の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

スリンからブリラムへ

2014年12月04日 | ブリラム

シー・コーラプームで貰ったスリン観光ガイドの小冊子とDVDです。観光するのに非常に役立ちます。

スリンから国道214号線を南下し、国道24号線を突っ切り1km程行った集落の中にあるプラサート・バン・プルアンです。

拝観料50バーツです。

ラテライトの基壇に、白色砂岩の東向き祠堂が一基建っています。11世紀から12世紀にインドラ神を祀るため建立された神殿です。
上部を残し1972年に復元されています。

破風、まぐさ石、柱には精緻な彫刻が残っています。

東側のまぐさ石は象、アイラーヴァタに乗ったインドラ神です。象は雲を生み出す力があり、インドラ神はアイラーヴァタに乗り、空を駆け雨を降らせると伝えられています。象は本来飛ぶことができたようです。ある時、聖仙が説法をしている木の枝に象がとまり、枝が折れてしまいます。怒った聖仙は全ての象から飛ぶ力を奪ってしまいました。
インドラ神は仏教では帝釈天にあたります。
白く垂れ下がっているのは蛇が脱皮したあとです。





ゴーヴァルダナ山を支えるクリシュナ神です。

入口右の門衛神です。粗彫りの状態です。

左側の門衛神です。足元は未完のままです。頭部の石材は修復時に違う石を組み込んだようです。絵柄が連続していません。

門衛神上部に彫られている花模様です。

祠堂の内部です。ヨニが安置されています。リンガは無くなっています。
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南側へ回って行きます。

南側です。

擬似扉です。

擬似扉の花模様です。



扉右のの門衛神とアプサラ(?)です。
やはり未完成のままです。

未完成のアプサラ(?)像です。

南側破風です。



まぐさ石は三つの顔の象アイラーヴァタに乗るインドラ神です。

顔から右上の石材は剥離が激しいです。

まぐさ石の上に彫られている馬、リス(?)です。

水鳥とワニです。

付柱下部に彫られた猿王です。

ナーガとその上の未完のアプサラ像です。
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西側です。彫刻に着手したばかりのようで、薄っすらと像の輪郭だけが残っています。


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北側のまぐさ石は大蛇カーリヤと闘うクリシュナ神です。
上部の草模様の彫が浅く、やはり未完成のようです。

北側の破風はアイラーヴァダに乗るインドラ神です。

柱に施された彫刻です。

彫りかけのマカラの口から生まれるナーガです。





神殿の東には左右に聖池があります。

堀です。

遺跡を取り巻く道路は米の乾燥場となっています。
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バンコクまでの最短距離を走るためプラ・コーン・チャイから国道348号線を通りワッターナ・ナコーン、そして国道359号線を東へ行くコースを採ります。
途中にあるプラサート・パノム・ルンの彫刻で確認しておきたいのがあったので寄りました。
プラサート・パノム・ルンはブリラムの南方でカンボジアの国境から40km離れた、標高383mの山の上に自然の起伏を利用して10世紀から12世紀末にかけて建立されたシヴァ神殿です。
参道の入り口の料金所で外国人100バーツの拝観料を払います。タイ人は無料です。



入場ゲートをくぐるとすぐに自然石と組み合わされた階段を登ります。石畳の十字テラスになっています。

ここから一旦階段を降り、石柱の建つ参道を進み、再び階段を登った所に回廊に囲まれて神殿が建っています。





参道両側と左右にナーガの欄干をもつ十字テラスになっています。

階段を登りきると聖池があり、回廊に囲まれた神殿です。



正面通路の右側にある回廊への入り口です。

破風はラーマーヤナ物語です。

回廊左にある擬似扉です。



擬似扉上のまぐさ石です。
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正面通路から回廊内へ入って行きます。



通路天井部の装飾彫刻です。

彫刻は途中で終わっています。

神殿の東側の破風とまぐさ石です。

破風は十本腕の踊るシヴァ神像です。

まぐさ石は横たわるヴィシュヌ神です。



堂側面の装飾窓とその上の彫刻です。



破風の彫刻はナンディに乗るシヴァ神と神妃ウマーですがどちらも削り取られています。

付柱の彫刻です。

堂内は雄牛、ナンディーが安置されています。











主祠堂です。堂内には安置されたリンガが見えます。

左は10世紀に建立された小祠堂です。

小祠堂の破風とまぐさ石です。

主祠堂西側の上部です。

同じく西側の下部です。入口左右には神像の足だけが残っています。

破風はラーマーヤナ物語です。







ラーマーヤナ物語の誘拐されるシーターです。上部に馬車に乗る十一面の魔王ラーヴァナが彫られています。





主祠塔上部の破風の彫刻です。題材はラーマヤナ物語です。右は猿軍の大将、ハヌーマンです。







西門のシンハ像です。

石柱の立っている参道横のプラッブプラーと呼ばれる、国王が身支度を整えるための宿泊所です。

■帰路の走行距離488km、寄り道をした割には往路より10kmほど短距離で、全走行距離は986kmでした。