の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

チャンタブリー国立海洋博物館(3)

2015年07月06日 | 博物館
次のコーナーでは沈没船の調査の様子が実物大で再現されています。







タイ湾で発見された沈没船の年代、場所、積荷が解説されています。
積荷にモン陶やサンカンペーン陶が報告されているラン・クイアン沈没船を14世紀末とし、発見されている沈没船では最古の船になっています。





沈没船位置が書かれた地図を添付します。
なお、南シナ海の沈没船は、ほぼ全域で中国が所有権を主張し、他国の調査には海洋監視船、航空機を出動させ、妨害、退去を命じています。南シナ海は何世紀にもわたり中国の領海であったと主張することによって、現在の対立する所有権を歴史的な支配で裏付けたいようです。(日本海域水中考古学会の報告から)



沈没船から引き揚げ、保管されている陶磁器です。

ガラス越しに見る収蔵品は、整理分類されているようには見えません。









棚の手前はベトナムの青花です。奥の碗は中国青花のようです。


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「THE MING GAP AND SHIPWRECK CERAMICS IN SOUTHEAST ASIA」に掲載されていたラン・クイアン沈没船のサンカンペーン陶です。

同じくシーサチャナライのモン陶です。同じ沈没船に積まれていたベトナム陶器はすでに呉須が用いられています。