湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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チャイコフスキー:交響曲第6番~Ⅱ、Ⅲ

2005年02月23日 | チャイコフスキー
ビーチャム指揮ビーチャム交響楽団(SYMPOSIUM)1916・CD

さすがにこの音質は辛い。この時代のラッパ録音特有の薄くハスッパな響きが辛い。本数入れられないので特に弦楽器はほとんど1、2プルくらいしか無いような何とも頼りない感じ。本数が多かったらどうなっているかを想像しながら聴くしかない。しかも、収録時間の問題だろう、カットが余りに激しい。両楽章ともだが、特に三楽章は厳しい。違和感を拭えない。テンポが速く颯爽とした指揮ぶりはまさにビーチャムで、インテンポの固持も時代からすると余りに新しい解釈なわけで、もっといい状態であれば演奏史に名を残したかもしれないほど特異である。とにかくチャイコは弦楽器の本数がなければ話にならない。特有のぎっちり書き込まれた細かい音符の表現が一本や二本ではどうしても物足りなく、悪い録音では聞き取り辛く、ごまかしに聞こえてしまう。もうどうにも△にしてしまいたいくらいだが、3楽章は確かに前記のように清新で面白い解釈ではあるので、無印にしておく。
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