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の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

バン・ポーン(タイ・シルクの女王 プレー・ワー)

2014年06月06日 | 織物

■「プラ・プッタ・サイヤート・プー・カオ」の参拝を終え、まだ午後1時30分です。
ここからだと、さほど遠くない位置にプー・タイ族の「バン・ポーン」村があって「シルクの女王」と呼ばれている絹織物を生産しています。
国道2041号線を10km進み、国道227号線で左折し16km北上します。

バン・ポーン村の三叉路に立っていた「ラック・バン」と呼ばれる村を支える柱です。クット・ワー村では郷土博物館に同じ形の柱が展示されていました。

シリキット女王の支援で運営されている「バン・ポーン・プレー・ワー・シルク・織物団体」の建物です。



ソンクラーンでOTOPだけ開いていました。

プー・タイ族で織物に関わっている人は920名いるそうです。

この織物は織りあげるのに4カ月間を要するそうです。ひし形模様の縦横比の大きいほうが手間がかかるそうです。

先ほどまでバンコクからワゴン車でたくさんの主婦が訪れて、何点か買い込んでおられました。
販売している女性の話ではバンコクでは販売価格が1.5倍から2倍になるそうです。
後日談になりますが、やはりプー・タイ族の集落でクット・ワー村がありますが、そこは木綿織が盛んです。きれいなプレー・ワーのパー・サバーイを巻いた女性に聞いたところ、バン・ポーン村で購入したそうで価格は半額程度でした。





「パー・サバーイ」と呼ばれる肩掛けです。製作期間は3か月間ほどかかっているそうです。
かっては日常使用で汚れが目立たない、左にあるような臙脂色の濃い色調がたくさん織られていたそうです。鮮やかな赤色は近年になってお土産などに好まれるようになり織り出したそうです。
染料は鮮やかな色彩を出すため化学染料しか使っていないそうです。天然染料は藍ぐらいだそうです。



「プレー・ワー・シルク」について説明をしてくれたプー・タイ族の女性です。

この女性は「プレー・ワー・シルク」について、色々と聞き取りをしていました。

プー・タイ族の伝統的なマットミー「パー・シン」(筒状の巻きスカート)です。実用に際しては、裾に木綿製の丈夫な「ティーン・シン」、腰部分に「ホア・シン」を縫い付けます。裾や腹部がすり切れるのを防ぎ、すり切れても裾や上部だけ交換して、主要な「トウァ・シン」は代々受け継がれていくようです。
下の写真の女性もよく似た柄の「パー・シン」を着用していますが、よく見ると裾は異なる柄が縫い付けてあります。
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プレー・ワー・シルクを身に付けた女性たちです。



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■織物は良く分からないのですが、精緻な手仕事にほれ込みお土産に数点購入しました。

「パー・シン」です。下に垂れ下がっている模様は「ライ・ウー」、ひし形の中は「ライ・パヤナー」、花の呼称も聞きましたが、メモを取らなかったため思い出せません。いずれも伝統的な模様です。

織幅74cm、丈は全長で4.88m、柄部分は2・57mあります。織るのに4か月、手の込んだものだと6か月から7か月かかるようです。

「パー・サバーイ」と呼ぶ肩掛けです。織幅27cm、織丈2.27mあります。
織りに3か月かかっているとの説明でした。



呼び名は分かりませんが、頭に巻く四角い織物です。織幅46.5cm、織丈51cmです。

さらに小さく織幅26cm、織丈27cmです。呼び名も用途もわかりません。

どうも赤色系ばかりになってしまいました。写真では良く分かりませんが微妙な色の違いがあります。

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「リム・パオ・ホテル」の食堂に額装した「プレー・ワー・シルク」が展示されていました。
毎年8月12日に「リム・パオ・ホテル」を会場に「ウィチット・プレー・ワー・シルク・フェステバル」が開催されます。プー・タイ族のパレード、プレー・ワー・シルクのコンテスト、プレー・ワー・シルクを用いたファッション・ショー、手織りの実演、販売などが催されます。