湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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フランセ:8つのエキゾチックな踊り(11の器楽と打楽器のための)

2009年01月24日 | フランス
○作曲家監修・マインツ管楽アンサンブル(wergo)1987/1

ピアノ版もあるが音的にはこちらのほうがしっくりくる。ほんとに軽い冗談のような、フランセらしい洒落た小片集である。ただ軽音楽のようにいかないのはフランセにはよくあることだが、机上論的なパズル構造を持ち込んでいるところで、管楽アンサンブルにやらせるというのは、リズムを揃えるだけでも厳しい。三曲目あたりでは微妙なポリリズムが危ういところで何とか折り目正しく無理やり揃えられている、という感じを抱かざるを得ない。しかしまあ、ほとんどの曲が馴染みやすいラテンミュージックなので、「マンボ」や果ては「ロックンロール」まで(ロックというよりジャズと思うが)、時折変奏曲ふうに共通の主題が表われたりするのを面白がりながら、多彩な響きと職人的な作曲手腕に感心する、それだけの曲か。演奏的には○以上ではない。ちょっとしゃっちょこばっている・・・仕方ないんだけどこの編成では。

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