○ストコフスキ指揮NBC交響楽団(GUILD)1943/2/28・CD
ストコフスキは拡散的でばーっとした演奏をするときと音符を切り詰めて強いアクセントをつけ突き進むときがあるが、これは明らかにオケの性向に沿って後者のやり方をとり成功した一例である。ヒンデミットの構造的書法をきびきびした指揮で的確にえぐり、前進的なテンポであおる。平易なものの激しいリズムと移調でデモーニッシュな臭いをぷんぷん撒き散らすヒンデミットの特長を存分にかき出している。冗長な緩徐楽章では特徴的な起伏を付けテヌート気味の力強い音でヒンデミットとしては常套的な表現に変化をもたらし聴く者を飽きさせない。この曲の白眉たるスケルツォ楽章では奇怪な音形をはっきり際立たせ動きの面白さを聴かせる。終楽章の盛り上がりも素晴らしい。録音がよくないゆえ○にとどめておく。凝縮された熱演。
ストコフスキは拡散的でばーっとした演奏をするときと音符を切り詰めて強いアクセントをつけ突き進むときがあるが、これは明らかにオケの性向に沿って後者のやり方をとり成功した一例である。ヒンデミットの構造的書法をきびきびした指揮で的確にえぐり、前進的なテンポであおる。平易なものの激しいリズムと移調でデモーニッシュな臭いをぷんぷん撒き散らすヒンデミットの特長を存分にかき出している。冗長な緩徐楽章では特徴的な起伏を付けテヌート気味の力強い音でヒンデミットとしては常套的な表現に変化をもたらし聴く者を飽きさせない。この曲の白眉たるスケルツォ楽章では奇怪な音形をはっきり際立たせ動きの面白さを聴かせる。終楽章の盛り上がりも素晴らしい。録音がよくないゆえ○にとどめておく。凝縮された熱演。