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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マーラー:歌曲集「さすらう若人の歌」

2007年01月24日 | マーラー
○フォレスター(CA)ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(RCA/BMG)1958/12/28・CD

明るくかっこいい指揮ぶりにそつのない美しい歌いぶりで、かつてのブーレーズの分析的視点から見たマーラー、というような多彩な響きの再現に終始した極めて整理された演奏という印象を受けた。没入はしないが音楽そのものが没入しているようなものなのでこれはこれでいい。「巨人」との関係の深い曲であり素材も共通している部分が多く、共通していない素材はまったくロマン的であり古風だから、マーラーのこの作品ならではの魅力というと、「巨人」に昇華する前の歌詞付の姿が垣間見える点につきるだろう。録音は極めてよいが、一箇所原因不明の瑕疵あり(マスターか)。今回初めてのCD化とのこと。まあ、これを聴いて交響曲の演奏も聴いてみたかった、とはなんとなく思えない。そんな微妙なところもある。

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