振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

鴨川公園でランチピクニックしながら葵祭を見物

2018-05-19 12:10:22 | 日記
京都の上賀茂に住む現役時代の同僚であるS氏夫妻と鴨川の河川敷にある公園に昼食を持ち寄ってランチピクニックをした。S氏とは入社時から所属部署も近くて新婚時代は社宅が同じで時には夫婦で食事を一緒にしていた。その内に転勤などで疎遠になっていたが定年退職を機会に年に数回は食事を共にするようになった。







場所は北山橋を少し下がった西岸の公園。晴天で気温は30度近いが湿度はさほど無いので木陰は快適。対岸にはしだれ桜の棚が見える。水際を離れた鴨がエサを探しているようだ。

昼食の画像はないが草地に敷いたグランドシートにビールとワインはS氏夫妻が自宅から自転車で運んでくれた。当方が持参したランチに比べてS氏が持参した重箱に詰めたランチは格段に豪華であった。

缶ビールを飲みほしてワインも1本空いた頃に加茂街道を葵祭の隊列が近づいてきた。







葵祭に合わせてピクニックを企画したのではなく、たまたま双方の都合が一致したのが5月15日で葵祭と同じ日だと気づいたのは1ヵ月前。

S氏夫妻は住んでいる場所がら過去には何度も葵祭を見物しているが、自分としては40年ぶりぐらい。学生時代に住み込みでアルバイトした店のお嬢さんが祭りのヒロインである斎王代を務めた時に見て以来だ。







ランチをしている河川敷からでも隊列が進んでいる様子は見えるが写真を撮るには土手を登って街道に出なければならない。隊列は1時間くらい続き斎王代は隊列の後半なので先頭を撮影した後で一度ランチ席に戻り、しばらくすると斎王代が見えたので慌てて土手を登った。

直登は無理なので斜めに登る。するとワインの酔いが手伝ったか足を滑らせ危うく滑落するところだった。



今年の第63代斎王代はその母親も斎王代を務めたことがあり、母娘二代というのは6組目とか。私のアルバイト先のお嬢さんもその娘さんが何年か前に斎王代を務めた母娘斎王代だが、京都にゆかりのある良家のお嬢さんしか選ばれないと聞く。持ち出す費用も相当らしい。



斎王代が通過すると土手下の道を並行してすすむ見物客が増えた。社頭の儀が行われる終着の上賀茂神社まで行くのだろうか。


祇園祭、時代祭をあわせて京都三大祭だが葵祭は行列のコースが長いので見物の場所が選べるのが良い。真夏のため暑くて人混みも激しい祇園祭、いろんな装束が見れるので興味深いが最前列でないと見物客の頭ばかりの時代祭。

鴨川のほとりにランチ席を設けてワインを飲みながらゆっくりと葵祭を見物しているのは自分達だけだった。ここは特等席だな。