振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

急用のため、キュウリの水耕栽培を早期に手仕舞い

2024-06-29 20:15:44 | 日記
急用とは言っても想定内のことなのだが、家を留守にするために水耕栽培を撤収した。収穫が始まってから36日目、収量82本でフィニッシュ。

梅雨明け前の今の時期なら給水タンクを満杯にしておけば3日間くらい水を補給しなくても大丈夫だが、一方でキュウリの方は3日間もあればジャンボサイズになってしまい、苗が疲弊してしまう。露地栽培なら知り合いに世話を頼む方法もありそうだが、栽培しているのが留守宅の2階では頼めないので仕方ない。

葉やツルを切り取ってから栽培槽のフタを開けると、根が凄いことになっていて、水槽いっぱいに根が広がっている。まあ、水を抜いて根だけを丸めてみるとハンドボールくらいの大きさでしかないが、根の総延長がどのくらいかは想像も出来ない。


株の右に見えるのは排水用の塩ビパイプ。
密生した根の中に埋もれていたのは、





給水バルブの先端部分で、長さ20センチくらいのパイプ状にした鉢底ネットに防根シートを被せ、生育した根によって給水バルブが塞がれることを防いでいる。根は水源に向かって伸びてゆくようだ。

キュウリの苗はポッドに入ったヤツを購入して、根についた土を水道で洗い流してから栽培槽に定植した訳だが、定植の5日後くらいに根を点検すると、



白くて新しい根が伸びていた。ポッドの土の中に生えていた根の役割りは終わり、水中用の根が新たに登場したと思われる。


水耕栽培を仕舞うと同時に最後に収穫したキュウリや、残っていたキュウリをQちゃんに加工した。



過去にも作ったことがあり比較的簡単に作れるが、好みの味や食感にするのは難しい。今回もやや甘過ぎで食感が軟弱って感じだ。冷凍にもしているのでボチボチ食べてゆこう。










豊作だなあ、キュウリの水耕栽培  1株から34日間で77本の収穫

2024-06-22 08:37:59 | 日記
昨年は事情があって休作した水耕栽培だが、今年はキュウリ1株だけを4月8日に定植した。


5月20日に一番果を収穫して本日6月22日までで、たった1株から77本の収穫数になった。まずまずの豊作かなと思う。









今年は早目に定植をしたいと思い、4月初旬ホームセンターを回ってキュウリの苗を探した。例年植えている「うどんこつよし」はまだ店頭に並んでなく、仕方なく「風神」という苗を購入した。収穫した果実の味や食感の違いは素人の自分にはあまりわからないが、風神は早い段階でうどんこ病の症状が現れ、薄めた木酢液を噴霧したら進行は抑えることができたようだ。

平均すれば毎日2本以上、多い日には5本の収穫があり、近所や知り合いにも分けているが夫婦ふたりではとても食べきれず、少々食傷気味でもある。そろそろ株にも疲れが出始めたか、曲がったキュウリも増えてきた。それでも100本を越えるのはそう遠くはなさそうだ。


ところで水耕栽培はコロナが広がった2020年に外出自粛で持て余した時間を潰すために始めた。昨年は休作で今年は4期目で、当初は内径100ミリ、長さ1メートルの塩ビパイプを2本使った栽培装置を自作して使っていたが、3期目から栽培槽を発泡スチロール製の箱に切り替えた。






水耕栽培装置は夏季にしか使わないので、毎シーズンのスタートは水漏れ検査から始まるが、給水バルブの接合部の接着剤の脆化やパッキンの劣化などで水漏れが毎回あり、その補修に数日間を要する。主には漏水部を見つけてはウルトラ多用途ボンドで埋めることになるが、送水ポンプが稼働する毎に水圧がかかるためか、埋めても埋めても新しい箇所に漏水が始まる。

今も漏水があるが量が減っているので栽培槽の下に回収ケースを置いて漏水を受け、再利用している。単なる水道水の漏れなら放置しても良いが、水には液肥を溶かしているので漏れっぱなしにはできない。

来シーズンは栽培槽の構造を変えて新規製作が必要になるが、まあそれをアレコレと考えながら試行錯誤するのも楽しいものだ。


GWに施した鳩の撃退策、1ヶ月経過したがほぼ完璧

2024-06-12 15:47:00 | 日記
お隣の家の裏側2階にある窓の上に鳩が居付くようになったのは、確か5〜6年以上も前のこと。シャッター式雨戸の戸袋の上が広く、鳩にとって居心地が良いらしい。困っていると奥さんが言っていたのと、対策にキラキラ反射するC Dが雨戸の横にぶら下がっていた記憶がある。

ところで我が家の裏側に設置しているエアコン室外機の上に落ちている鳩の糞を初めて見つけたのは昨年の夏ぐらいか、お隣に来ている鳩が落としたなと思い、掃除をしておいた。家の裏側に行くことはあまりなく、今年の春になって草取りのために裏側に行くと室外機の上だけでなくガス給湯器の上にも糞が落ちている。と言うか、糞が積もり始めていることに気がついた。

室外機も給湯器もその上の2階に窓があり、窓の雨戸の戸袋の上に鳩が来ているようだ。念の為にと思って2階の窓枠に上がって戸袋の上を見ると、ここも糞がイッパイだ!(汚い画像になるが失礼)




ネット検索で色々な撃退対策を研究した結果、鳩をブロックする撃退用剣山(スパイク)をAmazonで購入したが、課題は戸袋の上に設置する方法だった。風雨で落下しないように、鳩に落とされないように、そして設置作業は窓枠に上がってしか出来ないので右手は体を支えながら左手だけでの作業になる。また、手が届くのは戸袋の手前側半分だけになる。

戸袋の上面の幅は約8センチで長さは90センチ弱。家の外壁に付けられたステーにビス・ナットで固定してある。



ホームセンターで幅9センチ長さ90センチの板材を買ってきて両端にビスを通す穴を開け、補強のためにジョイント金具を付けた。板材が腐食しても直ぐにビスが外れたりはしないだろう。

家に残っていたラッカーを使って塗装した後、ビス用の穴を避けるために剣山(スパイク)は板材の外側にタッピングビスで固定した。奥にすき間が出来るが鳩には侵入できないと思う。



剣山には長さ25センチのプレート4枚、計100センチにV 字形スパイクが60本(剣は120本)ある。これが¥1000前後だった。2ヶ所設置したので板材や金具、タッピングなどで総経費3千円弱くらいだ。



これが完成状態で、板材を固定するために戸袋を固定していた手前側のビスを長いモノに交換した。向こう側のビスは手が届かずビス穴に差し込まれただけだが、手前側はナットでしっかり固定している。これで充分だろう。

設置後1ヶ月を経過したが鳩が来ている様子はなく、室外機や給湯器にも糞は全く見えない。まずは完璧だろう。


ところで対策を検討中にお隣さんに鳩が来ているところを撮影した。



鳩のシルエットが見え、樹脂製の剣山が斜めを向いたり動かされたりして鳩が休めるスペースが出来ている。後でお隣さんに尋ねると懇意の電器店に頼んで付けたが、接着剤で固定したとのこと。接着剤が脆化したか鳩の居座りたい執念が勝ったか、鳩の撃退は簡単ではない。

また、我が家の戸袋の上にもいそうだとわかり、夜に窓から身体を出して上を見て、初めて鳩と対面した時はビックリだった。やっぱりそうだったかと懐中電灯で照らすと、この時は直ぐに飛び去った。

しかし2回目の対面では懐中電灯をしつこく照らさないと逃げず、3回目には数十センチの距離で何度照らしても全く逃げようとしない。慣れてくると手強い相手だ。

そこでスマホのユーチューブでタカやトンビの鳴き声を探して至近距離で聴かせてみたが、全くの無反応。最後の手段でゴルフクラブを振り回してやっと追い払う事ができたが、毎回こんなことばかりやってられないので剣山のブロックを製作した次第だ。









東一口(ひがしいもあらい)の桜並木を見て、一口(いもあらい)の地名を考える

2024-04-09 19:26:49 | 日記
前回の投稿は自宅近くの散歩道にある桜の紹介だったが、昨日はショッピングモールにヨメと買い物に行った帰途、久御山町東一口の桜を見に行った。自宅からは4キロ離れた場所にある。

生憎と曇天だったが、時折満開の桜を散らす風が吹き、桜吹雪が舞う景色が見られた。



写真は国道1号線京阪国道から西方を撮ったが、正面に見える前川橋付近が桜の見所の中心になり、1号線からだと排水路沿いを下流に向かって約700メートル先の巨椋池排水機場まで桜並木が続いている。


約15年前に排水路の護岸工事があり、左岸側にあった桜はすべて伐採されて若木に植え替えられたので少し寂しくなっていたが、現在では若木も成長したので右岸にある老木にも見劣りしなくなっている。



この付近の桜の名所と言えば排水機場から宇治川沿いに4キロ先下流に背割堤がある。桂川、宇治川、木津川の三川が合流して淀川になる地点で、桜展望タワーもある。駐車場もあるが京阪八幡市駅からも徒歩圏内で、広い河川敷ではシートを広げての花見も可能だ。

それに比べると東一口のこの場所は交通の便がなくて駐車場もなく、広い河川敷もないので花見をゆっくり楽しむのは難しいので人出は多くない。平日なら来る人も更に少なく、写真を撮る時間だけぐらいなら路肩駐車も出来なくはない。

しかしながら桜のボリュームはたっぷりあるので短時間でも見るだけで満足できると思う。そう言った意味では桜の穴場と言える気がする。

ところで話は変わるが東一口の地名は難読としても知られていて、西一口もある。先日、桜を見に東京の千鳥ヶ淵に行った後でJR市ケ谷駅に向かって歩いていると「一口坂」と言う交差点に出会った。標識には「HITOKUCHIZAKA」と表記されていたので、東京にも「いもあらいざか」があったら難読地名にはならないよなあ、と思った。

が、気になったので調べてみたら明治時代になる前は「いもあらいざか」と呼ばれていたのだとか。かつては坂の下に一口稲荷神社があったとの説もあることが分かった。

また、神田駿河台にある淡路坂の別名が一口坂(いもあらいざか)で、坂の頂上付近に現存する太田姫稲荷神社は、江戸城を開祖したと言われる太田道灌が京の都の南の里「一口」にある稲荷神社を江戸に勧請したもので、別名として一口稲荷、そしてそこの坂が一口坂と呼ばれることもあったようだ。淡路坂の地名は江戸時代になって鈴木淡路守という徳川家旗本の屋敷あったためらしい。

道灌が一口にあった稲荷神社を勧請したのは疱瘡を患った愛娘を助ける目的だったそうで、この神社には疫病退散のご利益があると伝わっていたのかも知れない。そこから「いも⇒忌み、いもがさ(疱瘡)」「あらい⇒はらう、治す」と言う語源説がある。

読み方の由来は他にも説があるようで謎めいたままで良いと思っているが、「一口」の字が表す意味は集落の北、東、南側を巨椋池に囲まれて出入り口が西の一方しかないことに起因しているのは間違いないようだ。

何れにせよ、京都にある一口(いもあらい)と言う難読地名が、東京にも別名としては残っていることは分かった。




桜が満開、今年は少し遅かった

2024-04-07 21:48:05 | 旅行
自宅のある住宅街は元々が広大な池を干拓した水田地帯なので、幅が数メートル以上はある排水路が多くある。その排水路沿いにはソメイヨシノが植えられた箇所が今も多く残っていて、この時期になるとツボミがふっくらとし始める頃から毎日のように散歩に出かける。ちょうど今日、4月7日が満開を迎えた日と言って良さそうだ。






池の干拓が完成したのは太平洋戦争直前で、その後に植えられたとすると80年くらい経っているせいか、古い桜が多い。



排水路沿いには野生の菜の花が咲いている場所があるのだが、桜がある場所から離れているのは残念。競演してくれると素晴しいコントラストの絵になりそうだが。rぇで




所々にある茶畑も、あとひと月もすれば一番茶の茶摘みが始まる。遮光ネットが被せられる日も近そうだ。







上の画像は東京の千鳥ヶ淵の桜で、4月2日の撮影。当日は現役時代に自分の部門の販売スタッフだったメンバー達との呑み会に上京して、開宴までの時間を使って千鳥ヶ淵にやって来た。20年以上前、出張ついでに夜桜を見に立ち寄った記憶がある。

平年なら桜は散り始めている時期だと思うが、まだ五分咲きにもならない感じで、ちょっと残念だった。それでも貸しボートには順番待ちの長い行列ができるほど花見客は多く、外国人の姿も目立った。

上京には新幹線を使わずに青春18きっぷを使い、在来線を5回乗り継いで東京駅に着いた。始発に乗車して10時間かかるが、窓の外を眺めたり、乗降する人たちを観察したり、飽きてくると文庫本を読むか居眠りしていると退屈はしない。




今回の18きっぷは2回分の未使用きっぷをヤフオクから6,500円で落札。往復に新幹線を使っていれば更に必要だった約2万円は呑み会の会費、ビジネスホテル代、翌日に行った埼玉県に住む娘と孫との食事代に化けた。


急ぐ旅でもなく、時間とヒマはたっぷりあるので有効に使わなくてはと思っている。