振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

カーシェアリングのGrabは便利だ

2018-06-17 17:42:50 | チェンマイステイ
mobikeに続いてカーシェアリングのGrabを使ってみた。

わざわざSimフリーのタブレットに買い替え、プリペイドSimを買って来たのもこのためだ。

5ヶ月前にチェンマイに来た際、知人が宿のスタッフに頼んで呼んだ車に同乗したが、それがウーバーと言う配車アプリで手配したカーシェアリングの車だった。

3人で割り勘にするとソウテウより安く、宿の前まで迎えに来てくれたのでソンテウのように道路まで拾いに出る必要もなく、便利だと思った。

この3月にウーバーは東南アジア市場から撤退し、競争相手だったシンガポール企業のGrabがその穴をカバーしたようだ。


Grabのアプリは日本でタブレットにインストールして、アカウント登録には日本のケータイ番号を使ったが、チェンマイに着いてからタイのケータイ番号に変更した。ドライバーから電話がかかることもあるらしい。

日本ではアプリを起動させても反応しなかったが、チェンマイで起動すると現在地付近のmapが開いて客待ちの空車がマッピングされている。



目的地は英文字入力、または地図上のポインターで目的地を入力することができるが、グーグルマップと同じで、英文字をいくつかタイプした段階で候補地が表示される。

目的地を確定すると画面下に現在地までの到着時間、目的地までの運賃が表示された。



Grab Carの表示をタップすると他の車種の運賃と到着時間もが表示され、選べる。Grab Carは個人がマイカーで営業している、日本で言う白タクだ。

Grab Taxiはメータータクシーで、運賃以外に手配手数料として30バーツ必要らしい。

Rod Daengは赤いソンテウで、多人数で乗るには割安で良いかも知れない。



しかし現在地によるかも知れないが、ソンテウやプレミアカーの空車はあまり表示されない。

自分の場合はショッピングモールのMayaまで63バーツ、到着時間3分でBookすると数秒後にドライバーの顔写真、名前、車のナンバーと車名が表示された。



宿の前に出て待つと2分くらいでやって来て目の前に止まった。もちろんナンバーは確認する。

既に目的地も運賃も決まっているので乗車するとドライバーは無言のままスタートさせた。こちらはサワディーカップと言ったのに無愛想なヤツだ。

アプリを開いたままにしていると、マップの上には目的地と走行中の車の位置が表示されているので見知らぬ場所でも安心できる。



車はモール前の交差点をUターンして、玄関前の車寄せまで運んでくれた。ソンテウなら交差点の向かい側で降ろされ、信号を歩いて渡ると思うと、これは気持ちが良い。無愛想だったがつい70バーツ渡しておいた。





ソンテウなら二人で60バーツでエアコンは無いし、先客がいれば回り道もある。手を出して合図していても何台も通り過ぎたり、やっと止まってくれたら運賃を吹っ掛けられたりした経験もある。

但し、Netを見ているとGrabにもドライバーに一方的にキャンセルされ、待っていても来なかったりとか、混雑した場所だとお互いが見つけられなくてキャンセルになったりとか、トラブルの事例も散見する。

いずれそんな経験をすることがあるかも知れないが、やはり今回はGrabの便利さを強く感じた。

チェンマイに登場したシェア自転車のMOBIKEを利用した

2018-06-15 21:57:16 | チェンマイステイ
シェア自転車は日本の大都市でも試験的な運用が始まっているが、先行する中国でのNO1企業名がmobikeだ。

昨秋、上海の街中で凄い台数のシェア自転車を見たが、利用者のマナーの悪さから盗難や破損、また放置されっぱなしの自転車の増加など問題が少なくないようだ。

上は上海、下はチェンマイでの画像になる。





チェンマイには今年の春から登場したようで、早速利用してみた。

わざわざSIMフリーのタブレットとプリペイドSIMを購入持参した理由のひとつはこのためだ。

先ずタブレットにmobikeのアプリをインストールして電話番号、メールアドレス、パスワードを登録した。

次にウォレットに最低金額の50バーツをチャージ。これには日本のクレジットカードが使えた。料金は30分10バーツなので、取り敢えずは50バーツで十分だろう。

これで登録が完了して、早速にアプリを起動させると現在地の付近にある自転車の位置を示すマップが表れた。自転車にはGPSが付いているようだ。



歩いて数分の距離に数台はありそうだ。10台くらいから置かれているポートのような箇所もあるようだが、乗り捨て自由なのでバラバラと分散もしている。

散歩で外出した帰りに利用してみることにした。



ハンドルポストとサドルポストの所にQRコードがあり、ここにmobikeのアプリを開いたスマホ(自分の場合はタブレット)を近づけ、画面のロック解除をタップしてバーコードを読み取らせると、数秒間の後に自転車のロックがパチンと解除された。





自転車は上海で見て気付いていたが、チューブのないソリッドタイヤにチェーンのないドライブシャフトのようだ。



乗り心地は思ったほど悪くはなかったが軽快さには欠ける。ソリッドタイヤはエアーチューブがないために多少ゴツゴツするが、空気不足になって重たいチューブタイヤよりはマシかも知れない。パンクも無いわけだし。

30分で乗り捨てるつもりだったがチェンマイの街乗りが予想外に楽しく、1時間乗ってしまった。

自転車の鍵を手動でロックさせて終了させるとスマホの画面に走行経路、走行距離、利用時間、消費カロリー、CO2の排出削減量、そして利用料金が表示された。



チェンマイでは片道2km弱程度なら歩くようにしているが、それ以上の場合にmobikeが利用できると大変便利になる。

帰りの片道だけmobikeを使えば散歩で行ける距離が倍ほどになり、チェンマイの旧市街も十分射程に入る。これから楽しみだ。


タイのプリペイドSIMを初めて使ってみた

2018-06-14 20:46:47 | チェンマイステイ
今回はチェンマイに来るにあたり、タブレットPCを新調してきた。4年前に買ったタブレットはバッテリーが少し劣化したぐらいでまだ使えるが、SIMフリーのタブレットが欲しくて思い切った。

1年前にガラケーからスマホに切り替えたのでSIMロックを解除して使う方法もあるが、機種代金ゼロの端末を選んだためかストレージの容量不足で使いたいアプリを増やせない。

そして普段はノートPCやタブレットを使うため小さいスマホ画面ではグーグルマップが見づらくて文字も読みづらい。

チェンマイでは宿はもちろんのことカフェや食堂でもWifiが使え、頻繁に出歩くことがなければSIMカードはさほど必要ないが、外出先で使いたいアプリがあったので日本からの出発前にNET通販でタイのプリペイドSIMを購入してきた。



カードを切り離している方が8日間3GB+100バーツ分の通話で¥600(送料込)、下は7日間データのみ4Gで¥430(同)。タイで買うより断然安いのが不思議だ。

タイのガラケーを持っているので最初はデータのみのSIMで良いとして注文したが、後になって現地で通信手段を持たないヨメにガラケーを渡せば別行動の時も連絡できると考えて通話込のSIMを追加した。

しかしながら届いたデータSIMには電話番号が記載されていて、当地に来てNETで調べると通話料をチャージ(Top Up)すれば通話もできた可能性がある。いずれ試してみよう。

SIMカードはチェンマイの空港や市内のケータイショップで購入でき、SIMカードの挿入からセットアップまでやってくれるが、自分の場合はセルフ作業になった。



タブレットの対応SIMカードサイズはnanoサイズだが、購入したカードは標準サイズ、microサイズ、nanoサイズの3通りに対応できるようにカットラインが入っていた。



カットラインがあることは調べていたが2本もあるとは知らず、microのラインでカットしてタブレットのカードスロットに入れようとしたらはみ出したので少しうろたえた。

よく見ると更に内側にカットラインがあるのに気付いたが、nanoSIMの何と小さいことか。チップの部分に触れないようにカットし、更にスロットへ挿入するのは結構難儀な作業だった。


タブレットを起動させると、ほぼ自動的にセットアップが完了した。まずはこれでOK。

雨期のチェンマイで過ごす

2018-06-12 21:42:22 | チェンマイステイ
今年の1~2月にも1ケ月滞在したチェンマイに再びやって来た。

知人たちからは「行って何するの?」「度々行くけど何かあるの?」と言われるが、さしたる目的などない。

幾度となく来ているので観光地は既に見た。友人が来ていればゴルフに行くこともあるが、今回は道具すら持って来てない。

暇つぶしを考えなければならないが、取り敢えずは録画したままで視ていない映画や音楽番組をダビングしたDVD10枚と、ブックオフで購入した厚い文庫本を何冊か持参したのでビールでも飲みながら過ごそう。



チェンマイは5月下旬くらいから雨期になったようだが、ここ数日はスコールのような降りはなく、シトシト弱い雨が降り続いている。

帽子があれば傘は要らないぐらいの雨なので散歩に出かけた。



名前を知らないフワフワした花が道を埋めていた。頭上の樹を見上げると殆どが落花していた。



プルメリアが咲き始めている。この花は南国情緒を感じさせる。





鳳凰木を遠方から見ると炎上しているようだ。





果実をぶら下げた樹をよく見る。この丸いのはポメロか?皮がとても硬いので市場やスーパーでは夏みかんのような中身だけをパックにして売っている。



これは何だろう?星形のガクが何となくかわいい。



大きな家の庭先には必ずと言っていいほど果樹や花が植えてあるのでそれらを見ながらの散歩も楽しい暇つぶしになる。

日本海も大山も一望できた米子城跡

2018-06-06 15:03:14 | 旅行
宿を出た後に荒神谷遺跡、それから和鋼博物館を見学したが少し時間に余裕ができたので思い付きで米子城跡に寄った。

ホントは少し前にNHKのブラタモリで視た松江城に登ってみたかった。

番組によると松江城は最近まで築城の時期を証明できなかったが築城時に城の柱に打ちつけられていた祈祷札が最近になって近くの神社で発見され、その祈祷札の釘穴と柱の釘穴が完全に一致。祈祷札に書かれた年月日から1611年の築城が証明され、晴れて国宝に指定されたらしい。その釘穴を見たかったのだ。

話が横に逸れてしまったが松江城に立寄ると和鋼博物館を見る時間が足らなくなる恐れがあったので割愛して代わりに米子城となった次第だ。

車を城跡西側の湊山公園駐車場に停め、標高90メートルの湊山山頂にある本丸跡を目指して登った。15分くらいして息が切れ始めたころに本丸跡が見えた。



鉄門跡の石段を登って行くと天守台はすぐそこだ。



眺望が一気に広がり東の方角を望むと少し霞んでいるが大山の山並みが見える。



北方を眺めると市街地の向こうに弓ヶ浜、日本海、そしてその向こうに恐らく美保関と思われる陸地が見える。



西の方角には中海が広がっている。



天気が下り坂なのでスッキリと見えないが晴れた日なら眺望は素晴らしいだろう。



米子城は明治政府の廃城令で解体されるまで鳥取藩の池田氏の城で実際は家老が預かっていたそうだが米子から帰宅して疑問がわいてきた。

徳川幕府が1615年に一国一城令を出したのになぜ鳥取城と米子城の二つが存在したのか?

まず1615年時点の米子城主は米子藩6万石の加藤氏で一国の大名のであるから一国一城令による廃城の対象ではないと考えられる。しかし2年後の1617年に加藤氏は伊予大洲に転封され米子城は鳥取藩主池田光政の一族の預かりとなり、実質的には鳥取藩が二城支配したことになる。

一国とは8世紀に律令制で定められた国(因幡や伯耆)を指したり、一大名が所領するエリア(池田氏の因幡+伯耆のエリア)を指したり、大大名には例外もあって徳川幕府も都合良く使い分けたようだ(個人的推測です)。

長門と周防の2か国を所領する毛利藩は一国一城令が出るや周防岩国にあった城をあわてて解体したらしい。一国イコール一大名の領地、と考えたのだろう。

どんな政策も一律に推進することが難しいのはいつの時代も変わらないらしい。