湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴォーン・ウィリアムズ:富める人とラザロの五つの異版

2012年10月28日 | ヴォーン・ウィリアムズ
◎バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV他)1953/12/31・CD

EMI盤CDと同じものだろう。ハレ管弦楽セクションにバルビローリが叩き込んだ奏法が存分に発揮された泣きの一曲。ひたすら旋律で押してくるRVW中期の楽曲にあってはバルビローリの歌謡的表現は他の追随を許さないものがある。迫力がありスピード感もあり、旋律と旋律の継ぎ目もじつに自然でかつ、ひとつひとつの激しい歌い込みには否応なく揺り動かされる。このコンビでしか聴けない艶やかな高音のヴィヴラートに震える。旋律だけでできている音楽はワンパターンになりがちでなかなか聴かせるのが難しいものだが、そこはそれ、バルビローリマジックだ。◎。
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