振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

チェンマイ市内を散歩がてらに(6) 電線の上を移動するリスの姿を捉えた

2023-02-13 05:58:16 | チェンマイステイ
日本ではリスのいる公園やリス園などもあり、リス姿を目にすることは難しくはない。チェンマイ市内では街中でも緑が多く、南国特有の大きな樹木もたくさんあるのでリスの生息には向いているのか、その姿を見ることは多い。

彼らが樹上にいる時は目立たないが、時々電線を利用して木から木へ移動するので、その時に見つけることが多い。

しかし素早く移動しているので、カメラやスマホで撮ろうとしても間に合わないことがほとんどだが、タイミング良く撮ることが出来た。



結構長い距離を移動していた上に、カメラを手に持って歩いていたのも幸いだった。

車やバイクの走っている路上の移動よりは安全で、樹上から樹上へ移動出来て、きっと便利なんだろうな。日本なら必ずいるトンビやタカ、そしてカラスもこちらでは見たことがないので
空襲の心配も少ないのだろう。

タイトル画像のリスは白っぽいので、電線上のとは別種かも知れないが、同じ市営競技場内で撮った。

いきなり話が跳ぶが、手塚治虫の作品で「0マン」と言う、1960年頃の創刊間もない少年サンデーに連載されたSF漫画があった。リスから進化した0マン族と言う人類で、主人公の名前はリッキー。ストーリーまではよく覚えていないが、人間と同じ顔かたちなのにリスと同じように大きな尻尾がある。0マンだとバレないように服の中に隠しているが、時々ポロリと。

リスの画像を見ていると懐かしく思い出した。



チェンマイ市内を散歩がてらに(5)ワットクータオの境内から聞こえる音は四連の妙鉢【動画あり】

2023-02-10 17:39:45 | チェンマイステイ
市営競技場まで散歩に行った帰り、ワットクータオの裏側を歩いていると、ジャンジャンジャンジャンと金属性の音で、何か弦を叩いているような音が聞こえてきた。音が鳴っているだけで、僧侶が唱えるお経や声明のような声は聞こえてこない。

なんだろうと気になってきたので正門に回って境内に入った。



このお寺は何度も来ているが、この日は食べモノを売る屋台が数軒、境内に出店している。また、一般の人が占いを受けているような光景もあり、何かの祭事か仏事がなのかも知れない。



ジャンジャンと音のする境内の奥の方へ進むと、音の正体はこれだった。





田舎に住んでいた小学生の頃、近所の人が亡くなって野辺の送りの際、棺を運ぶ隊列に旗竿や笹ザオを持たされて並んだ。隊列には鐘と太鼓とシンバルがあって、順番にチーン・ドーン・ジャララーンと鳴らしながら墓場や火葬場に進んだものだ。

調べてみるとジャララーンと鳴るシンバルを仏教では妙鉢(みょうばち)と呼んでいる。仏教を信奉する国や地域では広く使われているらしい。

境内で見た四連の妙鉢は、本来4人の奏者が必要な場面を1人でできるように工夫したものだと思う。以前に葬儀の隊列を見たことがあるが、飾り付けを施したピックアップトラックなどが連なり、結構派手な印象だった。四連の妙鉢なら荷台に積んで鳴らしながら走ることもできそうだ。実際に見た訳ではなくて勝手な想像だが、その光景が目に浮かぶようだ。

練習?も終盤だったようで、動画は一回撮っただけで倉庫に運ばれて行った。出来ればもっと見ていたかった。





このワットクータオは16世紀から18世紀後半までチェンマイがビルマの支配下に置かれた時代の1613年建てられた、雲南様式の寺院。仏塔(チェディ)は中央が丸く造られているのが特徴で、上の方にはキラキラと輝くたくさんの石が埋め込まれている。





ミャンマーと国境を接するタイの北部はシャン族など、ミャンマーにルーツを持つ人たちも住んでいるので、ここはその支えとなるお寺なのかも知れない。





このお寺のお坊さんの僧衣は赤っぽいエンジ色だか、タイの一般的なお坊さんの僧衣は黄色またはオレンジ色。








 

宿から近いこともあってこのお寺には散歩がてら週一くらいで足を運んでいる。葬儀をやっていたり、子供にとっての節句なのか貸衣装屋が子供に着付けをしていたり、あのジャンジャンと鳴る妙鉢も何かの行事のためだったのだろう。

緑も多く、木陰のベンチに座って来山する人たちの動きを見ていても飽きない。



旧市街の北門、チャーンプアック門から大通りを北へ歩いても15分。大通りを右折する角には下画像のように案内表示がある。


















チェンマイ市内を散歩がてらに(4) 滝の水音を聞きながら緑深い庭園カフェ(Cafe de Sot)で寛ぐ【動画あり】

2023-02-09 07:46:33 | チェンマイステイ
宿から歩いて5分の場所に、素敵なカフェが出来ていた。



コロナ前までこの場所に学校があるのは知っていたが、カフェはその敷地内の建物と校庭の一部を利用して造られたようだ。その学校が聴覚障害者のための施設であるのは今回初めて知った。





推測だが障害のある学生たちの自立支援、職業訓練の一環として運営されているように想像した。

入店するとカウンターで飲み物のオーダーと支払いをするが、メニューでの指差しまたはメモに記入するなど、スタッフが障害者であることに気をつけなければならない。

オーダーした飲み物は園内の席に座っていると、そこまで運んでもらえた。





面白いことにテーブルは足踏み式ミシンの鉄脚が利用され、その上の台は学校机の再利用みたいだ。ミシンも教育で使っていたモノではないだろうか。



庭園の中央にあって仏像の置かれている祠にはタイ暦2564年とあるので、2年前に建立されたようだ。滝や池もその時に造作されたのか、または以前からあったのかはわかりないが、いずれにしてもこの付近に河川はないので水を循環させているのだろう。



ミストを噴出する仕掛けのある大きな樹木は、以前からあったに違いない。移植は無理だ。チェンマイの街中ではよく見るが、所々に大きな樹木が残っている。




この日は2日前までの酷かったヘイズ(煙霧)が収まり、キレイな青空で風も少しあり、空気もさわやかだった。気温は30度を越えているので陽の当たる場所は暑いが、乾燥して風もあるので日陰や木陰はさわやかで気持ちが良い。

滝から落ちる水の音を耳にしながら庭園の景色を眺めているだけで、結構長時間を寛いでしまった。これはいい場所だ。

いろいろな飲み物とクッキーやサンドイッチなどを揃えているが、各種HOTコーヒーが大体35バーツ。COLDが45バーツ。こんな庭園を眺めながら飲むコーヒーがこの値段とは信じられない。





残念だったのは20メートルは離れた席に座っていた3人組の男性たちの会話が、大声でうるさかったことだ。最初は大きな声でしゃべる国の人たちかと思って気にしないようにしていたが、その内に難聴の自分でも日本語だとわかってきた。話題は年金や保険、病気のようで同年輩の滞在者だと思うが、周囲への気遣いは微塵も感じられず、それが同胞とは残念だ。










チェンマイ市内を散歩がてらに(3)チェンマイ市営競技場

2023-02-06 20:07:48 | チェンマイステイ
宿から南東の方向にあるチェンマイ市営競技場の正門までは歩いて約15分、1.2キロメートルくらいある。正門は競技場の南側にあるため遠回りをする感じだ。






同じ宿に滞在中のKさんが市営競技場で毎朝ウオーキングをしていると言うので話を伺うと、競技場の北側に裏口があるとのこと。教わったとおりに行ってみると、ワットクータオの裏手にある私有地(?)らしき細い路地を入ると、競技場内の駐車場兼ハンドボールコートの場所に抜けられた。これなら10分少々で到着する。

それ以来、散歩がてら何度となく足を運んでいる。




陸上競技とサッカー競技の出来るスタジアムを中心にその周りには市営プール、テニスコート、体育館、フットサルコート、その他の競技施設が並んでいる。

スタジアムを囲む場内の周回道路は車両用とランニング用に仕切られて、ウォーキングに利用する人もいる。



スタジアム内のトラックも一般開放されているようで、ランニングや、ウォーキングをする人の姿も見える。タイ人だけでなく、欧米人の姿も少なくない。



公園としての設備も充実している。子供用の遊具もあれば大人用のトレーニング機器もあり、誰でも気軽に使える。






 
これなら有料のスポーツジムに行くこともない。日本だと利用者の安全がどうのとか、ケガをした場合の責任はとかで、このような設備にお目にかかることがない。寂しい国になったもんだ。

ハンドボールコートでは中学生らしきグループがサッカーの練習をしていた。しばらくすると練習を終わり、着替えて裏口から出て行った。皆で学校に向かったようだ。



また別の場所ではバスケットボールの練習か、見ていると同好会みたいな雰囲気だった。



フットサルのコートでは、ヨガをやっている様子だった。




スタジアムのスタンドにはチェンマイの地元サッカーチーム、チェンマイFCの横断幕があるが、このスタジアムでゲームがあるのか?地元にはもう一つのチーム、チェンマイユナイテッドFCがあって、共に二部リーグのT-2で戦っているが、両チーム共にホームグラウンドはここではなく、郊外にある700周年記念スタジアムのはずだ。

サッカーはワールドカップを視るぐらいで詳しくないが、日本人選手も活躍しているらしい。宿からも時々だがスタジアムを照らしている夜間照明が見える。この市営競技場でもやっているなら見に来てもいいな、近いし。



正門を入った脇には学校があった。国立体育大学のチェンマイキャンパスってことだろうか。

さらにグーグルマップをみると競技場内の東北端に射撃場があり、射撃クラブもあるようだ。銃を持ってない人でもお金を出せば撃たせてくれるのかはわからないがタイならではの施設で、日本ではこんな街中で射撃場は考えられない。

もう一つ、チェンマイ市営競技場にはこれだけの施設が揃っていながら、野球やソフトボールのできるグラウンドが見当たらない。これもタイならではかな?











チェンマイ市内を散歩がてらに(2) フラワーフェスティバルを覗きに行った【動画あり】

2023-02-05 20:38:56 | チェンマイステイ
今年のフラワーフェスティバルは2月3〜5日に開催され、一番の出し物(だと思う)のパレードは4日に行われた。パレードはコロナのため、3年振りとのことだ。

数十のグループ(企業や団体)の山車は沢山の花で飾られ、着飾ったイケメンや美女たちと共に市内を行進する。ナラワット橋をスタートしてターペー門まで西進し、そこから左折してお濠の外周路を周るルートでフラワーフェスティバル会場となるノーンプアックハート公園までパレードは進む。4キロメートル近くはありそうだ。

最近のチェンマイは日中の気温が上がり、PM2.5を含む大気汚染が悪化しているので、少しだけ見ようとノーンプアックハート公園に向かって出掛けた。





結局、パレードは数グループを見ただけだが、マーチングバンドを従えたパレードは見ていても楽しい。楽器や太鼓の音に合わせて自分の手や足も動き始めていた。

たまたま歩道橋があったので橋上からも見ていたが、家族や知り合いがパレードに参加しているようで、手を振ったりスマホを構えて追っかける人も少なくない。





公園付近の道路は車両進入禁止にされ、園芸品を売る店を中心に露店が並び、歩行者天国となっている。







外国人観光客が多いがタイ人も全国から集って来るようだ。チェンマイでの最大の祭は11月に行われるロイクラトーンで、これはタイの三大祭のひとつだが、フラワーフェスティバルはそれに次ぐ規模の祭と言われている。

メイン会場の公園の中はこの祭のために色とりどりの花が入念に植え込まれていた。パレードに使われた山車の人気投票もあり、最終日にはその発表があるそうだ。








祭や公園を見物した後、久し振りに忍者ラーメンまで足を伸ばし、昼食をとった。自分は以前には無かった(と思う)塩バターラーメンを、ヨメは塩ラーメンを食べたが、以前と味は変わってないようだ。値段も塩が99バーツと、これも以前のまま。この値段でこの味ならマズマズだろう。





パレードを見るために行きはGrabを利用して車に乗ったが、帰りは散歩にするためウオーキングにした。5キロメートルは歩いたと思うので、少々疲れた。