の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

アンコール・ワット(ラーマーヤナ)

2015年07月29日 | カンボジア

第一回廊の内壁は高さ8m、東西200m、南北180mで、全面に神々と王の物語が隙間なく彫刻されています。
創建時のアンコールワットは寺院全体が金箔で彩色され、熱帯の太陽のもとで燦然と輝いていました。回廊の浮彫りは漆で下地処理をして金箔が貼られていたようです。部分的に彩色の痕も残っています。
一篇が90mから100mになる巨大な絵巻物は上下3段に分かれ、上から遠景、中景、近景となっています。西壁面にはインド古代の二大叙事詩のラーマーヤナ、マハーバーラタの躍動感がある場面が展開しています。

西壁面の北隅は神馬スールヤに乗るクリシュナです。









西壁面の北側には長さ90mになる、ラーマーヤナの絵巻物が展開します。

ラーマーヤナの猿軍と羅刹軍の戦闘場面です。



猿軍と羅刹軍の乱闘場面です。

天井の蓮華模様です。





猿軍の兵士が羅刹軍の兵士の顔面に噛み付いています。
羅刹軍は剣や槍、棍棒で武装していますが、猿軍の武器は木の枝や石で、最大の攻撃は鋭い歯での噛みつき、鋭い爪の引っ掻きです。

猿将ハヌマーンの肩に乗り、矢を射るラーマ王子。左はラーマ王子の弟ラクシュマナとヴィビーシャナが立っています。

ラーマ王子の容貌は、創建者スールヤヴァルマン2世です。



羅刹王ラーヴァナが乗った戦車の登場です。戦車を牽くのは2頭の獅子馬です。

羅刹王ラーヴァナの拡大です。10の頭、20本の腕、4本足を持っています。



羅刹軍の武将ナラーンタカと一騎打ちする猿軍の武将アンガダです。



ここを通り抜ける人たちが乳房を撫でていくため、手の脂で乳房が異様に黒光りしています。



アプサラの線刻です。十字回廊に寄ります。