の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

タイで蝶々撮り (3)

2021年07月19日 | 蝶々




この場所が蝶を呼ぶ岩盤です。雨期の後半には川底になります。行けるのは7月までです。


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蝶を撮影していると蜜林の中からレンジャーが現れました。男性3名、女性2名で男性は全員護身用の銃を構えています。彼らは一週間山中を歩き動植物の調査をしているそうです。




彼らは早速昼食の準備に取りかかります。米をかすのは渓流の水、飲料水も渓流の水、渓流といっても清流ではなく下の写真です。
荷を減らすため持っているのは米とソーセージだけです。公園内の動植物は採取が禁じられていますが、魚だけは捕っても良いそうです。


かってこの辺りにはワニが生息していたそうです。魚はたくさん泳いでいます。


ご飯をとり分けている彼は我々をここまで連れてきてくれました。彼も普段は公園内の蝶の発生状況を写真撮影し事務所に報告しています。
たまたま別の場所で出会ったときに、こんな場所もあるから事務所に申し込んでおけば行けるよ、と教えてくれました。




山で捕った魚です。白身の渓流魚で非常においしかったです。飯盒で炊いたご飯も勧められましたが、あの水で炊いているのは遠慮しました。勿論我々は弁当持参しています。






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午後2時過ぎ、吸水に来る蝶も少なくなり引き上げます。女性2名もここで調査を切り上げ一緒に事務所へ戻ります。男性3人は山中でさらに調査を続行します。




タイで蝶々撮り (2)

2021年07月18日 | 蝶々


パンシダー国立公園はコロナの影響で昨年は4月から7月まで、今年(2021年)は1月から今だに閉鎖中です。 現在のコロナ蔓延状況ではいつ開放されるかも不明です。過去の撮影旅行を紹介します。


パンシダー国立公園のゲートです。滝で水遊びに来る人が大半で、ゲートには水量と蝶の発生状況が表示しています。


ゲートから滝近くの駐車場までの数キロは舗装されていますが、その先は未舗装道路が山頂まで20km続きます。


登山道の途中から側道へ入ります。一般車は進入は禁止で公園事務所のピックアップトラックで「蝶の楽園」へ向かいます。
道路は車幅ほどですが、樹木の枝が道路にはみ出しています。路面は大きな岩がむき出していたり、段差や急峻な坂になっており、ピックアップトラックの荷台から振り落とされないよう、撥ねた木の枝で身体を打たれないよう、また、枝に止まっている毒虫やヒルに気をつけながら12kmの移動です。






彼は車に絡まった蔓を取り除いています。


倒木が道を塞いでいます。この大きさだと乗り越えていきます。


銃を持った公園のレンジャーも同行します。




水溜まりの深さを確認して、走行できる場所を確認しています。


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そしてたどり着くのが渓流沿いに大きく開いた千畳敷の岩盤の広場です。
岩盤の上に持参した魚醤を水で薄めて撒き散らします。


30分ほど待てば一帯から様々な蝶が吸水に集まってきます。




岩の上に寝そべって撮影です。撒いた魚醤も着衣で拭き取っています。衣類は魚醤と汗でにおいが大変です。


同行したレンジャーが何か見つけたようです。取りあえず警備をしているようです。


(撮影した蝶写真はインスタグラム「#bangna32」に投稿しています。そちらも覗いてみて下さい。)

タイで蝶々撮り (1)

2021年07月16日 | 蝶々

日本の蝶の種類を調べていると250種であったり、260種であったり、迷蝶を含めて300種とか360種と記載されていて定かではありません。さてタイでは蝶図鑑「BUTTERFLIES OF THAILAND」によると、現在知られているのは亜種を含めて1604種となっていす。本書は944ページのハードカバー本で1286種が掲載されています。東南アジアは蝶類の宝庫です。


「Thailand BUTTERFLY GUIDE」これは336ページに557種が紹介されているタイ語の蝶図鑑です。
バンコクから200km離れた西部、東部は山岳地帯で広大な国立公園となっています。自然のままの熱帯雨林で野生の象、鹿などが生息しており、たまに虎が出現したとニュースにもなっています。
昆虫類も豊富で、特に蝶はヒラヒラと飛び回っていたり、水辺で集団吸水しているためよく目立ちます。
インスタを始めてから蝶撮影に出かけています。撮った蝶を同定するためこの図鑑が放せません。
学名と英名から和名を検索しています。驚くのはそのほとんどに和名が付いていることです。


パンシダー国立公園です。乾期は落水がほとんどありませんが、雨期はこの状態です。ただ困るのは山頂へ20kmある未舗装道路の表土が雨水で流され、乗用車での登坂が困難になることです。


ミカドアゲハの集団吸水です。集団吸水をするのは若いオスだけです。彼らはメスを探し回る飛行力、そして生殖能力を付けるため、泥中のミネラルを吸収しています。
メスは遠く離れた樹上で彼らがやってくるのを待っています。


ナミエシロチョウを主に様々なシロチョウが集まっています。
いずれも撮影場所は同じですが、吸水の中心となる蝶種は一週間毎に替わります。


ノミウスオナガタイマイとコモンマダラタイマイの混成吸水です。


大きな集団になると人が近づいても逃げません。
背景で飛んでいる写真がありますが、実は砂や水を撒いて飛び立たせています。

白釉褐彩花鳥唐草文水注

2021年07月10日 | 陶磁器(タイ)


旧知の骨董商から過去最高のケンデイ(水注)が出た連絡がありました。10年前に出土した2点も写真で大事に記録しているが、それ以上の美品だと興奮気味に話します。
コロナで外出が規制され部屋ごもりの日々ですが、10年に一度のチャンス、次が有るかどうかも分らないのであれば、これは見ないわけにはいかない。と言うことで500km離れた地方まで出かけてきました。

現在は農地や草地となっている、かっての街跡を金属探知機でお宝探しをしています。ケンデイは近くにあった青銅製の石灰を入れる小壷に反応したようです。


全長:21.6cm、全幅:11.4cm、高さ:12.5cm、底径:9.3cm




底面にも花文が刻まれています。陶工の自信作で相当気分が良かったのでしょう。 


側面は上下二段に分割され、下段は蔓によって四つの枠が造られ鳥と花文が描かれています。


宝相華文です。
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これが金属探知機に反応した青銅製の石灰(貝殻粉)入れです。一部に黄変があるもののいっぱい詰まっていました。


底面には聖獣の浮き彫りがあります。
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この二点が約10年前に発掘された白褐釉花唐草文水注です。一点は底面に本体と同じ意匠の花模様が刻まれています。もう一点は鳥文が主体となっています。いずれも優品ですが個人コレクションに収まっています。


これは東南アジア陶磁器博物館の展示品です。窯温度が十分に上がらなかったのか、褐釉の発色が良くないです。
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この白褐釉鳥唐草文盤ほバンコク中心部の商業施設で900円で購入した新作です。
(口径:22.7cm、高さ:3.6cm、高台径:12.8cm)
骨董品と比べると模様の繊細さはかなり劣りますが、製造業者がいくらで卸したのか心配になる売価です。


スコータイの魚文皿(3)

2021年07月01日 | 陶磁器(タイ)




*だまし絵の三魚文皿陶片です。




*この魚文もだまし絵です。
写真の状態では魚全体が描かれていますが、写真右を下にすると頭部だけが描かれたようになります。





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*重ね焼きをするときの、一番下になる筒型の窯道具が融着したままです。
シーサチャナライでは筒型の窯道具の上に一点しか製品を載せませんが、スコータイでは最後に紹介している円盤状の置き台を使った重ね焼きが一般的です。
従って、下になる製品ほど荷重により、器面への爪が食い込んだ状態となっています。





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*重ね焼きの五つ爪の置き台が融着しています。