湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴォーン・ウィリアムズ:毒のキス序曲

2019年02月23日 | ヴォーン・ウィリアムズ
ヒコックス指揮ノーザン・シンフォニア(EMI)CD

ほんとにヴォーン・ウィリアムズの「職人的な曲」で、めくるめく主題のメドレーを聞かせていく。私は苦手だったが中間部冒頭は明るい牧歌の趣をかもし、この演奏がとりわけ明るく透明なせいもあるだろうが、管弦楽法に目立ってこの人らしいところはないものの、内容的にはヴォーン・ウィリアムズそのもので静かに気分を落ち着かせてくれる。田舎風の派手な音楽に切り替わっていくがそこには響きやコード変化に新しい時代、二十世紀を感じさせるものが入り、凡庸感から救っている。ヒコックスが体臭を感じさせないので、民謡主題に恥ずかしさを感じることなく聞き終わることができる。好きな人は好きなわかりやすい曲。
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