湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ミヨー:弦楽四重奏曲第3番

2010年12月16日 | フランス
○ディエシー(Msp)パリジー四重奏団(naive)CD

前二作とはまったく違って、無調の世界に突入している。レントの2楽章からなり、二楽章には女声独唱が入るということからも「シェーンベルク・ショック」の背景は自ずとあきらかである(ミヨーは「月に憑かれたピエロ」パリ初演も担っている)。だがこの歌唱部分はシェーンベルク式の厳しいものではなくサティまで想起する比較的メロディアスなもので、もちろん弦楽四重奏は無調的な耳障りの悪い響きを静かにうねらせているのだが、ちょっと中途半端な感がある。1楽章はひたすら晦渋。演奏はこんなものだろう。○。

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