の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

アムパワー水上マーケット

2016年03月11日 | サムットソンクラーム

バーン・ノイ水上マーケットからココヤシの合間を通り抜ける国道6006号線を4km南下するとアムパワー水上マーケットです。
7、8年前からテレビが毎週のように取り上げ急激に人気が出た水上マーケットです。バンコクから近いこともあり週末は運河周辺の通路が人出であふれかえっています。

「ワット・アムパワー・チェティカラーム」の駐車場に車を置きます。

水上マーケットの入り口で売っていた「マファン」、切り口がきれいな星形で食指が動きますが、酸っぱくて食べられませんでした。

冒頭の赤い花は「ダー・ラー」、ショウガ科の植物でサムット・ソンクラームでは店先で売られているのをよく見かけます。肉厚の花びらで香辛料として使われるようです。

風船を売っていた青年です。

アムパワー水上マーケットの水路に架かる橋です。

橋の上から川岸に集まり商いをする小舟を写します。

観光客を相手に食べ物を売っています。



イカ、エビを炭火で焼いています。

こちらの舟もイカ焼きです。焼いたエビもあります。

焼きイカを買って食べました。大きなイカで美味かったです。

大きな二枚貝を焼いています。

水路はたくさんの観光船が行き交います。一艘500バーツで2時間ほどチャーターできます。




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水路沿いを歩いてお店を見て回ります。



舟を模した砂糖菓子入れです。







お決まりの地名入りのシャツです。300円から500円です。



どこから持ってきたのでしょうか「消火栓」です。



スムーティ、40バーツです。



となりがコーヒー・ショップです。

川辺でコーヒー・ブレイクにします。
夕暮れを待ってホタル観賞をしてから帰ります。







こんな大きなトカゲも水の中にいます。
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町の中を歩いてみます。






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ホタル観賞に舟をチャーターします。

まず、メークローン川を川下へ向かいます。



メークロン川沿いには、たくさんのリゾート・ホテルが並んでいます。



高速船が観光客を乗せてすれ違います。追い越していく船もたくさんあります。



漁船も停泊しています。





川に渡された配線に規則正しく並んだ海鳥たちです。



アンパワーはホタルの生息地としても有名です。ほぼ一年間を通じて見ることができますが、雨期の5月から10月が最盛期のようです。夕暮れてきました。

まず立寄ったのはアムパワーの対岸にある「ワット・プームマリン・クディー・トーン」です。

















次に訪れたのは1kmほど上流にある「ワット・バーン・ケー・ノイ」です。

堂内の壁は金箔が照明で輝いています。



仏伝図や本生図の浮彫で装飾されています。



いよいよ暗くなり、ホタル観賞に向かいます。ホタルは川淵に茂るマングローブの一種、ランプーの木に花蜜を求めて集まるようですが、日本のホタルより小さく、光も乏しく見つけられません。
船頭が木の下に舟を着け、教えられてはじめて分かりました。確かにたくさんいるのですが、ほとんどが葉裏に隠れていたり、光量不足で、ホタルとすぐには分かりません。残念ながら写真にも写りません。

観光ツアーの宣伝に「ホタルの光がクリスマスツリーのように・・・」という表現がありますが、ここではないようです。










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午後8時、水路にはまだ小舟がたくさんいます。




■以上がサムット・ソンクラームの日帰り水上マーケット巡りです。

バーン・ノイ水上マーケット

2016年03月10日 | サムットソンクラーム

「ワット・バーン・クン」からメークローン川西岸に沿って国道4013号線を1.7km北上、右折して橋を越えた東岸に「バーン・ノイ水上マーケット」があります。
今回は、さらに4kmを北上して国道4005号線を右折してメークローン川を渡ります。
橋を越えると左手に大きな定期市場があり、国道6006号線の三叉路となります。再び右折をして、メークローン川東岸の国道6006号線を4.3km南下すると右手に「ワット・コー・ケーオ」の広い駐車場があります。

メークローン川畔に立っている「バーン・ノイ水上マーケット」の看板です。

メークローン川に流れこむトーンラン川河口に建つ「ワット・コー・ケーオ」を囲むように「バーン・ノイ水上マーケット」があります。写真は寺院の東にある水上マーケットへの入り口です。





「サーオ・ユット」強烈な芳香を放ち、年間を通じて咲いています。





午後3時、食堂がありました。



クイッティオを食べていきます。

対岸は人が少ないようです。

川には小舟もいます。



ずばり「神」という神様です。



川を渡る木造橋です。



橋の上からメークローン川の方向を見ます。







「バーン・ノイ・コーヒー」です。川辺に腰かけ一息します。









トーンラン川に沿ってしばらく歩くとメークロン川に出ます。歩道はメークロン川に沿って曲がります。



1973年上映の映画「クー・カム」のポスターです。
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2013年上映の「クー・カム」です。この映画は1973年に初めて映画化されて以降4回目の映画化です。テレビは1970年の初ドラマ化から2013年のドラマ化まで、実に6回もドラマ化されています。特に1990年に放映された「クー・カム」は、放送時間になるると通りから人影が消え、事故や犯罪がなくなったと言われるほどタイ国民を熱中させた伝説の大ヒットテレビ・ドラマになりました。
また、いずれの「クー・カム」も主演には、その時いちばんの人気俳優を起用しています。

写真の左端は2013年に映画化されたクー・カムのDVD、他は同じく2013年に5チャンネルでドラマ化されたDVDです。
【興味のある方は、ブログ「タイにできごころ」の「クーカム 2013」で日本語字幕をつけてテレビ・ドラマが全編公開されています。ぜひ検索してみてください。】

さて「クー・カム」とは日本語に訳すれば「運命のふたり」となります。
原作はタイの女流作家トムヤンティ氏(1937年生)が1969年発表した同名の小説で、太平洋戦争でタイへ駐留した日本軍青年将校「コボリ」とタイ人女性「アンスマリン(アン)」の悲恋を描いた物語です。
舞台はチャオプラヤ川に架かるピンクラオ橋西岸のトンブリー地区です。
バンコク・ノイ川河口付近の造船所を買収した日本軍は海軍の若い小堀大尉が所長をしていました。造船所の隣には女子大生アンスマリンが母、祖母と暮らす家があります。偶然出会ったアンスマリンにコボリは好意を示すようになり、アンスマリーンも次第に好感を抱きます。しかし、日本軍に反感を持つアンスマリンは素直にコボリを受け入れることができず、冷たくはねつけます。
戦争末期になると、日本軍拠点への連合軍の空襲が激しくなります。
バンコク・ノーイへの爆撃でコボリも被弾、重傷を負います。駆け付けたアンスマリンは瀕死のコボリ抱き起こし「あなただけよ。あなただけがわたしが愛する最初の、そして最後の人です」と素直に語りかけます。
このときアンスマリーンは身ごもっていました。そして続編「クー・カム 2」が誕生します。続編も映画化、テレビ・ドラマ化されています。

写真は西野順次郎氏の訳で角川文庫から1978年に初版発行された邦題名「メナムの残照」です。


写真は2013年に映画化された「クー・カム」のDVDです。

アンスマリンは近所で開業する日本人医師から日本語を学んでおり、コボリは誠実な青年将校として描かれているため、タイ人は日本、日本人に対して大変好意的です。
(残念ながら、海辺で全裸になるバカな日本人(?)が日本の印象を貶めています。ホアヒンに限らずどこでやっても違法です。)

余談ですが、サイアム・パラゴンの水族館へ日本から寄贈されたアザラシのつがいの名前は「コボリ」と「ヒデコ」です。
「ヒデコ」とは、コボリがアンスマリンの名前の意味から「日出子」と呼んでいます。
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曲がり角にもコーヒー店です。



メークローン川に面してお店が並びます。



いちばん端は個人博物館として、土鍋や壺を並べていました。
お見事というほかありません。





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サムット・ソンクラーンはソムオー(ザボン)の産地です。土産に買って帰ります。

ワット・バーン・クン

2016年03月08日 | サムットソンクラーム
次に向かうのは、国道325号線を北上して、アムパワーの手前でメークローン川に架かる橋を渡り、メークローン川西岸にある菩提樹に取り込まれた仏堂「ワット・バーン・クン」です。
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メークローン市場へ行くには、メークローン駅の北200mにある「ワット・バン・レーム」の前に広い駐車場があるのですが、今回は満車でワット・バン・レームの敷地内に駐車しました。
この寺院は、いつ来ても参拝客であふれています。ご利益の多い仏様が安置されているようです。













ご本尊の安置された基壇は、金箔を貼る参拝者で満員状態です。




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国道325号線を5kmほど進み、ロータリーを左折してメークローン川を渡ります。メークローン川沿いに暫く北上すると「ワット・プームマリン・クディー・トーン」という大きな寺院が建っているので寄ってみました。アムパワー行きのフェリー乗り場もあるようです。



境内には博物館があります。







シンブリーのメナム・ノイ窯の四耳壺です。

中央の褐釉壺は中国製です。



バンコク時代に清へ発注したベンジャロン焼きです。







ラーマキエンの人形、魔王トッサカンとシータ姫です。










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「ワット・バン・レーム」から約10kmで「ワット・バーン・クン」です。
トンブリーに遷都したタークシン王は、この地にビルマ軍に対する軍事拠点としてバーン・クン軍の駐屯地とします。
クーデターによってタークシン王が処刑された後は、バーン・クンも忘れ去られたのでしょうか、仏堂は菩提樹に覆われて埋もれてしまいました。



仏陀像に金箔を貼る参拝者が列を作ります。
階段の下から写真撮影禁止です。仏像を写さない不届者がどこにもいるようです。
この位置からだと問題ないようです。



堂内にも菩提樹の根が伸びてきています。壁面は仏伝図が描かれていますが、損傷が惨いです。







窓の外から内部を写すのも禁じられています。

窓だけ残して壁面は菩提樹に覆われています。





仏堂の前にも参拝の場所が設けられています。



敷地内にはたくさんのムエタイ人形があります。訓練中のバーン・クン軍の兵士という設定です。


メークローン市場(タラート・ロム・フップ)

2016年03月06日 | サムットソンクラーム

ターチン川西岸のバン・レーム駅からメークローン川東岸のサムット・ソンクラームまでのおよそ38kmのメークローン線の終着駅がメークローン駅です。かっては1日に4往復のディーゼル列車が運行されており、午前11時10分にメークローン駅に到着する列車がありました。
もちろんタイの列車ですから、10分、20分遅れるのはあたり前です。

メークローン駅の手前に大きな市場「メークローン市場」があります。メークローン市場の北端がメークローン線で、線路を通路に両側200m余りに店が並んでいます。

この時刻は2011年5月撮影のものです。



列車の出発を知らせる鐘です。



ター・カー水上マーケットからメークローン市場に到着したのが午前10時50分でした。市場を撮影しながら列車が来るのを待ちますが、いつまで経ってもやって来る気配がありません。市場の人に列車の時刻を聞くと「大体、午後2時頃」という大雑把な返答です。そこで駅へ引き返して時刻表を見ると、到着時刻が午後1時45分、しかも1日3往復に減便されています。
列車が来るまで3時間近くあります。今回は列車の撮影をあきらめて市場の撮影だけにしました。
そこで、過去の写真を含めてメークローン市場の紹介です。

メークローン駅構内の屋台です。

駅のホームも単車で行きます。



3人乗りは当たり前、4人乗りもよく見かけますが、タイでも5人乗りは珍しいです。

メークローン市場(タラート・ロム・フップ)へ入っていきます。
売られているのは、地元の人向けの一般的な食材ばかりです。他の市場と違うのは、商品が並べられている場所が鉄道線路内で、レール間際まで埋め尽くされています。買い物に来た人はレールの間を往来します。









海が近く、海産物店が多いようです。
さて、この市場が最近「タラート・ロム・フップ」と呼ばれ、海外からの観光客が押し寄せるサムット・ソンクラームの新名所となっているようです。
「タラート・ロム・フップ」とは「傘閉じ市場」という意味で、列車が来るとレール際まで突き出た商品台が退り、日除けに張られたテントが閉じられます。列車が通過するわずかなスペースが確保されると、日除けの間を列車は走り抜けます。
列車が通過すると、すぐに日除けは元に戻され、何事もなかったように商売が再開されます。
以前はカメラを持って市場を歩く人はほとんどいませんでしたが、そんな珍しい光景を見るため、数年前から旅行客が押し寄せるようになりました。
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遠くで列車の到着を知らせる、ながーい警笛が鳴ると日除けが閉じられていきます。

商品台にも車輪とレールがあり、一瞬で退くようになっていますが、地面に置かれた商品はそのままです。列車は商品の上を通過します。

列車が日除けの閉じられた市場を走行します。









人と商品のわずかな間を列車を通過していきます。写真撮影に夢中になっていると近くのおばちゃんに後ろへ引きずり込まれます。人がレール近くにいても列車は結構なスピードで通過します。轢かれれば自己責任のようです。

列車が通過すると再び日除けが張られ、商品をレール際まで出し、商いを始めます。



市場の中の喫茶店です。列車が引き返すまでの時間つぶしです。


30分ほどの停車時刻が過ぎると、バン・レーム駅へ列車は警笛を鳴らして走り出します。







こんな車両も走ってきます。
保線用の車両でしょうか、この日は列車が走っていませんでした。
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市場の中を歩いてみます。







おじぎ魚と呼んでいますが、せいろに入れるため首が折られています。





お店のおばちゃんが、聞いてもいないのに親切に教えてくれました。
「彼女は台湾からの留学生で名前は・・・」忘れました。

豚肉屋さんです。彼女がバンバン肉をさばいていきます。



写真をお願いすると、みんな笑顔で答えてくてます。



彼女はタケノコの水炊きを切っていました。
手前の容器に入っているのがタケノコの水炊きです。



店番の少女です。

少女の母親です。







イカです。

生のカエルです。

こちらは串焼きカエルです。

雷魚の串焼きです。



大きな魚の切り身です。









貝もあります。








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「タラート・ロム・フップ」の外へ出ました。



気持ちよさそうに居眠りの最中です。

客で込み合った食堂があります。昼食にします。







「ワット・バン・レーム」前の市場でリンチー(レイシ)を売っていました。
リンチーもサムット・ソンクラームでたくさん栽培されています。









さて、このメークローン線のバン・レーム駅以東はターチーン川の連絡船で東岸のマハーチャイ駅へ渡り、チャオプラヤ川西岸のトンブリーまで鉄道が連絡されています。
メークローン駅以西へは渡し船があります。1960年代半ばにメークローン駅からバンコクとタイ南部を結ぶ南線のパークトー駅まで、およそ20kmの延長が計画され現在に至っています。

メークローン川の渡し船乗り場です。



人も単車も渡してくれます。

ター・カー水上マーケット

2016年03月04日 | サムットソンクラーム
「ター・カー水上マーケット」で午前8時45分になりました。水路巡りの小舟が客待ちをしていますが、誰も近づきません。
時間も早いので、乗船することにします。

行き交う小舟を避けて出発です。





水上マーケットの外へ出ました。

ヤシの実を積んだ舟が集まっています。

ヤシの実を売りに来た舟です。男性が川岸から先端に金具がついた竹竿で、舟に積まれたヤシの実に突き刺し、手際よく釣り上げていきます。



一帯は幅の違う水路が縦横に走っています。道路が未発達で、小舟が移動手段になっているようです。水上マーケットも住民の大切な商取引の場です。



小舟がたどり着いたのはヤシ砂糖を作っている工場です。



ヤシの花序から採取した樹液を煮詰めて、水分を蒸発させ砂糖を作る家内工場です。
爺ちゃんはヤシの木に登り樹液を採取、婆ちゃんは煮詰めた樹液の番、そして父ちゃんが窯焚きです。枯れたヤシの葉を焚付けますから、すぐに燃え尽き、次から次へとヤシの枯葉を投入しなければならず、焚口から離れられません。火を使う熱くて体力のいる仕事です。
母ちゃんは舟に乗って砂糖を売りに出かけたのでしょうか・・・。



鍋に立てた竹を編んだ筒は、煮詰めて噴き出す泡を溢さないためです。

爺ちゃんが容器に採取した樹液を持ち帰ってきました。腰に差した鉈はヤシの花序の先端を切るためです。

集めた樹液を濾して一つにまとめます。樹液は半日以上経つと自然発酵してヤシ酒になり始めるそうです。





樹液を採るヤシの木です。一本竹の梯子が架かっています。
ミャンマーやカンボジアで見たヤシ砂糖はオウギヤシの花序から採取する樹液から造られていましたが、ここではココヤシ(ヤシの実ができる木)の花序から採った樹液が原料です。
ココヤシは1年を通じて花が咲き、実をつけます。花序を切れば結実しませんが、多少、実を犠牲にしても問題ないようです。

舟を漕いでいた船頭さんです。ヤシ畑を案内してくれます。

ヤシの木に登り、花序の切断です。

花序の先端に樹液を受けるアルミ製の容器を差し込みます。半日で2リットルほど採れるようです。



初めて見る木の実です。食べられるそうですが・・・。

出来上がったヤシ砂糖を100バーツで購入して帰路につきます。



角材を渡しただけの橋です。



狭い水路で対向の舟が来ました。



ゴン、ゴンと接触しながら行き交います。

次は小さな舟で、当たれば転覆させそうです。



午前9時55分、ター・カー水上マーケットへ戻ってきました。
結局、巧みに舟を漕ぐ老婆には、たくさん出会いましたが、「クルンテープ」の表紙に載っていた若い女性は一人もいませんでした。





午前9時56分、ターカー水上マーケットを後にし、メー・クローン市場に向かいます。
午前11時20分に鉄道線路沿いの市場を列車がメー・クローン駅に着きます。