この一年くらいで姿を見なくなったボン・バスのポンチョ80047号車。
動向が気がかりだったところ、なんと2月にそれらしき特徴のある車が運用入りした!との一報を知り、大分県での再会を楽しんできました。
この度元ボン・バス車を導入したのは大分県の「国東観光バス」。大分交通グループの一員で、社名のとおり国東半島(杵築市・国東市)でバス路線を営業する事業者です。
導入・撮影時点では杵築市のコミュニティバス路線「市内循環コース」にて運用されていました。
ということで、ブログでは元80047号車の姿とともに道中の画像を掲載します。
元80047号車を訪ねて出かけたのは3月8日のこと。
現在の住まいである周南地区からだとフェリーが最短距離ではあるのですが、行程の都合上、鉄道利用で大分県入りしました。
▲新山口~小倉間でお世話になったこだま773号。700系E2編成。
▲小倉駅で日豊線に乗り換え。ソニック1号で杵築まで移動しました。883系AO-16編成。
朝一の行程で杵築駅には8時18分の到着。
ここからバスに乗り換え、杵築市のバス拠点かつ元80047号車が出入りするという杵築バスターミナルを目指しました。
▲国東観光バス1959
現地入りして最初に乗ったバス。ベテラン格であろうエアロミディMK、2段サッシ窓に懐かしさを感じます。
▲座席周り。見慣れない柄な一方で、年式が近い他の車両でも採用されていたので国東観光バス(大分交通グループ?)の標準仕様でしょうか。
国東バスターミナル到着後、元80047号車が運用されるという市内循環コースの時間まで、出入りするバスを眺めて過ごしました。
▲国東観光バス1836
これまた懐かしさを感じる8E+RM。なんと1993年式のU-規制車だそうです。
▲国東観光バス60
中2枚折戸が特徴的な初期のエルガミオ。元は大分交通所属で、この車のみならず多くの車両が同じ経歴で活躍しているそうです。
▲国東観光バス62
60と同時に導入されたであろうエルガミオ。移籍から日が浅いのか、綺麗な車体です。
▲国東観光バス あ63
グループ外からの導入らしいリエッセ。元80047号車と同じく、杵築市コミュニティバスで運用されている車両のようです。
バスが往来する合間に、バスターミナルからすぐ近くの国東観光バス杵築営業所を敷地外から観察。
▲国東観光バス あ187/あ28
リエッセとローザ。リエッセは元80047号車導入により車庫で休みがちな存在になったようです。
再びバスターミナルに戻り、10時41分発の市内循環左回り線を待っていると、やってきたのは前情報どおりボン・バス元80047号車!
到着時は撮影出来なかったものの、とりあえず乗り込んで大分の地での再会&再乗車を楽しみました。
▲国東観光バス所属となった元80047号車からの車窓。
多くのバス路線が経由する杵築市役所とその周辺は城下町として古くから栄えている通りだそうで、白壁の建物がよく目立ちました。
▲中心部を抜けると、郊外の幹線道路を駆け抜けたり、狭い生活道路へ入り込んだりする場面も。
画像がありませんが、日豊線を横目に国道10号線を走る区間も存在します。
乗車すること約30分、市内循環コース終点の大田庁舎に到着。ここで折り返し便を待つこととしました。
▲バスが隠れていますが、終点の大田庁舎。庁舎の敷地内でバスは待機するようです。
一緒に写っているリエッセは先に紹介した63号車。逆向きを走る「右回り線」で運用されています。
▲同路線で活躍する車両の並び。
その後は12時30分発の便で杵築バスターミナルへ戻りました。
▲杵築バスターミナルでお見送り。大分の地でも末永い活躍となりますように!
この時点で時刻は13時30分。
まだまだ明るい時間で、公共交通機関で大分県を訪ねるのは初めてということもあり、引き続き現地のバスを楽しむべく国東半島北部を目指しました。
▲杵築バスターミナル~国東間で乗車した大分交通1047。
同区間だけでも所要時間約1時間の路線ですが、この便はなんと大分駅を始発として運行する長距離路線です。時刻表上は乗り継げない便だったのですが、長距離運行ゆえに遅れて到着したようで、偶然にも計画よりも早く国東入りすることが出来ました。
▲国東バス停は国東観光バス国東営業所と大分交通国東営業区の拠点でもあります。広大な敷地を見渡すと、20年前にタイムスリップしたかのような一角も。
ここでは乗り換え待ちも兼ねて、遠目ながらバスを観察して過ごしました。
▲大分交通636/922
636のブルーリボンは元自家用の中古導入車で、別府・大分地区から転属してきた車だそうです。922のエルガミオは午前中の大分駅~国東の便で到着した車のよう。
▲国東観光バス1821/あ216/1996
レインボー、ポンチョショート、エアロミディの並び。ポンチョは丹海バス出身という珍しい出処の1台だとか。
▲国東観光バス850
元京急バスのエアロミディMJ。
▲国東観光バス1996
観光マスクでトップドア、自家用ベースと思われるエアロミディMK。事前調査で気になっていた一台なだけに、生で観られて感動でした!
本数こそ多くはないものの、ベテラン勢が特に多かった国東地区。
杵築でもうちょっと粘ろうか…とも考えていましたが、国東の車はローカル運用の割合が高いようで、なかなか濃度の高い時間を過ごすことができました。
時刻は17時過ぎ、日が暮れてきたので帰宅の途につくこととしました。
▲国東観光バス611
国東~竹田津港でお世話になった元京急のリエッセ。側面の行先表示器がよく目立ちますね。
車内は京急仕様のハイバックシートが並んでおり良好な座り心地でした。
▲竹田津港から回送で戻る611号車。バス移動はここまでです。
▲大交北部バス711
宇佐駅からやってきた大交北部バスのレインボーHR。竹田津港は杵築(九州南部)側だけでなく、宇佐(九州北部)側からもバスが運行されています。
行きは鉄路のお世話になりましたが、帰りは気分転換(?)も兼ねて、航路を利用することとしました。
大分県の竹田津港と山口県の徳山港の区間は周防灘フェリーが運航する「スオーナダフェリー」が5往復しており、片道2時間、約3,000円の運賃で利用可能です。なお、竹田津港は徒歩圏内にコンビニやスーパー等が無く、船内にカップ麺の自販機があるのみです。食事の計画にはご注意を!
ちなみにかつて存在していた広島~大分間の高速バス「別府ゆけむり号」も、この航路を利用していました。
本州と九州南東部を行き来する場合は、陸路に比べ大幅なショートカットに期待できる区間。乗船時は自分のような旅客単独の利用よりも、長距離トラック&ドライバーの利用が多くを占めている印象でした。
▲船上から眺める夜の海。月明かりがとても明るく感じました。
▲定刻で徳山港に到着。右側に写っている船舶がこの度お世話になった「ニューくにさき」号です。
ちなみにこの航路は1隻のみで運用しているようで、早朝の徳山港滞在を除いて各便20分の折り返し時間と、いわば走りっぱなしのなかなかハードな運用が組まれています。
今回は元ボン・バスとの再会を最優先しつつ、鉄路と航路を組み合わせて反時計回りとなるような行程で移動しました。
時計回り(往路フェリー利用)の行程も検討しましたが、徳山発だと竹田津着が早すぎる(4時20分着)orちょっと遅い(9時20分着)のと、夜行移動とするには短い所要時間…ということで、今回の行程がちょうど良かったかな?という印象です。
▲計画時には存在を知らなかったのですが、元80047号車が出入りする大田庁舎は大交北部バスが運行する「ノースライナー」の停留所が設置されています。
空港リムジンバスではあるものの途中乗降も可能なようで、中津駅を経由地とした再会計画も良いかもしれません(笑
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