K.Kの日記(鉄道・バスRoom付属ブログ)

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東京福岡間の「新」乗り比べ2

2020年07月19日 17時47分00秒 | 旅行記
N700S系を楽しんだ往路。
帰りは新型車両が活躍する西日本鉄道運行の高速バス「はかた号」のお世話になりました。




▲西日本鉄道 福岡200か43-90 博多自動車営業所 0001
こちらがその新型車両。先代に続き、三菱ふそう「エアロクィーン」(2TG-MS06GP)の採用です。顔つきこそ異なるものの、塗装や設備は先代とほぼ変わりありません。

ちなみに現行のクィーン・エースは「6S10型」なる、7.7Lエンジンを搭載しているとのこと。ジェイバス製高速観光車の廉価グレードよりも小さなエンジンです。
走行性能や運転感覚は分からないものの、少なくとも乗客目線でエンジンの騒音や不快な振動を感じる場面はありませんでした。

乗車日は7月1日。ちょうどこの日が新型車両のデビューということで、使用感の無い内装と新車の香りを楽しめました。走行距離も約2500kmと、長距離を走るバスで見る機会が滅多に無いであろう数値でした!

時刻は20時45分。はかた号が出発地の新宿バスタに到着し、車内に乗り込みます。

▲車両前方から後方を眺めた様子。前方には個室型シートの「プレミアムシート」が設置されています。


▲個室内の様子。座席形状が若干変更されたほか、鉄道車両のようなブラインド式カーテンが採用されているそうです。


▲車両中央から後方は、一般的な独立シートの「ビジネスシート」が設置されています。


▲座席周り。引き続き本革+モケットの表皮が採用されています。しかし先代とは異なる形状で、合皮表皮?であろうクッションを本革+モケットのカバーで覆っています。
自分が知っている中では、一時期の中国ジェイアールバスが採用していた↓のようなシート構造。

(過去画像を漁った割に、前方から撮った画像が無く… 汗)


さて、新型車両の下り初運用便は無事に新宿を発ち…。

▲雨降りの新宿駅周辺を走り抜け、一路九州へ向かいます。


▲東京都内側では新宿バスタだけで乗車扱いをするはかた号。すぐに都市高速に入ります。


▲21時29分に東京インターを通過。

途中は静岡サービスエリア(静岡県)と佐波川サービスエリア(山口県)で休憩し…


▲山口市内で山陽新幹線の高架上を通過。見慣れた山口県内の景色を横目に、残り100kmほどの距離を走り抜けます。


▲9時51分に関門橋を通過し、西鉄バスにとっての「地元」に入ります。


▲10時15分ごろ、最初の降車地である小倉駅に到着。


▲11時26分、多くのバスファンに出迎えられながら新川橋交差点を通過。西鉄の拠点かつ九州最大のバスターミナル、天神高速バスターミナルに到着しました。


▲11時44分に博多駅前を通過し…。


▲11時48分、無事に終点の博多バスターミナルに到着しました。

国内では最長距離を走ると言われるはかた号。ハードな使用環境で5年もすれば次世代車両を気にするような状況だと思いますが、西鉄ならではの安心感や快適な車内環境ということで、今後も引き続き利用したいものです。


▲初運用を走破し、博多自動車営業所で束の間の休養に入る0001号車。
2台体制ということで、この数時間後には東京行き運用に投入されたとのことです。

東京福岡間の「新」乗り比べ1

2020年07月10日 14時40分00秒 | 旅行記
2020年7月1日、表題のとおり東京都内~福岡県内を結ぶ乗り物で、二つの「新型」がデビューしました。
一つは東海道・山陽新幹線の新型車両「N700S系」、もう一つは西日本鉄道が運行する高速バスの新世代「はかた号」専用車です。




個人的にはこれまでの乗り物趣味のみならず引っ越しやライブ遠征の増加により、この数年で利用機会が増えた交通機関。
たまには新型が新型のうちに楽しむのも良いかな?と思い、乗り鉄&乗りバスのためだけに東京を往復してきました。

7月1日の朝。

N700S系は昨今の情勢から「7月1日のデビュー・運用告知は翌日分から」とされていました。出発時点でのぞみ1号・3号への充当が判明した一方で、鳥飼基地にも1本が居て、新大阪始発の列車に充当される可能性があるんじゃ?と考え、始発ののぞみ2号で新大阪駅まで移動しました。


▲お世話になったF2編成。いわゆる「N700A」は一世代前の車両と化しました。


▲新神戸~新大阪間、六甲トンネル内ですれ違ったJ1編成。


▲同区間、新大阪駅直前ですれ違ったJ3編成。

推測もしていましたが、博多へ下ったN700S系は両編成ともお決まり(?)ののぞみ26号と46号に充当されることがJR東海から発表されました。
「新大阪始発の一番列車」という狙いは外れたものの、折り返しののぞみ26号に乗るべく、大阪府内を散策しつつN700S運用列車を待つことにしました。


▲14時過ぎの新大阪駅。のぞみ26号を待ちます。


▲2018年に試作編成を見て以来、二年近くお待ちかねだったN700S系入線!J3編成で「初乗車」を体験します。

J編成といえば、かつては初代「のぞみ」の看板を背負ったJR東海300系が名乗っていた編成記号。同じ「J」を割り当てたのは、果たして単なる空き記号だったからなのか、それとも新たな花形車両としての意気込みなのか…?


▲奮発してグリーン車を利用。先代のF/G編成やK/X編成と同じく、ベージュ系の配色です。シート色が濃く、見た目のメリハリが付いた印象です。

先代のN700系でも完成された感があったグリーン車の座席でしたが、N700S系ではさらに進化していました。特に…

○座面のチルト(傾き)機能が強化され、僅かなリクライニング角でも沈み込みを大きく感じるようになった。
○唯一の弱点(?)であったリクライニング復帰時の勢いが緩和されていた。
○座席足元のカーペット下にクッション(遮音?)材が増し敷きされており、靴越しでも柔らかい感触になった。微振動と騒音の軽減にも貢献?

僅か二時間半の乗車でしたが、この辺りが進化していたように感じました。

車両自体の振動も大幅に軽減されています。
乗車したグリーン車のほか、一部普通車号車で「フルアクティブ制振制御システム」なる、電子制御を組み合わせた足回りだそうで、目立つところではトンネル進入時の横揺れが大幅に軽減されているとのこと。

振動を気にかけていたものの、率直な感想ではよく分からず。ですが逆に言えば不快な揺れを体感出来ないレベルで制御されている、ということのようにも感じました。


▲サービス面も強化されたN700S系。客室のディスプレイは液晶化、さらに大型化され、情報量が増えています。ディスプレイ両側の穴は指向性スピーカーなる装置らしく、自動・肉声の放送どちらも聴き取りやすくなった印象でした。


▲デッキの業務用スペース。これまで洗面所があった空間に、ダイヤル錠の付いた台が備え付けられています。5月に始まった「特大荷物スペースつき座席」に関連するのでしょうか?


▲使用感が出がちな壁面や窓周り。運用入り初日ということでピカピカです。


▲普通車の車内。こちらも居住性が向上しているとのことで、次の乗車機会が楽しみです。


▲東京駅に到着したJ3編成。初日のJ3編成はこの列車で運用が終わったようです。


▲外観上は先代とよく似たN700S系、先頭車両の塗装パターンが変更されており、帯の上に三角形のデザインが追加されています。


▲平日日中ではありましたが多くのギャラリーが集まっていました。


▲大井へ回送されるJ3編成をお見送り。

現在もJR東海による増備や試運転が続いているN700S系。今後は運用本数がさらに増加し、いずれはJR西日本編成もデビューすることでしょう。
西日本編成は納車情報もまだ無く、編成記号も気になるところ。
将来的なリニア開業による輸送体系の変化も見据えた編成とのことで、今後の活躍に期待です!


一方で、N700S系デビューや700系引退で持って行かれていた感があった、初期N700系の置き換えの話題。
いつだかJR東海がプレス発表していたことでもあります。

▲帰ってから知ったことですが、同日を以ってこのX12編成が運用を外れたとか。あまり縁が無かった編成でしたが、偶然にもN700S入線直前の新大阪駅で撮影したのが最初で最後になりそうです。