の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ワット・ソトーンの万仏節(マカブーチャ)

2015年01月12日 | チャチョェンサオ

ワット・ソトーンの行事を紹介していますが、ついでに陰暦3月の満月の日の「マカブーチャ」(万仏節)を紹介します。

マカブーチャとは釈迦入滅の3か月前、王舎城の竹林精舎へ釈迦が具足戒(出家者遵守しなければならない戒律)を与え、悟りを得た1250名の比丘が、釈迦の説法を聞くため、偶然に集結した奇跡を記念した日です。

夕方から信者は寺院へタンブンに出かけます。僧侶を先頭に、手に供花と線香、灯したロウソクを携え、経を唱えながら本堂を3周します。「ヴィアン・ティアン」と呼ばれ全国の寺院で行われます。

当日は祝日となり飲食店で酒類は供与されません、酒類の販売も禁止されます。したがって酒類の提供が主な飲み屋はほとんどが閉店します。

写真は2013年2月25日に撮影したものですが、この日は風もなくろうそくが消えませんでした。

東向き寺院の正面にはヴィアン・ティアンのロウソク、線香を立てる灰が用意されています。
参拝に来た人はここでロウソク、線香に火を点け、本堂を三周した後ここへ挿しておきます。



夜遅くなるまで参拝の人は絶えません。

ワット・ソトーン近くのクイッテアオの屋台です。

ワット・ソトーンの開基250年祭 (3)

2015年01月09日 | チャチョェンサオ

開基250年祭の翌日は、境内の舞台で地元大学生による仮面劇・コーンが演じられます。
コーンに先立ち、地元女子大生によるタイ舞踊が披露されています。
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古典劇「ラーマキエン」のエピソードでシーダー姫を魔王トッサカンに誘拐されたラーマ王子が弟ラック王子と猿軍の将軍
ハヌマーン率いる猿軍の助力で救出に向かう場面、猿軍団と魔王軍の戦闘場面が演じられます。

詳細は2014年2月24日にアップしている「スコータイの2日目・ラーマキエン(3)」を参照してください。今回は劇の進行に沿った写真を掲載しておきます。

魔王トッサカーンです。














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舞台裏で出番を待つ猿軍団です。白い衣装がハヌマーンです。

馬役です。被り物が小さいようです。



猿軍団と馬車に乗るラーマ王子です。
人間や神の役以外の出演者は全て仮面を被っています。
猿軍団も仮面の色ごとに名前や性格が決められています。



白い猿面は将軍ハヌマーンです。後方はラーマ王子とラック王子です。

ラーマ王子と魔王トッサカンの闘いです。

見せ場の一つ、魔王を組み伏せるラーマ王子です。相手の体の上に乗るのは闘いの勝利を示しています。


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舞台の袖から進行を見つめる出演者です。



魔王の住む島、ランカー島に囚われのシーダー姫です。

シーダー姫を救出にランカー島に侵攻した猿軍団と魔王軍の戦闘です。この劇のクライマックスです。












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終演は午後10時を回っていました。

ワット・ソトーンの開基250年祭 (2)

2015年01月08日 | チャチョェンサオ

夕方から色とりどりの照明でワット・ソトーンがライトアップされます。





日が暮れると境内に設置された舞台で「カーン・サデーン・ニュー」と呼ばれる芝居が催されます。
「ニュー」は初めての観劇です。中国とビルマの戦争がテーマのようです。
こちらは中国軍です。





出番を待つ中国兵士です。

まず中国軍の闘い前の闘志を掻き立てる踊りからです。











次にビルマ軍が登場です。









象頭は守護神でしょうか・・・。



両軍が喊声を上げ、将校同士の闘いが始まります。









俳優の濃い化粧が汗で流れています。

地味な衣装のビルマ将校より派手な衣装で剣舞する中国軍の俳優に人気があるのでしょうか、闘いの途中で客席の女性から花が贈られます。
この後、彼は斃されます。

一騎打ちはビルマ将校の勝利に終わります。





闘いに敗れて退散する中国軍です。

勝利したビルマ軍も引揚げます。
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勝利の宴です。













女性たちの踊りと共に終演です。約2時間に及ぶ熱演でした。
(※解説は推測で書きました。間違いがあるかもしれません。)




ワット・ソトーンの開基250年祭 (1)

2015年01月07日 | チャチョェンサオ
ワット・ソトーンでは毎年陰暦5月の満月の日から3日間開基法要が営われます。ワット・ソトーンの建立はアユタヤ末期の1764年で、2013年4月24日は開基250年にあたり、多彩な催しが執り行われました。

バーン・パコーン川に仏像「ルアン・ポー・ソトーン」が漂っています。



漂う仏像を一目見ようと集まった人々です。







仏像をお迎えするために舞いが奉納されます。
写真は先生の指導に従って舞の練習中の女学生です。

かって、人々は仏象を引揚げる前に、急いで安置する祠を建立したそうです。ワット・ソトーン(ワット・ホング)の前身です。

祠が完成すると、仏像迎え入れる儀式を執り行います。

管主が供物に線香を捧げます。







聖水が撒かれます。



















僧侶が仏像に紐をつけ引き上げます。



仏像「ルアン・ポー・ソトーン」がチャチョェンサオの知事によって川から引き揚げられました。

ジャスミン(ドク・マリー)の敷かれた御輿に安置されます。



軍人が警備する中をルアン・ポー・ソトーンは寺院へ運ばれます。



先導の乙女たちです。

盆に盛られ、色とりどりの紙に包まれているのは「リッビン」と呼ばれる小銭です。
僧侶が参拝者に撒きながら進みます。「ポーイ・ターン」または「ヨン・ターン」と呼ばれます。





舞いながら進む予定だったようですが、参拝者が多くて舞うことができませんでした。



ポーイ・ターンです。リッビンを手に入れようと参拝者が僧侶の周りに集まってきます。



ルアン・ポー・ソトーンが続きます。











参拝の善男善女がルアン・ポー・ソトーンに続いて祠堂へ向かいます。



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踊りを奉納する女学生たちと帰りが一緒になり、記念撮影をお願いしました。

くだけたポーズをお願いすると、写真のようになりました。





僧侶から頂いたリッビンです。手渡しで頂いたのでたくさんポケットに入っていました。

ワット・ソトーン例祭 (チャチョェンサオ) -3-

2014年12月26日 | チャチョェンサオ

ロイ・クラトーンを挟む例祭期間中には、早朝午前5時頃と夕方午後6時頃から1時間ほど大音量の読経が付近一帯にスピーカーから流れます。また、夜には様々な催しが開かれています。





中国獅子舞の奉納です。




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門前では洋画が上映されています。

映画の題名は分かりませんが、若いクリント・イーストウッドが出演していました。



映写技師です。何もしなくても暑ずぎるタイの夜ですが、映写機から放出される熱は尋常ではありません。

隣にコンビニがあって、買い物に来た人や、屋台に寄った人が足を止めますが、すぐに去ってしまい、見続ける人は居りませんでした。


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中部タイで上演される大衆芸能で「リケー」と呼ばれる人情芝居が例祭期間中に1週間ほど開催されます。
派手な衣装で濃い化粧をした役者が、即興の台詞や歌で演じます。
観客は非常に少なく、来ているのはお年寄りとお年寄りに連れられてきた孫ばかりです。










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満月の夜の午前0時から花火が上がります。