○ロジェストヴェンスキー指揮ソヴィエト文化省交響楽団(MELODIYA)CD
粗野と言うにはしっかり磨き上げられているが、とにかく音が鋭く圧がドギツイ。現代的音響に注力しているようで、ミヨーと近似したところもあるこの交響曲を、オネゲル独自のものというより同時代のそれとして表現してみせたようにも感じる。曲自体RVWが影響を受けたという風説が正しいかと思えるぐらい叙情的な一方、後年のそれよりも響きがとがっている感もあり、ロジェストはそれを敢えて引き出したのかもしれない。確かにスヴェトラにはできない純度の高い芸当だ。
粗野と言うにはしっかり磨き上げられているが、とにかく音が鋭く圧がドギツイ。現代的音響に注力しているようで、ミヨーと近似したところもあるこの交響曲を、オネゲル独自のものというより同時代のそれとして表現してみせたようにも感じる。曲自体RVWが影響を受けたという風説が正しいかと思えるぐらい叙情的な一方、後年のそれよりも響きがとがっている感もあり、ロジェストはそれを敢えて引き出したのかもしれない。確かにスヴェトラにはできない純度の高い芸当だ。