振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

南国に来たらやはりマンゴーだな

2024-02-28 20:46:37 | チェンマイステイ
2月も終わりに近づくと、チェンマイの日中の気温も34〜35度に上がってきた。それでも空気は乾燥しているので日本の真夏日のようなことはなく、木陰などにいて風でもあれば心地良い。

気温の上昇と共にターニン市場に並ぶマンゴーの値段も下がり始めた。1月には70バーツが下限だったが今は40バーツ台も見かけ、グリーンマンゴーも出回っている。旬の季節に近づいていると思われる。

この2週間はマンゴーを毎日のように食べている。熟し具合によって甘さに若干の差はあるものの、たいがいは甘みがしっかりあってサイコーに美味い。いろんな店で買っているが、当たり外れがないのも良い。

1月下旬に撮ったが、この時期の果物屋の主役はみかんで、今年は春節(2月10日前後)がピークだった。

同じ日の隣の店のマンゴー(ヘルメットの右手)は70バーツで商品量はあまり多くない。



これは5日前の画像で、60バーツを2個購入。

ところで市場で買うマンゴーはキロあたりの値段で売られている。



大きめを選んで買ったこのマンゴー2個でジャスト1キログラムだった。キロ55バーツだったので1個が120円弱になり、これを毎日食するなんてことはタイに居ればこその贅沢だ。






市場は基本的に対面販売なので果物は量り売りが多く、必ずはかりが置いてある。例外は房単位で売っているバナナやカット売りのスイカで、個々の商品に値札が付いている。野菜は一束(パクチーやネギなど)、一皿(トマト、キュウリなど)、一山単位で売られているので日本のスーパーの袋売りと大差なく、値段もわかりやすい。

ところで先日、日本で売っているモノより数倍も大きい土生姜を買おうとして値段の表示がなかったので店主に値段を聞いたら60バーツ(約240円)と言われて、思わず怯んでしまった。


エライ高いな、と思ったのだがキロ売りの値段だと気づいて重さを量ってもらうと200グラムあって12バーツ(約50円)だった。これなら日本より随分と安い。

量り売りがほとんどなく、セルフ販売の多い日本での買物しか知らないとちょっと面食らってしまう。

マンゴーにしろ土生姜にしろこれだけ安いと、ついお土産にして日本まで買って帰りたいところだが残念。検疫で見つけられ、面倒な事になるのは嫌だしな。








チェンマイで食べる刺身の中では

2024-02-18 19:27:44 | チェンマイステイ
チェンマイはタイ北部の街で周囲を山に囲まれた盆地にある。海に面したバンコクまでは直線距離でも500キロはありそうだ。

そんなチェンマイでも日本料理を出す店に行けば寿司や刺身はフツーに食べられる。但しネタの種類は少なく、ほとんどが冷凍モノになるのは仕方がないが、冷凍技術も進歩しているし、解凍をキチンとしていれば変な味がすることもない。


南国のタイで生モノの刺身なんて・・・と箸をつけたがらない友人もいるのだが、自分は心配せずに食べている。



チェンマイのスーパーでも冷凍の鮮魚を売っていて買ったことはないが、刺身で食べられるとしたらマグロやサーモンなど、種類が限られるのではないかと思う。


そんなチェンマイで冷凍ではない鮮魚の寿司や刺身を提供している日本料理店があり、ランチタイムに食事に行ってきた。


ランチメニューの寿司にぎりセットで130バーツ


ランチメニューの刺身セットで130バーツ

ネタの種類がわからないが、解凍でなくて新鮮で美味い。ボリュームが少し足らないが、小鉢があり漬物が付いて味噌汁も美味い。日本風にゴハンと味噌汁がついた定食を頼んでも漬物が出てくる店は少ないのでこれは嬉しい。2度目に行ったらデザートはバナナではなくスイカだった。

この店のオーナーはタイ人だが、毎週水曜日〜金曜日が定休日で、その3日間はシラチャーまで車で行って船を出し、ネタとなる魚を釣っているということだ。シラチャーは行ったことがあるが、リゾート地パタヤに近くて日本人も多く住む海沿いの街で、チェンマイからだと片道800キロくらいは走ることになる。


店内には釣果の写真がたくさん貼ってある。

店名は三鳥で、お掘りの北側外周のワットロックモーリの少し東にあるSAMSUNGのビルの横を入った並びにある。












滞在費を圧迫する値上げと円安

2024-02-05 16:53:39 | チェンマイステイ
毎年のようにチェンマイに滞在しているが、我が家の場合はそれにかかる費用については飛行機代や宿泊費は特別会計(貯金)から捻出し、日常的な食費や諸雑費は通常日本での生活と同様に家計費から充当している。そしてゴルフ代(腰痛で今は行ってない)やマッサージ代、衣服やお土産でも個人的な買い物は夫婦それぞれの小遣いからと決めている。

コロナ前に比べて航空運賃が5割増し、またはそれ以上に高騰していて一番悩ましい。かつては夫婦二人で10~12万円台で済んでいたが、今回は18万円強かかった。日系の航空会社を利用したなら夫婦で30万円近くしているはずだ。LCCですらかつての2倍近くになったのではないだろうか。

こちらでの朝食で最も利用頻度が高いのが豆乳と揚げパンで、ターニン市場の端まで買いに行っている。



豆乳に麦や豆、タロイモの団子?、寒天?のような具が入った飲み物と揚げパンをメインに、他にバナナやゆで卵、キュウリのスライスなんかと食べている。昨年7月に二人分の豆乳と揚げパン3個で34バーツだったのが、今回は42バーツになっていた。





価格表では普通の豆乳が1バーツUP、具の入った豆乳が3バーツUP、揚げパンが3個10バーツから1個4バーツにUPしていた。と言っても8バーツ(30数円)のUPで元々の値段も安いので影響は少ないが、以前よりお客さんが少し減ったように見えることの方が心配だ。万が一、店(屋台)がなくなったりしたら一番困る。

何もかもが値上げしているわけではないが、スーパーやコンビニに行っても今まで買っていた商品だと値上げされたモノがあることに気が付く。炭酸だったり、冷凍食品だったり。ビールが上がっていないのは助かる。全体的にはここ最近の日本の物価上昇に比べてまだマシな感じだと思う。


しかしながら、すべての滞在費用を圧迫している根源は、円安につきると思う。ドルやユーロに限らず、タイバーツに対する日本円も随分と安くなっている。今回は手持ちのバーツを持参しているので両替はしていないが、バンコクの両替屋のサイトを見ると1万円で2400バーツになっている。ここのところ2400バーツを切ったり戻したりという感じだ。以前にこちらで両替した時のメモを見て比べてみると
2019年1月  2865バーツ
2020年1月  2835バーツ
2023年1月  2550バーツ
2024年    2400バーツ



この4~5年で2割近く目減りしているのがわかる。円高時代の10年前には3300バーツ、12年前には4000バーツあったのがウソみたいだ。

ひとつ不思議に思う部分があるのは国際線の航空チケット代で、外国系の航空会社のチケット代は円安のせいで支払額が高くなることはわかるが、日系の航空会社のチケット代は燃料部分などには円安が反映したとしても、全体では円安の影響部分が少ないはずなのに何故に現在も外国系に比べて高いのか?

元々、日系航空会社の運賃は外国系に比べて高いが、円安状況下であれば運賃差が縮小しても良さそうなものだ。見えないからくりでもあるのだろうか。

チェンマイに来る日本人ステイヤーが減ってきている

2024-01-25 21:51:10 | チェンマイステイ
定年退職した後、年に1~2度チェンマイに来るようになって10年を超えたが、当時に比べて自分と同じようにチェンマイに来る日本人が減ったと感じる。チェンマイで知り合って一緒に食事やゴルフをした先輩の方々が、高齢や健康を理由に段々と来られなくなる一方で、自分より若い世代でリタイア後にチェンマイに足を運ぶ人が少なくなった。7~9月は日本ほど暑くなく、12~2月は温暖で過ごしやすいチェンマイ。都会の喧騒がなく治安も良くて人柄も優しく、日本人には馴染みやすい街だと思う。

自分は参加したことがないが、十年前ごろにはあったロングステイ体験ツアーをWEB検索してみると更新が止まったままのサイトが多く、コロナの影響もあったためか、募集しているツアーを見つけられない。一般の海外観光ツアーでさえも大手旅行社でチェンマイツアーを企画募集しているのは阪急トラピックスくらいで、これは関西空港からのチェンマイ直行便があるためだろう。ホテル2泊に帰りの機内1泊の3泊4日で、燃油チャージや諸税を含めて約15万円。コロナ前ならバンコクとセットで今の半額くらいであったと思うが、円安のこともあってか高い。最小10名で週1回の催行となっているが、催行中止の週もあり参加者が多いようではなさそうだ。ツアーに頼らず、フリーで短期の旅行を楽しむ若い人たちはそこそこ来ているのではと思うが、全体的には減っているに違いない。

自分らが利用している定宿のサービスアパートでは宿泊者の過半数は日本人だが、古希を超えた人たちばかりのように見える。以前は7割近くが日本人のように見えたが、代わりに最近は韓国の人が増えていて、見たところ還暦を超えたあたりの世代が中心のような気がする。今の時期はゴルフ場でも圧倒的に韓国人プレイヤーが多いらしい。

今日のチェンマイ空港に到着する国際便を調べたら関西空港からの1便(週5便)の日本からに対して、韓国からはソウルから5便とプサンから1便の計6便もある。しかもソウルからの大韓航空の2便はいずれもワイドボディの大型機で、現時点でチェンマイ空港に大型機を飛ばしているのは大韓航空だけだ。6便合計で韓国から一体何人を運んでいるのか? 6便も飛んでいるのは冬の時期だけで、3月になれば減便されるが、この便数からしても韓国の人にとってはチェンマイは人気の旅行先と言えるだろう。まあ日本からでも地方空港からだと韓国経由の方が便利なので利用する人もいるが、チェンマイに来る日本人の大半は不便だがバンコクで乗り継いでいる。

もう一つ、1カ月以上タイに滞在する場合だとビザの問題がある。日本人がタイに入国して30日間以内の滞在ならビザは免除されている(いわゆるノービザ滞在)が、韓国人やその他のビザ免除された諸外国の人の多くは90日間までのノービザ滞在が認められている。日本人は入国後にイミグレーションに出向いて滞在延長申請すれば30日がプラスされて60日間まで滞在できるが、1900バーツの手数料が必要で、延長は1回限りとされている。

30日あればツアーや短期の旅行なら全く支障はないが、リタイアした日本人が寒い日本を避けてタイに来た場合には30日間は短く、出来れば日本の寒さが和らぐまでもう少しタイにいたい。高い飛行機代を払っていれば、出来るだけ長く滞在したいとの計算もあり、正直なところ60日くらい欲しい。。

日本に対してはノービザ滞在が30日間しか認められていない理由は、日本がタイに15日間しかノービザ滞在を認めていないからだと推測する。ビザに関する二国間のルールや基準は基本的に相互主義であるべきと思うが、国情の違いなどから100%対等でないこともわかる。が、経済的にも繋がりが強くて親日国でもあるタイとの間で対等でないことは不思議に思える。日本が韓国、台湾、香港、マレーシア、シンガポールなどには90日までのノービザ滞在を認めているのに対して、タイはインドネシアとともに15日。ベトナムやフィリピンなどはビザ免除もされていない。


NETニュースで時々目にするが、日本に対してビザ免除をしている国と地域の数が世界に190以上あり、日本のパスポートは世界でも最強だ、というのがある。多いのは結構なことだと思う一方で日本がビザ免除を認めている国と地域が70(2023年9月)しかなく、あまりにアンバランスの状態で最強のパスポートと喜ぶことには違和感を覚える。

観光立国推進だとか、訪日外国人を増やそうとか、大阪万国博へのインバウンド誘致とか言われているが、ビザ政策にも少しは変化は現れるのだろうか。




チェンマイ国際空港は街の中心部から近く、宿からも車で15分あれば行ける便利な場所にある。到着便は1日80以上あるがボーディングブリッジは6本で、全ての設備が手狭になっている。タクシン政権時代から新空港構想があるが、進捗していない。



チェンマイ空港に台北からのエバー航空機と、その横に同じく台北からの中華航空機が並んでいる。最近はスターラックス便も台北から飛んでいるので、台湾からの旅行者も多いはずだ。
タイ北部山岳地帯には中国共産党との内戦に敗れて逃れてきた多くの国民党の兵士やその家族の子孫がタイ政府に帰順して定住しているので、これらの航空便には台湾からの支援や親族交流の役目もあるのではと推測している。


2024/01/24

2024-01-24 21:12:48 | チェンマイステイ
今年も寒い日本を抜け出して、南国チェンマイにやって来た。

ニュースでは大雪のため名神高速道路は関ヶ原付近で止まっているらしいが、南国では半袖シャツに短パンで過ごしている。

2年前から持病の自律神経失調症で目まいや軽い頭痛の症状があるが、急に寒くなった11月に症状がひどくなった。チェンマイ行きをやめようかとも考えたが、かかりつけ医から暖かい場所なら多少は改善の見込みはあると言われ、予定通りチェンマイに来た。

チェンマイに来て1週間が経ち、頭痛はマシになった感じはするが、目まいは相変わらず。血圧は日本で120前後(降圧剤を服用しつつ)だったのが100台に下っていて、100を切った日は服用を止めている。

日本からの出発前に右手親指の爪先にヒビ割れとアカギレが出来、痛くて困っていたが、チェンマイに着いて2日後にはありがたいことに痛みがとれて治り始めた。これは気温や湿度の変化で血行も改善したのではと思いたい。


チェンマイまでのルートととしては、シンガポールを経由した。ここ3回連続になる。自宅を出てから定宿に着くまで約18時間、身体を横にすることが出来ないので腰に疲れが来た。オマケに久し振りのことだが機内で酸欠症状が出た。機内サービスのビールを飲んでからウトウトと眠り始めてしばらくすると吐き気で気持ちが悪くなり目が覚めた。

眠りに入って呼吸が浅くなると、アルコールの分解に必要な酸素が不足するようで、機内モニターで映画など見ながら起きていれば吐き気は来ない。吐き気と戦いながら供給酸素を増やすために1時間近く深呼吸を繰り返した。

古希を過ぎると身体に老化、劣化したパーツが増えて、残念なことに海外旅行のハードルが段々と高くなってくるようだ。

シンガポールからチェンマイへの乗継便はシンガポール航空のコードシェア便で、機材はLCCのスクート。雨天のチャンギ空港、晴天のチェンマイ空港とも沖止めで、画像はバスから撮った。