湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」~Ⅱ.抜粋

2009年09月28日 | チャイコフスキー
○ハンブルグ(P)ヘイワード(Vn)エヴァンス(Vc)(HMV)SP

同曲第二部前半の主題と変奏抜粋。SP両面1枚なのでかなりはしょられており、かんじんの終曲が無かったり、取り上げた変奏もカットが多々あるためこちらは不完全燃焼気味。しかし、これは恐らくピアノを前面に押し出した録音であり、実際緩急極端な唖然とする超絶技巧が強い民族性と共に発揮されており、とくに「急」の物凄いテンポや、おのおのの変奏の原曲を思わせる民族的な「揺らし」が、オールドスタイルのロマンティックな解釈としてではなく、厳しい「表現主義」にたった演奏のように聴こえる凄いものとなっている。悪い録音なのとピアノの伴奏的扱いゆえ弦二本はかなり聴こえづらいが、ヴァイオリンはよくつけており、ただチェロだけが時代柄仕方無いのかもしれないがメロメロになっている。テンションの高く、胡麻を撒くようなピアノの素晴らしい指回しだけでも聴く価値はある。○。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チャイコフスキー:弦楽四重... | TOP | シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | チャイコフスキー