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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マーラー:交響曲第8番

2005年02月23日 | マーラー
○アローヨ、ディースカウ他、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団他(audite)1970 /6/24LIVE・CD(SACD)

名演で知られた演奏のステレオ良好録音による登場である。DGの全集でも「千人」が最も素晴らしいとされてきただけに期待させるものがある。やや硬いが聴き易い。 SACD仕様だがCDとしても聴取可能。但し拍手はカットされる。突き進むような第1部は私は大好き。バイエルンもとてもマーラーにあったオケで特に金管の響きに正統的なマーラーを聴いているのだという実感を得ることができる。とにかくこの第1部は速い!後半輪をかけて速く、力技でねじ伏せるような説得力、私は感服いたしました。また合唱の扱いも巧く、オペラ経験も豊富だったクーベリックの面目躍如だ。特に少年合唱の統制が厳しくとられているのは素晴らしい。全声部が一致団結したまとまった音楽となっており、十分この楽章だけでも楽しむことができる。肝心の第2部は巧みな歌唱が主軸となる。穏やかな表現もテンポ良く進み淀み無く流れていく。このあたりはやや中庸的と言ってもいいかもしれない。まとまりはいいがこれといった押し出しの強さに欠ける。バーンスタインのドラマを求めると少し物足りないかも。クーベリックのライヴにおけるエキセントリックさというのはこの演奏においては少しも立ってこないが、むしろそのほうが正解だと思う。クライマックスももっと壮大に天国的にしてほしかったが、クーベリックの解釈はこうなのかもしれない。○。
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