湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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シェーンベルク:室内交響曲第1番

2012年10月23日 | ドイツ・オーストリア
○フリッチャイ指揮RIAS交響楽団のメンバー(audite)1953/1/10放送音源・CD

演奏日異説あり。15楽器版による演奏でフリッチャイの鋭い発音が曲にマッチして、響きのぬるまゆさより厳しさが伝わる熱演。だがライヴ的な軋みが詰まらない怜悧さを遠ざけ耳馴染みよくしている。わりと旋律性があり初期シェーンベルクらしいピチカートなど駆使した音色変化の面白さにも惹かれるいっぽう、単一楽章に多要素を押し込めたけっか散漫な印象も与えるが、この演奏でも山場がわかりづらく終始テンションの高い弦楽器と、数では勝るはずが余り引き立って来ない管楽器のひたすらわたりあうアンサンブルをきくのみになってしまう。曲の問題か。マーラーの夜の歌を想起するフレーズがあるが全般はやはりブラームスを突き詰めたかんじだ。○。
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