○コンドラシン指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(melodiya)LP
まるでアメリカ音楽のようなけっこう清新な出だしからおっと思うが、すぐに伝統のロシア節に行く。コンドラシンらしい響きの派手さは冒頭でしか生きていないようにも思うが、ブラス陣のロシア吹きやヴァイオリンのロシア式フレージングがかなり明瞭に発揮される。一種コンドラシン・モスクワ放SOとは思えない、スヴェトラのような趣さえある磊落な演奏ぶりは、バラケ具合含め少し不思議だが面白い。それにしても私は多少飽きたが、曲想が豊かな展開を得て面白く聞ける曲ではあり、ロシア好きなら堪らない曲だろう。もんのすごくわかりやすい旋律がアメリカ的な明るい展開をしていく場面にはリムスキーの中央アジア節が根底にありながらも新しい世代の意地がまだ残っている点興味深い後期作品。最後のたたみかけはコンドラシンらしい。このあたりの妖しいコード進行も前期から途絶えずのグリエールの個性だなあ。
まるでアメリカ音楽のようなけっこう清新な出だしからおっと思うが、すぐに伝統のロシア節に行く。コンドラシンらしい響きの派手さは冒頭でしか生きていないようにも思うが、ブラス陣のロシア吹きやヴァイオリンのロシア式フレージングがかなり明瞭に発揮される。一種コンドラシン・モスクワ放SOとは思えない、スヴェトラのような趣さえある磊落な演奏ぶりは、バラケ具合含め少し不思議だが面白い。それにしても私は多少飽きたが、曲想が豊かな展開を得て面白く聞ける曲ではあり、ロシア好きなら堪らない曲だろう。もんのすごくわかりやすい旋律がアメリカ的な明るい展開をしていく場面にはリムスキーの中央アジア節が根底にありながらも新しい世代の意地がまだ残っている点興味深い後期作品。最後のたたみかけはコンドラシンらしい。このあたりの妖しいコード進行も前期から途絶えずのグリエールの個性だなあ。