の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ラヨーンの果樹園(チョコレートを作ってみました)

2022年09月16日 | ラヨーン
ラヨーンの果樹園の3回目です。
次ぎにあげるのは、果樹園に1本か数本しかなく、自家食用として植えられている果樹です。

グァバ(ファラン)の花です。
ナコーン サワンでは国道117号線の道端で年間を通じてたくさんの店が出ています。
実は硬く、味も青臭いだけですが、ビタミンCが豊富でタイ女性は大好きなようです。砂糖や唐辛子を付けて食べます。



サントル(クラトーン)
大きな木になっていますが、この実だけは管理人が、いつも袋を付けています。
味の当たり外れが大きく、おいしいのは本当に美味です。







カカオ(ココー)です。1本だけあって、誰も実(カカオポッド)を採らないので、年中実がぶら下がっています。
竹竿の付けた鎌の届く範囲で数個採取しました。













カカオと言えばチョコレートです。
外皮の中には白い果肉があり、規則正しく種(カカオ豆)が並んでいます。取りあえず生食で果肉と種を囓ってみます。少し甘味はあるが、全然チョコレートの風味がない。
早速、「チョコレートの作り方」をネット検索します。有りました、株式会社 明治さんの「Hello,Chocolate」に「カカオ豆の収穫からチョコレートになるまで」、「チョコレートの作り方」に行き着きました。さすが株式会社 明治さんです。

収穫の仕方まで丁寧に説明しています。「ナタや、長い棒の先にナイフを付けた道具で切り落とす」ハイ、ハイ、竹竿に鎌を付けて切ろうとするが実(カカオポッドと呼ぶそうです)が逃げて、結局たたき落としました。
「中からパルプ(果肉)ごと豆を取り出し....数日置き発酵させます。天然の微生物の働きによる発酵はおいしいチョコレートのために重要な工程」ウム、ウム、発酵は分りました、でも天然の微生物とは何、どこにいるのやら....
他を探しても「カカオ生産国で発酵、乾燥」としか載っておらず、取りあえず、袋詰めしたパルプをプラスチック容器に入れ、布で包んで1週間ベランダに放置します。
そして、豆を洗い、乾燥です。記事にあるよう、一応、豆はチョコレート色に変化した(?)ようです。









そしてローストです。「求める風味で選ぶロースト法」として「豆ロースト法」と「ニブロースト法」(ニブとはカカオ豆の胚乳部だそうです)が載っています。要はカカオ豆の種皮付きか、種皮を剥いでローストするかですが、面倒なので種皮付きのままオーブンにいれます。100~140°Cの熱を加えるそうです。
この工程でチョコレートの香りが決定づけられるそうですが、経験値がないと何も分りません。
オーブン後にフライパンで煎ってみました。
 ーーー工程をスマホで撮しておいたのですが、間違って消去してしまい、写真がありませんーーー
次は「カカオ豆を粗く砕き、シェル(種皮)などを取り除いてカカオニブ(カカオ豆の胚乳部)を取り出します」と言うことで、部屋にある使える道具探しです。
ソムタム作り用の石臼とすりこぎ棒が有りました。以降の工程、すりつぶし、微細化、精錬を石臼で行ないます。



どろどろのベースト状になり、いよいよチョコレートらしくなってきました。
砂糖を混ぜて精錬(?)ですが、この道具では粒状のつぶは逃げて潰すことは不可能です。
まだザラザラしているようですが、諦めて冷蔵庫で成形です。

出来ました、自家製チョコレートです。





味は間違いなくチョコレートですが、ザラザラ感いっぱいです。すりつぶせなかったカカオニブがいっぱいです。
やはり市販品はなめらかで美味しいです。でも、チョコレートのコクでは負けていないと思います。



株式会社 明治さんの「カカオ・チョコレートの基礎知識」に書かれていなかった注意事項を1つ挙げておきます。カカオポッドを採取するときは赤蟻がいないか良く注意してください。木の下から竹竿でカカオポッドを突っついたら赤蟻も落ちてきます。首筋に入ったら悲惨な結果が待っています。

ラヨーンの果樹園 2

2022年09月09日 | ラヨーン
前回はラヨーンの果樹園で収穫した果物の王様ドリアンを紹介しましたが、当果樹園で収穫できる他の果物を紹介します。





果物の女王マンゴスチン(マンクット)です。

安土桃山時代に柿香合として珍重されたサンカローク陶があります。合子の蓋に果物のヘタを模した摘まみがありますが、これはマンゴスチンのヘタだと言われています。日本にはマンゴスチンがなく、よく似た柿のヘタに見立てたものです。
家具の取っ手にもマンゴスチンの果肉を意匠したものがたくさんあります。
さっぱりした甘さとやや酸味のある白い果肉で、外皮は薬用効果があり、葉も乾燥させお茶として飲用されています。






合子の摘まみがマンゴスチンのヘタを意匠したサンカローク陶と家具のの取っ手です。

3月から4月に花が咲き、雨季に入った5月から7月が収穫期になります。ドリアン、ランプータン(ンゴッ)も同時期です。











ランプータンです。
外観は細い毛が全体を覆った少し怪奇な外観の赤い実です。果肉は白い半透明で卵形をしており、甘く栄養価が高いようです。ただ、この実を食べると果肉に種の外皮もくっついてきて、この食感が苦手です。













リュウガン(ロンコーン)です。収穫は7月から8月です。
友人はドリアンとリュウガンは出荷しますが、それ以外は自家食用、又は果樹園の管理人に与えています。

ブドウの房状に実がぎっしりと成ります。皮は複数に裂けて容易に剝くことができます。実もミカンのように複数が並んでいますが、白くて甘い実には柔らかな種が入っており、避けずに囓ってしまうと口に苦みが残ります。
たくさん実を剝くと果汁が手に付き、乾くと粘って、石けんで洗ってもなかなか落ちません。

ウタラデットにはロンコーンより一回り小さなランサートという果物があります。初めは地域によって呼び名が違うのかと思っていましたが、呼び方を違えると必ず指摘されます。











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ランサートです。ロンコーンより表面が白っぽく、つるっとした感じです。

ラヨーンの果樹園で蝶々撮り

2022年09月05日 | ラヨーン


今年のラヨーンはドリアンの不作年でした。
友人の果樹園、15ライ(25,000㎡)がタイ東部のラヨーンにあり、果物の王様と言われるドリアン(トゥーリアン)を主に、果物の女王マンゴスチン(マンクット)、ランプータン(ンゴッ)、リュウガン(ロンコーン)やサボテンの仲間ドラゴンフルーツ(ケーオ・マンコン)等々が植えられています。

タイの蝶図鑑「Thailand BUTTERFLY GUIDE」は蝶の生態写真が掲載され蝶々マークで、よく見かける蝶、準希少種、希少種、極希少種(絶滅危惧種)の4段階に区分されています。さすがに蝶マーク1個の極希少種は標本写真になっていますが、蝶マーク4個のよく見かける蝶でも未だ出会えないのがいます。蝶マーク2個はほぼ出会えていません。蝶マーク3個は2、3年に1度出会える程度ですが、その蝶マーク3個の「アオタテハモドキ」がこの果樹園にはいつ行ってもいっぱい飛んでいます。

バンコクからはモーターウェイをバン ブーンで下り、国道344号線、国道3138号線から国道3575号線でマツダやスズキ等の工場がある工業団地を通り抜け約170kmでバン カイの果樹園です。果樹園から25km行くとラヨーンのビーチで遊べます。









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ドリアンの花です。ふさ状に花を付けます。






ふさ状に成った実は、自然落下したり人手で間引いていきます。






収穫出来るようになりました。




収穫したドリアンは業者が買い取りに来ます。引き取り価格は1kgが80バーツです。市場で売られるのは1kg当たり120~160バーツとなります。




大きなドリアン2個を土産に貰って帰ります。1個6kgを越える重さです。


初めの頃は外皮の鋭い棘と血みどろの格闘の末、果肉をグシャグシャに潰していましたが、最近は血を見ることもなく綺麗に実を取り出せるようになりました。

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果樹園にやって来る蝶々の紹介です。

アオタテハモドキは翅を開いたときの寸法4~5.5cmの小さな蝶で、雌雄の翅模様が異なります。
翅を開いてくれるのは早朝の涼しい間で、日が差すとなかなか翅表を見せてくれず、警戒心が強く近づくだけで広い果樹園を遠くまで逃げ去り、なかなか撮せてくれません。
蝶を追いかけ回し、山で撮影する運動量の数倍になりそうです。

オスです。








メスです。翅模様が固体によって微妙に異なります。







オスの求愛行動中です。しかし、メスはその気になれず最後は飛び去っていったのですが、オスは諦めずに、しつこく付きまとっていました。




他にもいろんな種類の蝶が吸蜜にやって来ます。山でも出会いますが、吸水しているところばかりで、やはり、蝶には花が似合います。


アリステウスオナガタイマイ


オナガタイマイ


キベリアゲハ(オス)


ミカドアゲハ


ホソハネアサギマダラ


ヒメアカタテハ


リュウキュウムラサキ


ロンコーンの果汁に集まるタテハチョウです。

チャイロイナズマ


トラフタテハ


果樹園で出会ったチョウトンボです。青いチョウトンボ(和名不明ですが、青い翅元の部分が陽を反射して虹色に輝いていました)もいたのですが、素早く飛び回るだけできれいに撮させてくれませんでした。


スキバチョウトンボ


ベッコウチョウトンボ

(チョウ、トンボの写真はインスタグラム @bangna32 にアップしています)