
ムクダ―ハーンからメコン川に沿った国道4004号線は、対向2車線の狭い道路が水田の間に通じています。メコン川こそ見えませんが、右手の田んぼが途切れた先の草木の向こうがそれと分かります。そんな道路を30km北上すると、急に道路が広くなり、周りの風景とは異質な、よく目立つ赤色砂岩の建物に出くわします。「ワット・ソンコーン」です。
何の知識もないまま敷地へ入っていきます。


そして、メコン川沿いの小さな村で悲劇が起きます。
警察の宗教弾圧は神父を追放し、その後の指導的立場にあった33歳のシポーンを射殺します。
その後も威嚇や暴力によって信徒の改宗勧告します。
12月26日、警察は改宗を拒否した6人の信徒を銃殺しました。
殉教した7人の写真が玄関の支柱に掲げられています。
写真は最年長のアカター・プッター・ウォングワイです。59歳でした。


他にはシスターのアグネス(31歳)、ルシア(23歳)の姉妹とビビアナー(15歳)、マリア(14歳)の少女が殉教しました。

1989年、ローマ法王パウロ2世によって「タイの7人の神聖な殉教者」(THE SEVEN BLESSED MARTYRS OF THAILAND)として宣言が行われました。

殉教場所では奇跡が相次いで起こり、かっての教会跡地に1995年、この殉教者センターを兼ねた教会が建設されました。
荘厳な雰囲気に圧倒されて、撮影した写真がわずかしかありませんでした。




あと20km北上するとイサーン最大の仏教聖地タート・パノムです。