振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

バイクツーリングのナビゲーション(2)アプリはGoogleかYahooか

2019-09-29 16:04:19 | バイクツーリング
内之浦のロケット発射場(内之浦宇宙空間観測所)から志布志フェリーターミナルに向かうときに走行したルートは以下になる。



これはYahooカーナビのアプリを自宅でルート設定した画面になるが、実際にもそのルートを走行した。ホントは内之浦でスマホのテザリングを使ってルート設定をしたのだが電波が弱いためかアプリがスムーズに作動しないので設定を諦め、串間のファミレスで設定してここまで来たルートをそのまま戻ることにしたのだ。

一方でGoogleマップを利用したT氏のルートを自宅で再現してみると以下のようになり、彼は内之浦から山越えのルートを走ったと思われる。これでは海岸線を走ってきた自分達ととT氏がすれ違うはずがない。



GoogleでもYahooでも複数のルートが提示されて選べる場合があるが、両者にルートの設定基準の違いがあるのだろうが全く異なるルートが提示されている。自動車に装着した専用ナビの場合は高速利用の有無や優先度を時間にするか距離にするか、またはエコ運転にするかなどの選択もできるが、アプリでは高速や有料道の有無を選択するくらいだ。

両者のアプリを何度か使った経験からの推測だが、Googleのルートでは時間や距離を優先しているためか幹線を外れて狭い山道や田んぼの中の道を走ることがよくある。危険ではないにせよ運転に気を遣う場面はあるが、Yahooではそのような経験はあまりない。


Yahooカーナビで困ったのは大阪南港までのルートだが、大阪市内までのルートとして国道1号線と第二京阪道路の有料道路とその側道が考えられる。有料道路は除外して第二京阪道路の側道で行きたいのだがYahooナビでは提示されないのだ。おすすめ、一般優先ともに何故か国道1号線しか出ない。








Googleでは一般道として国道1号線か第二京阪道の側道が選べるのに、このあたりはYahooが使いづらい。まあ、それぞれに一長一短があると言うことだろう。

自分の使い方はあくまでもSIMカードのないスマホをオフラインで使う前提だが、5年前くらいにタブレットでGoogleマップを使っていたころよりは進化している。以前は設定したルートを逸脱すると間もなくエラー発生の表示が出て事前にダウンロードしたマップデータがダメになっていたが、今のGoogleマップでは逸脱してもルートを修正してくれるようになった。オフラインなので新規のルート設定は無理だが、設定済みのルートの周辺エリア内では自動で修正は可能なようだ。これは素晴らしい。

モバイルデータの使用量についてはオフラインなので問題はないが、最後に残った難点はバッテリーの問題だろう。既に経年劣化していることもあり、100%充電からせいぜい4~5時間しか使えない。バイクのバッテリーからチャージできるように配線する手もあるが、雨天にさらされたら辛い。必要時だけモバイルバッテリーをハンドルにガムテープで固定して繫げるのがベターかなと考えているがどうだろう。

バイクツーリングのナビゲーション(1)古いスマホを復活させた

2019-09-24 10:02:45 | バイクツーリング
車でドライブに行く場合、自分がナビを使うようになって15年ぐらいになるだろうか。ナビが便利なのは言うまでもないが、昔は事前に道路地図を見て頭にルートを入れ、迷ったら地図を見ながら目的にたどり着いていたのがウソみたいだ。便利なナビに慣れてしまった一方で方向感覚や走りながら周囲を観察する力が失われているように感じることがある。

ナビが装着しにくいバイクでは最近はスマホでナビアプリを利用するのが一般的で、2年前の九州ツーリングではグーグルマップにルートを設定したスマホをウエストバッグに入れ、頭で記憶したルートを走りながらも道を間違えたのでバイクを停車させ、スマホを取り出してはルートをチェックしたことが何度もあった。バイクにスマホホルダーを取り付ければグーグルマップの画面を見ながら走行も出来るが、雨に濡れたり振動などでスマホを落としてダメにしてしまう危険もあるのでその方法は躊躇した。

そこで昨年の山陰ツーリングではスマホはウエストバッグに入れたままでナビゲーション音声を聞けるように、ヘルメットにヘッドフォンとブルートゥース受信機を装着してしてみた。バイク用のインカムを装着する方法もあるが値段もそこそこするので、自分で作ってみた。費用は¥2000と少しぐらいだった。








テスト走行などで試してからツーリングに出掛けたが、スマホの音量を上げてもナビの音声が聞き取れない場合が少なくない。これは自分が加齢による難聴気味なのが理由の大半だが、他車や自分のバイクのエンジン音に妨げられることもある。しかし交差点を曲がる場合などは大体300メートル前と曲がる直前でナビが音声で指示するので、音声内容は聞きとれなくとも指示の内容を想像できなくはない。

注意すべきは走りだしてからスマホのブルートゥースのスイッチの入れ忘れに気付いたりとか、ナビの設定ミスで全く指示がなかったりするこも何度かあった。走りだす前は落ち着いてナビの準備をしなければならない。

また、走行中にスマホに電話がかかってきた場合はブルートゥース受信機のボタン操作で通話が出来るはずだが、そんな状況を迎えたことはない。

今回は2度目の九州ツーリングになったが、準備中ふと思いついてバイク用のスマホホルダーを購入してハンドルに取り付けてから出掛けた。



装着しているスマホは昨年買い替えるまで使用していた古いヤツで、SIMカードは抜かれて新しいスマホで使用中だ。引き出しの中に眠っていたのでナビとして使ってみることにした。万一落としたり破損しても困ることはない。ついでに言うと、古いスマホは機種代金ゼロのヤツなので実損もない。

このスマホはSIMカードが入っていないのでモバイル通信はできないがWI-FI機能やGPS機能は使えるので、スタート前にWI-FIの使える場所で行き先とルートを設定すれば走行中がオフラインでもナビとして充分に使える。途中で設定をやり直したい場合はコンビニのWI-FIも使えるが、スマホのテザリング機能を使えばどこでもやり直しはできる。


今回のツーリングではT氏のスマホナビに頼ることが多かったが、T氏と別れた後で串間から内之浦までは自分のナビが活躍することになった。この時自分はYahooのナビアプリを利用したが、内之浦に別々に行ったT氏とすれ違ってもよかったはずなのに出会わなかったのは、T氏がグーグルマップを利用していたためだと、後でわかった。








九州バイクツーリング500km(6)舟遊プランで往復¥20200のフェリーさんふらわあ

2019-09-20 18:11:03 | バイクツーリング
往路が大阪南港から別府国際観光港までで、復路が志布志港から大阪南港まで。バイク1台(排気量区分なし)とライダー1名で20200円(税込)。自分達の客室は最下等のツーリストクラスを選んだが、もちろんお金を出せば客室のグレードアップができる。





画像は往路のさんふらわあコバルトとツーリスト船室で、昔風に言うと大部屋。但し一人分の区画は決まっていてマットの幅が60cmで狭い。復路のさんふらわあさつまは就航2年目の新造船で画像はないが、マット幅が65cmとわずかに広く、隣のマットの間にカーテンを引き出して個人の空間スペースを確保できる。そして新造船らしく各スペースに電源コンセントも付いていてスマホなどの充電には便利になっている。

自分達は5人一括で予約したので全員隣り合わせになったが、この時期は繁忙期でもないためにツーリスト客室は5割以下しか埋まってなく、狭隘な感じはしなかった。女性専用ルームなどもあった。

バイクで乗船した後は客室に荷物を置き、すぐに大浴場へ行って汗を流した。サッパリしてから船内レストランに行き、5人での飲み会がスタート。



レストランはバイキング形式で(単品メニューもあり)で大人は¥2000だが、シニア(65歳以上)は¥1650。自販機でチケットを買うだけなので年齢証明書は不要。自分とM氏、T氏の3人は¥1650だが、J氏とI氏は¥2000でブツブツ言っている。1杯目の生ビールは¥350にしたが、2杯目からは自販機で¥210の第3ビールのロング缶。

食べ物はセルフで何度も追加しながら営業時間終了の21時まで飲み会は続いた。後は客室に戻って寝るだけなので気分的にもリラックスできる。歯磨きを済ませると22時には客室が消灯になるのでマットに横になると眠ってしまった。





復路の志布志港では乗船前にJ氏とI氏がコンビニまで行って5人分の夕食を買って来たので船内のレストランには入らず、プロムナードで飲み会となった。新造船だからといってレストランの値段が高い訳ではないのだが、J氏とI氏は¥350の価格差が不満だったようだ。





プロムナードのスペースはかなり広くてゆったりとしているが、乗船して入浴後早めに行って席を確保したのは正解だった。飲み会を始めてしばらくすると船は志布志港を離れ、缶ビールを2本空けた頃にプロムナードでミニライブが始まった。





ストリートやイベントなどで活動しているミュージシャン達のようで、正直なところ印象に残る曲はなかったが、意外な場所でライブを楽しめたのは良かった。演奏が終わった後でキーボードの女性を席に呼んで少し話もしたが、フェリーで往復のとんぼ返り出演は初めてのようだった。

飲み会をレストランに入ってやっていたら、恐らく船内ミニライブは聴けなかったかもしれないので、プロムナードで持ち込み飲み会にしたのは良かったのだろう。ツーリングで走るだけでなく、往復のフェリー船内で飲み会やミニライブを楽しめる九州ツーリングは今後も止められそうにない。









九州バイクツーリング500km(5)内之浦のロケット発射場まで行った

2019-09-18 20:03:15 | バイクツーリング
都井岬で野生馬たちにさよならすると時間はそろそろランチタイムだった。ところが岬周辺では適当な店も見当たらず、串間まで行って探すことになった。



ファミリーレストランに入店してドリンクバー付の日替わりランチを食べながら、これから先のルートを検討した。今日は朝から降雨に会っていないが、スマホで雨雲レーダーの情報を見ると所々に雨雲が発生している。

結局、当初の計画には全くなかったが内之浦のロケット発射場まで行ってみることになった。途中で強い雨に遭遇したら志布志港に戻るとの条件だが。

串間から志布志に近づくと黒い雨雲に覆われ、路面には水溜りができていて小雨がパラパラとしていたが、雨具を着けるほどでもなかったのでそのまま走った。すぐに小雨も止み、タイミングとしては雨雲が通り過ぎたばかりだったようで、ファミレスでゆっくりしていなかったら大雨に遭遇しただろう。

内之浦に近づくにつれて道はカーブの連続する海岸線になり、ペースが落ちた。ナビの到着予定時間を見ると現地に着いても見学の時間がほとんど無いくらいで直ぐに志布志に折り返さなくてはならない。雨が降りだしたらUターンするところだがその気配はない。



ここがJAXA内之浦宇宙空間観測所の入口ゲートで遮断機が下りていたが、ゲートの受付で見学を申請するとバイクで入ることができた。





ロケットの模型が展示してあるが、自分の記憶では内之浦からはカッパやラムダ、ミューなどの固体燃料ロケットが打ち上げられていたと思う。日本が初めて人工衛星を内之浦からラムダで打ち上げたのは、確か大学生になる前だったはずでよく覚えている。もうすぐ半世紀が経とうとしている。





発射台は時間がなかったので自分では撮影できなかったが、T氏撮影の画像を拝借した。驚いたことに雄川の滝にソロで出掛けたT氏も帰りに内之浦に立ち寄っていて、30分ほどの時間差で滞在していたことになる。自分達は海岸線ルートで往復したが、彼は山越えルートで志布志に向かったのですれ違うこともなかったようだ。前触れとなる話は一切なかったのに偶然にも同じ場所に行ったとは不思議だ。




九州バイクツーリング500km(4)都井岬の灯台と野生馬

2019-09-15 10:19:52 | バイクツーリング
宮崎に泊まった翌日の目的地はメンバーの希望で都井岬、雄川の滝、佐多岬が予定されていたが、夕方5時には志布志港のフェリー乗り場に到着しなければならず、3ヶ所を回るのが困難なことは認識していた。さらに台風15号が太平洋を北上中で、そのコースによってはフェリー欠航の可能性もあり、前日に運行会社に連絡すると当日の朝9時に決定するとのことだった。

翌朝、台風は関東方面に向かうことがハッキリしたので欠航はないだろうと思ったが、ホテルをチェックアウトしてマクドナルドで朝食をとりながら運行会社に電話すると、やはり通常どおりに運行するとの答えだった。

今日の走行ルートについては雄川の滝にこだわるT氏は単独でそちらに向かい、先端(尖端)マニアで佐多岬にこだわっていたJ氏は都井岬で妥協。他の3人も雨に会う確率が低く、降りだしたら志布志に逃げ込みやすい都井岬コースに参加。結局1対4で分かれて行動することになった。自分は行ったことのない都井岬に行けるだけで満足。

宮崎からは自分が4台のトップで国道220号線を南下。途中で旧道に入って青島のリゾートホテル街を走行したが、ここがかつての新婚旅行のメッカだったのかと気が付く。走っていると220号線に合流して左手に堀切峠の分かれ道を見ながら長いトンネルに入ったが、あとで調べると旧道の分かれ道に行った方が景色が良かったようだった。残念、予習不足だ。



それでもしばらくすると鬼の洗濯板と呼ばれるような海岸と同じような景色が見えて来てバイクを停めた。



海は風がそこそこあって波も高く、吹き上げられたシブキが海岸線に沿った国道の上を薄い霧のように流れていた。ビーチになっている場所では多くのサーファーが海に入っていたが、2日後には宮崎で世界大会があったようだ。

国道220号線の南下を続けると道路工事で通行止めの箇所があり、山中の狭い道を迂回しながらも都井岬に着いた。野生馬の保護エリアに入るゲートで協力費としてバイク1台100円、その後で灯台の入り口で施設協力費200円を支払った。







今までにも各地の灯台を何ヶ所か行ったことがあるが、いつも灯台を見ながら「♪♪おいらみさきのぉ~とうだいもりはぁ~」と軽く口ずさんでいる。就学前の5歳くらいの自分を連れて母親が映画を見に行ったが、その時の映画が「喜びも悲しみも幾年月」だと思う。映画のシーンなどは全く記憶にないが主題歌のメロディーだけは耳に残った。その後も母親が口ずさんだりしていたのかも知れないが、童謡以外では初めて自分が覚えたメロディーだと思う。今思うと母親は佐多啓二のファンだったのかも知れない。





入口横の建物の中には資料館があり電灯などの展示物はあったが、かつて灯台守が住み込みで常駐していた頃、つまり映画にあった世界を思い出される物はなかった。灯台が自動化と無人化され、電波を使って航行の安全が図られるようになってからは光を放つ灯台の役割も変化しているのかもしれないが、岬の先で海を背景に立つ白い灯台の景色は美しい。


100円の協力費は払ったもののまだ見ていない野生馬を灯台からバイクで戻りながら探していると、道路脇で草を食んでいる3頭の馬が突然いた。





小型で少し痩せた馬だったが、人や車に慣れているのか背中で転がったり草を食んだりしながら、悠々と移動して行った。わずか10分間だったが大変ラッキーだった。