湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴォーン・ウィリアムズ:アカデミックな協奏曲(ヴァイオリン協奏曲)

2019年05月09日 | ヴォーン・ウィリアムズ
ハルスカ(Vn)モニエ指揮ベルサイユ室内交響楽団(dts)1997/2/4live映像

ビデオ起こしらしいものが動画共有サイトにあがっている。この曲のプロフェッショナルなライヴ映像は珍しい。ハルスカは荒っぽく、激して音にならないところもある。高い音を指をずらしてとるときがあり、ヴォーン・ウィリアムズのように正確な音をしっかり取るのが重要(音を詰め込まないかわりに厳選し計算している)な作曲家には向かない。ただ、現代的な精緻なスタイルには決してできないものがここにある。弦楽合奏(上手い)とややずれる場面もあるがそれでもこれはライヴで、ラプソディックな「野外のヴァイオリン」なのだ。この曲は新古典主義の立場をとりつつ、揚げひばりと同じものを志向している。聴き応えはある。
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