今回4人でのツーリングで津和野に行ったが、山口県出身の私以外の3人は津和野を山口県だと思っていたことがわかった。3人は皆、京都で生まれ育ったので仕方ないか。
津和野駅の近くに大型の観光案内の看板があって、山口県の萩を含めた広域地図を見ていて津和野=島根県だとわかったようだ。この看板の隅には山口・島根の両県の観光協会が共同で作成して島根県に設置したと、わざわざ書かれていた。旅行代理店のツアーでも萩と津和野がセットになっていることも多いので、共同作戦はありだ。
山陰の小京都と呼ばれる津和野、賀茂川に似た津和野川、太鼓谷稲成と伏見稲荷、殿町あたりの街並み、古い京都の街の一角としては似ているかもしれない。
一方で、SLやまぐち号の終点が山口線の津和野駅で、これから津和野が山口県と誤解するケースが少なくないと想像する。
画像は津和野駅を米子に向けて出発した特急スーパーおき。乗客は少なかった。キハ187系の3両編成で1日3往復。
津和野に到着する前に島根県益田市を通過したが、ここにある島根県営石見空港への道路案内表示は「萩・石見空港」となっている。1993年に開港したが知名度を上げるためか、10年後に愛称として萩の名称を先に加えている。萩への観光客の空港利用を促進したいのだろうが、山口県が表示費用の負担していることはないだろう。
現在は全日空の羽田便が毎日2便あるが、人口の少ない地域でビジネス需要も低いので搭乗率も低く、県では空港へのアクセス費用の補助などもしている。そこまでして空港は必要だったのだろうか。益田から出雲空港までは150kmくらいあるが、山陰道が整備されれば車で2時間くらいか?より厳しくなるのではないか。
話は変わるが、2015年に世界遺産に登録された、明治日本の産業革命遺産と言うのがある。製鉄や造船、石炭産業が勃興した当時の遺産が認定され、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、静岡、岩手の8県にまたがる全23の施設だが、何となく違和感を覚える施設がある。それは萩の松下村塾と萩城下町で、明治維新を推進して産業革命に繋がる改革者を輩出したとは思うが、やや拡大解釈が過ぎないか。
また、世界遺産施設の一つに萩市郊外の山中に大板山たたら製鉄遺跡がある。萩にある同じく世界遺産施設の恵美須ヶ鼻造船所跡があるが、長州藩がそこで建造した木造洋式帆船に使われた鉄釘が大板山で作られ、その関連で認定されたようだが、これも違和感がある。
今年の5月、島根県内の出雲たたら遺跡を見て回ったが、たたら製鉄は奈良時代ごろから明治時代まで続いた製鉄の技術で日本の産業革命以前の伝統技術だ。現在も日本刀文化の保存に並行してたたら製鉄技術も島根県で継承されている。
大板山でのたたら製鉄は出雲から原料の砂鉄を輸入するだけでなく、多くの技術者を移住させている。たたら製鉄技術の本家は明らかに出雲にあるのに、旧来の伝統技術で製作した鉄釘のみで大板山遺跡が明治産業革命世界遺産を標榜するのは、違和感あるなあ。それに、恵美須ヶ鼻造船所にしても薩摩藩や佐賀藩のように蒸気船は作っていないしなあ。ユネスコが地元選出の現総理を忖度したとも思えないが。
ツーリングのテーマから大きく脱線してしまった。
津和野駅の近くに大型の観光案内の看板があって、山口県の萩を含めた広域地図を見ていて津和野=島根県だとわかったようだ。この看板の隅には山口・島根の両県の観光協会が共同で作成して島根県に設置したと、わざわざ書かれていた。旅行代理店のツアーでも萩と津和野がセットになっていることも多いので、共同作戦はありだ。
山陰の小京都と呼ばれる津和野、賀茂川に似た津和野川、太鼓谷稲成と伏見稲荷、殿町あたりの街並み、古い京都の街の一角としては似ているかもしれない。
一方で、SLやまぐち号の終点が山口線の津和野駅で、これから津和野が山口県と誤解するケースが少なくないと想像する。
画像は津和野駅を米子に向けて出発した特急スーパーおき。乗客は少なかった。キハ187系の3両編成で1日3往復。
津和野に到着する前に島根県益田市を通過したが、ここにある島根県営石見空港への道路案内表示は「萩・石見空港」となっている。1993年に開港したが知名度を上げるためか、10年後に愛称として萩の名称を先に加えている。萩への観光客の空港利用を促進したいのだろうが、山口県が表示費用の負担していることはないだろう。
現在は全日空の羽田便が毎日2便あるが、人口の少ない地域でビジネス需要も低いので搭乗率も低く、県では空港へのアクセス費用の補助などもしている。そこまでして空港は必要だったのだろうか。益田から出雲空港までは150kmくらいあるが、山陰道が整備されれば車で2時間くらいか?より厳しくなるのではないか。
話は変わるが、2015年に世界遺産に登録された、明治日本の産業革命遺産と言うのがある。製鉄や造船、石炭産業が勃興した当時の遺産が認定され、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、静岡、岩手の8県にまたがる全23の施設だが、何となく違和感を覚える施設がある。それは萩の松下村塾と萩城下町で、明治維新を推進して産業革命に繋がる改革者を輩出したとは思うが、やや拡大解釈が過ぎないか。
また、世界遺産施設の一つに萩市郊外の山中に大板山たたら製鉄遺跡がある。萩にある同じく世界遺産施設の恵美須ヶ鼻造船所跡があるが、長州藩がそこで建造した木造洋式帆船に使われた鉄釘が大板山で作られ、その関連で認定されたようだが、これも違和感がある。
今年の5月、島根県内の出雲たたら遺跡を見て回ったが、たたら製鉄は奈良時代ごろから明治時代まで続いた製鉄の技術で日本の産業革命以前の伝統技術だ。現在も日本刀文化の保存に並行してたたら製鉄技術も島根県で継承されている。
大板山でのたたら製鉄は出雲から原料の砂鉄を輸入するだけでなく、多くの技術者を移住させている。たたら製鉄技術の本家は明らかに出雲にあるのに、旧来の伝統技術で製作した鉄釘のみで大板山遺跡が明治産業革命世界遺産を標榜するのは、違和感あるなあ。それに、恵美須ヶ鼻造船所にしても薩摩藩や佐賀藩のように蒸気船は作っていないしなあ。ユネスコが地元選出の現総理を忖度したとも思えないが。
ツーリングのテーマから大きく脱線してしまった。