昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
アンティークなラジオを中心とした、自由でお洒落な、なんちゃってワールド♪

バイクだけどペダルがついている自転車?!

2007-02-16 | 三流オトコの二流品図鑑
 「バイクだけどペダルがついている自転車、買おうと思うの!」 店員の口からいきなり意味不明な言葉を聞かされ、少々たじろいだが、「ははぁ~ん・・・『モペット』のことか」と理解できた。
 モペットとは「自転車」と「バイク」がくっついたような、見た目も“バイクにペダルが付いている”といった感じで、ヨーロッパの街中でよく見かけた乗り物だ。モペットの意味はモーター(MOTOR)とペダル(PEDAL)をあわせた「Moped」。オランダTOMOSやイタリアCiao、フランスVOGUE、PEUGEOTなど日本にも輸入され、オシャレ優先系?の女性に人気らしい。

          

 店員も以前、PEUGEOT製のモペットに乗っていたが、ヨーロッパ製モペットの多くが50cc程度のエンジンを積んでいるのに対し、“自転車にエンジンが付いている”雰囲気のモペットが国内メーカーから発売されている。

          

 '80代の半ば頃にホンダからピープルというモペットが発売されていたが、現在は只一社から発売されているFK310-LAⅡを発見し、一目惚れしたそうだ。

          

 この日本製モペットFK310-LAⅡは、専用自転車フレームに専用に開発された排気量31.7cc小松ゼノアエンジンを取り付け、ペダルをこぐ力を利用してスタートするモペット型のバイクだ。自転車とさほど変わらないように見えてしまうが、道路交通法では原動機付自転車に分類される。

          

 モペットで走る時には、3つの走行形態がある。
▼普通にオートバイ モード
 手元のエンジンレバーを操作して楽々走ります。
▼ペダルを漕ぐ自転車 モード
 エンジンに付いているスイッチを切り替えれば、無公害の自転車として使えます。ガソリンが無くなった時や、静かな街並みをゆっくり走りたい時などには便利です。普通のモペットでの自転車走行は、ギア比や車重などからあくまでも非常手段として考えられているようですが、自転車に近いFK310-LA2ではそれほど苦にはならないとか。
▼エンジン+ペダルのハイブリッド モード
 エンジン走行中にもペダルが使える。電気の力でアシストしてくれる電動自転車とは逆で、小型エンジンのパワーを人力でアシストします。発進時や坂道をのぼる時に力不足を感じたら、一生懸命ペダルを漕ぎます。

 小さなエンジンなので、それほどスピードも出ないため20~30km/hくらいでゆっくりと走ります。写真で見る限りこのフレームでもっとスピードが出ると怖いと思う。
当然運転免許も必要で、ヘルメット着用、自賠責の保険もかけなければいけません。メーカー希望小売税込価格¥102,900の国産モペット、電動アシスト自転車や原付スクーターに飽き足らない人にはお薦めかも?
 店員のズッコケ使用レポートを待つことにしている。

          

 ちなみにかめ様の情報から、昭和三丁目の時代には、タイヤメーカーで有名なブリジストンタイヤ(株)が販売したBSモーター駆動による和式モペットがあったとのこと。手軽さなど現代にも通用する無駄の無い造り。年配の方に話をうかがうと、近所のお坊さんや八百屋が仕事が使っていたと聞く。

 今まで紹介した中で、一番味のあるモペットって、これじゃん!! と思う。