普通な仕様。シートモケットは路線バスでも見たことがあるデザインです。画像では分かりづらいですが、1席につき1個のコンセント口が整備されています。


▲福島県の国見サービスエリアにて。
中国地方民としては正直なところ、名前を聞いてもあまりピンと来ない東北道の地名。ですがその分、久しぶりに「知らない所に来た!」という旅情も楽しめました。

乗車すること約9時間700km、今回の降車地である弘前バスターミナルに到着しました。

▲ターミナル出口でお見送り。バスは引き続き青森市内へ向けて走ります。

自宅のある山口県下関市から、最初の目的地である青森県弘前市まで約1,700km。ここまでバス3路線を乗り継ぎ、乗換時間を含めて約30時間半の道中でした。
ですが節約志向の移動ということで合計運賃は11,540円。新幹線だと小倉~岡山に相当する金額でここまでの長距離移動を実現できました。
そして、30代を迎えた私ですが体力的にはまだまだ4列シート車も余裕なことを実感。長距離が苦行になることはまだ無さそうです(笑

さて、次の記事では弘前市内で活躍する弘南バス、そして元ボン・バスとの再会の様子をお伝えします!