ハルスカ(Vn)モニエ指揮ベルサイユ室内交響楽団(dts)1997/2/4live映像
ビデオ起こしらしいものが動画共有サイトにあがっている。この曲のプロフェッショナルなライヴ映像は珍しい。ハルスカは荒っぽく、激して音にならないところもある。高い音を指をずらしてとるときがあり、ヴォーン・ウィリアムズのように正確な音をしっかり取るのが重要(音を詰め込まないかわりに厳選し計算している)な作曲家には向かない。ただ、現代的な精緻なスタイルには決してできないものがここにある。弦楽合奏(上手い)とややずれる場面もあるがそれでもこれはライヴで、ラプソディックな「野外のヴァイオリン」なのだ。この曲は新古典主義の立場をとりつつ、揚げひばりと同じものを志向している。聴き応えはある。