の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

イサーンのシム(布薩堂)・ワット チャクラワン プームピニット

2014年06月26日 | ローイ・エット

宿泊した「J.P.エメラルド・ホテル」の前景です。

ロビーには「ブーン・バン・ファイ」の山車の張りぼてが飾られています。

ホテルからスワンナプームへ向かう国道202号線を16.5km走ると国道2043号線と交差します。この交差点で車に飾ったり、車に祀っている仏陀に供えるジャスミンの花飾りを売っている男性です。この交差点は多い年に数回通過しますが、彼らは一番暑い季節でもネクタイを締めています。いつもジャケットを羽織っている人もいます。

国道2043号線を右折したのですが、ナビに従うとすぐに赤道を選びます。
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帰りに撮影した国道2043号線の案内板です。

お寺の前から国道2043号線まで僅か3.6km、ちゃんとした舗装道路があります。

ヤソートーンから25kmで「ワット・チャカワン・プーミピニッツ」に到着です。













軒の支え「カン・トゥワイ」」です。

彫刻の施された「ルアン・プーン」です。

布薩堂の外壁、扉の上は仏伝図です。



一番上の藍枠内は太子の瞑想場面です。その下に瞑想を妨害する「マーラ(魔羅)」軍を水に沈める「ナーン・トラニー」です。
下は太子剃髪の場面です。
タイ特有の風化したラテライトの赤い微粉が壁画を覆っています。

太子の剃髪です。



太子の瞑想を妨害するマーラ軍です。







地獄図です。

堂内は仏陀像の背面と左壁面に絵が描かれています。右壁面は消されたのか、未完の状態なのかは分かりません。









壁画は「シン・サイ」物語です。

画面はヤック「クムパーン」が国王の妹「ナーン・スモンター」拉致する場面です。



森で生活する、「シン・サイ」、「サン・トーン」、「シホ」の3兄弟と母親の「ナーン・チャンタ」、「ナーン・ルン」です。







左壁面になります。



叔母「ナーン・スモンター」を探す旅をする6人兄弟が、森で「シン・サイ」兄弟と出会う場面です。

巨大蛇を退治する「シン・サイ」兄弟です。絵はここまでです。「クムパーン」との戦い、「ナーン・スモンター」の救出などその後の展開がありません。

右側壁面はこれだけです。

■僧侶にお話を聞いていると近くにもシムがあると言うので行ってみます。
12.5km離れた「ワット・サワン・バン・ジョー・コー」です。









表に回ってみましたが外壁に壁画はなさそうです。



ドアの彫刻です。

堂内にも壁画はありません。
屋根が破れて堂内は鳩に占拠されています。糞避けに布がはってありますが、掃除がされていないようで床は糞の層ができています。汚れと臭いで入る気がしません。









破れた屋根の上を鳩が飛び回っています。

近所の子供たちです。

■午前10時20分、バンコクへ向け出発です。国道202号線、国道207号線、国道2号線でサラブリー経由のコースで帰ります。
国道2号線下り坂で驟雨になりました。雨渋滞です。
バンコク到着は午後7時30分、本日の走行距離570kmでした。4日間の累計走行距離は1520kmでした。

イサーンのシム(布薩堂)・スワンナプームの2寺院

2014年06月25日 | ローイ・エット
■「ワット・バン・コーン・ケン・ヌア」から国道2045線をローイ・エットのバイパスまで戻り、国道215号線を南へ向かいます。
目的の「ワット・サ・ケット」へは国道215号線でスワンナプームの交差点を左折すれば16kmの直線道路上にあったのですが、ナビはずいぶん手前から脇道を指示します。知らない土地の目的地までは教えてくれますが、そのルートが走行に適しているかどうか関係なく、ただ短距離なだけです。取敢えずはナビに従います。結局、距離は数メートル短いが、時間は4、5倍以上掛かる悪路でした。





午後3時10分、「ワット・サ・ケット」に到着です。集落に入った頃に、空が真黒な雲に覆われ、強風が吹きだしました。寺院に到着するや、降り出してきました。

寺院はアユタヤ時代に建立された古刹で、布薩堂は1860年代に建設されました。2棟並んでいますが、どちらも布薩堂のようです。





お堂の中です。



右の布薩堂の破風と「ルアン・プーン」と呼ばれる彫刻が施された軒下飾りです。

降り出し後の暫くは、傘を差して見て回れたのですが、5分もすると傘では太刀打ちできなくなりました。
僧侶の居所が高床式の建屋になっているので、その下で雨宿りです。

野良犬も雨宿りにやって来ます。

軒下は川になっています。

30分で驟雨は上がり青空がもどってきました。

降った雨でお堂の回りは水溜りとなりました。

左の布薩堂の「ルアン・プーン」です。ちなみに屋根の上に見えるナーガ飾りは「ハン・ホン」、屋根の上の凹凸模様はナーガの鱗に見立てた「バイ・ラッカー」と呼ばれる装飾です。

軒を支える「カン・トゥワイ」です。

左のお堂は横にも扉があります。
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スワンナプーム市街へ向かう道路を7.6km走ると「ワット・トライプーム・カナチャーン」があります。







軒下飾り「ルアン・プーン」です。案内板では堂内にはイサーン人またはラオ人が描いた仏伝図の壁画があるようですが、施錠されていて入ることができませんでした。







手前はアユタヤ時代に築かれた仏塔です。
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■「ワット・トライプーム・カナチャーン」の壁画を見ることはできませんでした。寺院を後にしたのが午後4時半です。8.4km走ると国道214線に出ます。スリンまで行く予定でしたが、スワンナプームからだと約90kmあります。近くでもう一カ所行けなかったシムがありヤソートーンで泊まることにします。約40kmの距離です。
「ワット・トライプーム・カナチャーン」から国道214号線に出たところです。直進すればスワンナプームの市街です。ここに至るまでもナビは脇道を指示しましたがすべて無視です。

「J.P.エメラルド・ホテル」に泊まります。
今夜は結婚パーティーが催されるようで、DXルームしか空きがないとのこと、宿泊料を尋ねると1200バーツ、泊まることにします。

部屋のベランダから見るヤソートーンの風景、川はチー川です。

市街地です。
来週はロケット祭り「ブーン・バン・ファイ」が催されます。5月から6月にかけてイサーンの各地域で催される雨乞い祭りで、大きなもので重さ200kgの火薬を詰めた手製のロケット花火を打ち上げ、高さを競います。
ロケット打上げの前日にはロケットを飾り付けた山車のパレードがありますが、その山車がお披露目されるのが「J.P.エメラルド・ホテル」へ入る手前の大通り(国道23号線)です。さすがに来週は宿泊予約で満室のようです。
ちなみに、スワンナプームでは明日開催されます。

イサーンのシム(布薩堂)・ワット バン コーン ケン ヌア

2014年06月24日 | ローイ・エット
■「チュム・ペー」から南回りの国道201号線、国道229で「ワット・サヌアン・ワリー」まで134km、「ワット・サヌアン・ワリー」から国道23号線を東へ走り「ローイ・エット」まで120km、バイパスから国道2045号線を7km南へ行くと「ワット・バン・コーン・ケン・ヌア」があります。

国道2045線に立つ案内板です。



お寺の伽藍です。

寺院の建立は1885年です。シムは幅4m、奥行き8mの切妻屋根で木製瓦を重ね、破風には花模様の彫刻が施されています。








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■シム入口の壁面に仏伝図が描かれています。








「ナーン・トラニー」の髪の毛から吹き出す水に溺れる「マーラ」の兵士たち。

瞑想する太子と成道を妨害するため攻撃してくるマーラ(魔羅)軍です。

マーラ軍です。

太子の瞑想を助ける「ナーン・トラニー」と髪から流れる水に溺れるマーラ軍です。





太子剃髪の図です。右端に泣いている御者と愛馬が描かれています。

上部中ほどには太子が身に付けていた衣類や装身具を妃に届ける御者が描かれています。



ほとんど消えかかっていますが、太子出城が描かれています。蹄の音を消すため、神々が愛馬の脚を支えているのが判ります。



太子の宮廷生活でしょうか、一部の漆喰が剥がしてあります。




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■堂内です。






光背の周りまで漆喰が塗布されています。