振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

山陽路ツーリング(3)秋吉台で走行シーンを撮影、下関で昼食

2021-10-25 11:11:07 | バイクツーリング
防府のホテルを出発して国道262号線を私の生まれ育った山口市に向かった。4年前に山陰路をツーリングした時にも寄ったので今回は通過するだけにしたが、懐かしい景色を眺めながら、少しゆっくりしたスピードで走った。

国道9号線、435号線を経て秋吉台に到着。秋芳洞には30年前に子供を連れて来たことがあるが、その際に秋吉台を見た記憶がなくて、小学4年生の時にバス旅行で来て以来かもしれない。





修学旅行の団体も来ていて、天気も良くて気持ちの良い景色だ。1年前に四国カルストに行ったが、山頂に広がる四国カルストの地形に比べてここは高原のような感じで、展望台からながめてもどこまでも広く見える。

カルスト台地の中を縦断する道路でバイクの写真を撮ろうと、道路の途中にある駐車場まで5人が交代でバイクを走らせて撮った。





秋吉台を後にして下関に向かう。目的地はM氏が推薦するうどんの店「資さんうどん」。北九州に本店があるようだが時間の関係で新下関の店に来た。





12時少し前だったが日曜日ということもあって客が多く、15分くらい入店待ちになった。注文したのはゴボウ天とカシワの入ったうどん。



昭和55年ごろ、4年間くらい九州を担当する出張営業マンだったので、小倉や博多で朝や昼にうどんはよく食べた。たいがい丸天やゴボ天のうどんを食べていたように思うが、味までは思いだせない。でもゴボ天をかじっていると当時が懐かしくなってきた。

うどんを食べ終わってから今回のツーリングの最終目的地の小倉へ行くため、関門橋を渡った。4年前の山陰路の時は関門トンネルを利用したが、今回は天気も良かったので高速道路である関門橋を走ることにした。1区間だけなのであっと言う間で、海峡の景色などは楽しめなかった。

今晩の7時55分に新門司を出港するフェリーに乗船するのだが、小倉に到着してからM氏のバイクにトラブルが発生した。



自動二輪のユーザー車検、一発合格

2021-10-20 16:28:22 | バイクツーリング
山陽路のツーリングが終わって1週間後の昨日、ユーザー車検を受けて一発合格した。嬉しい(泣)。



5年前に手に入れた97年式の高齢バイク、スティード400VSE.。4年前と2年前にもユーザー車検を受け今回は3度目だったが、一発合格は初めての事。

4年前は前照灯の光軸不良と光量不足で午前中の第1ラウンドで不合格。光軸を直せば光量も大丈夫かと考え、行きつけのバイク店で光軸を調整して午後の第2ラウンドに臨んだがまたもや不合格。検査員に光量をたずねると、何と合格基準の半分にも満たずで、第3ラウンドはあきらめてパス。

翌日はバイク用品店に行って、前照灯とバッテリーを直結する配線キットと、ついでに照度の高いバルブを購入して自分で装着した。そして日を改めてユーザー車検に臨むと、光量はOKだが光軸不良で不合格。20Km離れた寝屋川のテスター屋まで走って、光軸調整をしてもらい、第2ラウンドを受けてやっと合格した。検査場の光軸光量の検査ラインに4回も並んだことになる。

2年前のユーザー車検では同じように光軸不良でアウトになったが、そのまま寝屋川のテスター屋で調整して、第2ラウンドで合格した。そのような経験ばかりだったので、今回の一発合格はホント嬉しかった。

思い出してみると2年前にテスター屋で光軸調整をしてもらった時、光軸を合わせた後にスタッフが締め付けた前照灯のネジが緩そうだったので、締め増しするようにスタッフに頼んでいた。もしも締め増しを頼んでいなかったら2年間の間に光軸がズレ、今年も不合格をもらって寝屋川まで走っていたかも知れない。

今回の検査では今までになかったのだが、マフラーに検査棒を突っ込まれての排ガス測定があった。旧年式のバイクなので検査対象外のはずなので尋ねてみると、キャブレターが付け替えられていることもあるのでと言っていたが、よくわからない。



今回のユーザー車検費用
   自賠責保険(24ヶ月) 9、270円
   重量税        5、000円
   検査登録費用     1、700円
   申請用紙代        30円
   合計         16、000円

山陽路ツーリング(2)錦帯橋を見てから防府へ

2021-10-17 16:56:48 | バイクツーリング
朝8時半、糸崎の民宿を出発して、国道2号線を西に向かった。今日の計画はM氏が生まれてから5歳まで住んでいたという岩国で墓参りをした後、錦帯橋を見てから今夜の宿泊地の防府に向かうことになっている。5人でぞろぞろと墓参りも騒がしいので、岩国に着いて昼食後、二手に分かれてそれぞれが防府に向かうことにした。

今日は土曜日のためか、国道2号線のバイパス部分はスイスイと車が流れるが、市街地に近い従来道は通行量が多く、しばしば渋滞箇所に出会った。正午を少し回った頃に岩国に入り、ファミレスで昼食をとった後、M氏が墓参に向かい、J氏がそれに付き添った。私を含む3人は錦帯橋に向かうことにした。







河原に設けられた観光用の駐車場まで来たが、駐車場使用料¥300の看板がある。二輪車の使用料の表示はなく、四輪と同じ¥300を払うのは馬鹿らしくて駐車場には入らなかった。結局道路の端にバイクを停めて橋や城の撮影だけをした。

5連の木造アーチ橋だけでも珍しいが、バックにある山の頂にある城と調和して、強く印象に残る風景だ。自分は2度目の来訪だが、初めて来たT氏とI氏は感動していた。

錦帯橋を離れ、3人が今日の宿である防府のビジネスホテルに到着したのは15時をちょっと過ぎた頃だった。チェックインしてシャワーを浴び、後続の2人を待つことにしたら、16時半頃には2人が到着。2人にもシャワーを浴びてもらって、17時過ぎに街の居酒屋にいざ出陣。





歩いて10分少々だったが、山口県内でチェーン展開している居酒屋で、友人から¥2000の飲み放題で獺祭も飲めるという情報を得て決めた店だ。ビールや日本酒の種類が多く、友人の情報もウソではなかった。地元の鮮魚も美味かったが、カレー味で焼いたチキンはピカイチで良かった。また食べたい。

防府の高校を卒業して現在は渋谷に住んでいる友人がいて、年に何度も防府を往復しているそいつに訊くと、街中に古くからある料理店は競争をしていないので、大した料理は無いのに値段はそこそこ取ると言う。実際に比較はしていないが、そうなのかとも思える。

翌朝は6時半にロビーに集合して、徒歩10分の場所にある日本三大天神の防府天満宮に、5人揃って参拝した。







早朝の散歩やジョギングのついでに参拝している地元の方々を多く見かけた。山口県下の初詣の参拝者数では、恐らくここが一番だと思う。

ホテルに戻って朝食のブッフェをいただいた。



事前に予想していたのはパンにゆで卵とか、おにぎりにみそ汁くらいだったが、実際には素晴らしく品数種類の多いブッフェ朝食だった。どうやら長期滞在のビジネス出張客が多い様子で、その方たちを飽きさせないようにオカズの種類を増やしているのだと想像した。自分たちは2ヶ月以上前に予約した早期割引料金で、シングルルーム1泊朝食付き¥3600(税込)と、すこぶるリーズナブルだったが、朝食だけでも¥1000ぐらいの値打ちがありそうだ。















山陽路ツーリング(1)糸崎にある民宿を目指して

2021-10-13 16:54:36 | バイクツーリング


いつものバイク仲間5人で山陽路を西に向かうことにした。初日の宿は広島県の糸崎で、自宅からの走行距離は約300キロになる。

我々のツーリングは基本的には高速道路を利用せず、一般道を走ることにしている。理由は自分のバイクが来年25歳を迎える高年式で、長時間の高速走行は心配なこと、高速道では万が一事故った場合のダメージが格段に違うこと、そして旅路の景色を楽しめないことだ。決まった時間に間に合わないなど、やむを得ない場合は高速道路を使うが、それにしても料金が軽自動車と同じなのは納得できない。

今回は京滋在住のメンバーは国道9号線老の坂の手前のコンビニに9時半に集合した。ここからだと山陰方面に向かうようだが、実は一般道で山陽方面に向かう場合は亀岡から国道372号線で丹波篠山を経て姫路まで行くのが良い。亀岡市内は多少渋滞するが、後は信号が少なく、通行量も比較的少ない路線なので、阪神経由ルートよりも時間的にも早い。

ちょうど12時には姫路のマクドナルドで大阪から高速道を使ってレンタルバイクで来たI氏が合流して、昼食だ。これから糸崎までの距離約180キロを考えると合流時間を早くしたかったが、レンタルショップの開店時間が10時なので仕方ない。I氏には自前のバイクを買うように勧めているが、駐輪スペースの問題などもあり、家人の同意が得られないようだ。毎回レンタルを使うならコストは別にしても、自前のバイクを持つ方が安全だと思うのだが。

姫路から国道2号線に入り、部分的にはバイパス化されていて制限速度70キロ区間もあるが、夕刻が近づくと渋滞ヶ所もあり、結局目的地の三原市糸崎に入ったのは17時半だった。途中でコンビニ休憩と給油もしたが、平均時速は35キロ程度のようだ。

目的地の宿は楽天トラベルで見つけた民宿で、福山あたりでも良かったのだが、評価もクチコミも良かったので決めた。





建物や部屋、そして女将さんやお手伝いのお母さん方は我々と同じ「昭和」だが、トイレ、浴室、洗面はピカピカの「令和」で快適だった。



地元の魚介類を使った夕食は宿代の¥6000(税込)にしては充分な上、アルコール類の値段もリーズナブルだったので楽しい宴会になった。コロナ禍でもあり、20時には宴会を切り上げたが、他に4~5人おられた一人旅の方々には少々迷惑だったかも。



朝方、朝食前の散歩に出掛け、糸崎駅前まで行った。



学生の頃までは山陽本線で郷里との間を往復していたので、糸崎駅と言うと当時は機関庫があって特急や急行が停車する駅だと知っていたが、駅舎を初めて見て、その簡素なことにビックリした。今まではもう少し大きな駅のイメージを持っていたのだが。

だが、泊まった民宿を利用するために例えば青春18きっぷで訪れた場合は、この駅舎で降りるのはピッタリかも知れない。バイクも良いが、そんな風情のありそうな旅も悪くはなさそうだ。




明神山自然の森展望台から古代を眺める

2021-10-07 11:39:49 | 日記
以前、NHKの番組「ブラタモリ」で視て、一度行ってみたいと思っていた。明神山は標高273メートルでさほど高くはないが、展望台からは奈良平野にある斑鳩の法隆寺や飛鳥の里、東大寺の大仏殿が眺められると共に、大阪平野にある百舌鳥・古市古墳群も見えると言うことに興味を惹かれていた。

明神山の麓の住宅街にある登山者用の駐車場に車を置き、そこから展望台のある山頂まで約2km。標高差は200メートルぐらいだろう。登山路は車も通れるように舗装されているが、車止めがあって一般車は通行できない。



登り口の道路脇に杖が置いてあったので、ありがたく借用させていただいた。





途中、道路工事をしているようで、う回路の山道が数百メートル続いた。



山頂には鳥居があり、明神様が祀られている。軽自動車は工事関係者のモノのようだ。



山頂には3方向に展望用テラスが設置され、ほぼ360度の視界が開けている。



無料の双眼鏡が固定されているのはありがたく、法隆寺や東大寺が確認できた。霞んでいるためハッキリは見えなかったがこちらの方向には比叡山や、更に北の比良の蓬莱山まで見えるとある。





阿倍野ハルカスは肉眼でもシルエットがわかったが、大阪城や梅田方面は山に隠れて見えない。



堺方面には点在している古墳が見える。また、はるか大阪湾のかなたには明石海峡大橋も見えるらしいが、この日は霞んで見えなかった。

奈良と大阪の間には両者を遮断するように生駒山系と金剛山系が南北に連なっているが、両山系の中間には奈良盆地から大阪湾に流れる大和川が横切っている。ここ明神山は金剛山系の北端で、大和川を見下ろしながら大阪平野も奈良盆地も両方が見渡せる位置にある。標高が600メートル以上もある生駒山から見るよりは標高が低い分、キレイに見える。

古代、恐らくここには烽火台があったと想像できる。視力の良い古代人なら、渡来人が乗った船が難波の津に着くのがここからでも見えたのではないだろうか。船は見えなくても烽火を数か所中継すれば、王権の地が奈良盆地内のいずれにあっても情報が届くのにさほどの時間はかからなかったように思える。また大和川の水運を使うことで役人や渡来人の往来にも、多くの日数を要することもなさそうだ。

古代史は学生時代に習っただけで、ヤマト朝廷の中心は奈良盆地にありながら仁徳陵や応神陵のように多くの天皇陵が大阪平野に存在していることが、ずっと疑問に思えていた。しかし、明神山からの眺望によってそれらの疑問が解けて、スッキリした。

出来ればこの冬にでも、空気が澄み切った日にもう一度登ってみたいと思う。