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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

マーラー:交響曲第4番

2013年02月11日 | マーラー
○マンダック(Sp)オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団(ETERNITIES:CD-R)1972live

馬力のあるオケで勢いのある演奏なのだが、スタジオ録音を聴いているようで、それなら録音のはるかにましなスタジオ録音で聴きたいところだ。アメリカの職人的指揮者のそつなさ、の典型のよう。さらっと聴くには向く。二楽章のソロバイオリンの音が汚すぎるがこれは仕方ないか。三楽章でひどい音飛びがあるのは私の盤だけか。とにかく、ステレオではあるが雑な録音がいただけない。
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マーラー:交響曲第5番

2013年02月11日 | マーラー
○ロスバウト指揮ケルン放送交響楽団(ica)1951/10/22・CD

擬似ステレオで左右が揺れるという録音状態はいただけないが、演奏は厳しく律されながらもねっとりしたフレージングがマーラーらしさをかもすところもあり、即物的では無い。オケが弱く弦などバラケが目立ち、それでもそれであるがゆえ、迫真味を感じさせる。カラヤンと比較されることもあったロスバウトだがバンスタに近いようにも感じたのはそういうところもあるのだろうか。重々しく引きずるような一楽章からどうなっていくんだろうと思ったら二楽章中盤で見事に切り替え、バラケが無くなり、アダージェットではポルタメントも感情的で再びねっとりするが、ブラスが強力に吼える終楽章は素晴らしく変化に富んだ内容。弦のアンサンブルに聴かせどころが集中しがちなところ、弦があまりに歌い過ぎるせいもあるのだが弦よりむしろ全オケの総力戦となって大団円を迎える。名演。録音マイナスで○。これはなぜかネット経由だとダウンロード販売しかなかったりするので、店舗注文か直販か、イギリスのサイトから買ってください。
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マーラー:交響曲第5番

2013年01月09日 | マーラー
○コンドラシン指揮ソヴィエト国立交響楽団(MELODIYA/bmg他)1974・CD

マーラーは譜面の細かい指示や、頼りない剥き出しの音による立体構造の組み立てかたがしっかりダイレクトに聞こえてこないと、格段に演奏理解が浅まる。録音はソ連ものにしては素晴らしいのではないか(BMG盤ですらそう感じた)。コンドラシンは元々個性がら力強いブラスを敢えて抑制的に扱い、剥き出しになりがちな弦楽パートは実際プルトが少なそうで音の数が数えられそうなほどなのだが、そこは無理して音を出させている。このオケにそうさせることからも精度を担保した西欧志向を感じる。楽団がなんとかコンドラシンの高い要求に答えられている姿はカッコイイ。トスカニーニ的突進も単純ではなく、マーラーの神経質な指示、細かいデュナーミク変化やアクセントを余すところなくえげつなくつけまくっているのが余りに作為的で、頭が痛くなるほど。ここまでくると現代音楽指揮者の域か。アダージェットは楽曲的には単純感傷性が売りの書き方ゆえ、その芸風だとまったく単調で聴いてられない。しかし、終楽章は小気味よく、間違いなくロシア最高のマーラー指揮者であることはたしかだ。
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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

2012年12月26日 | マーラー
○マーツァル指揮チェコ・フィル(exton)2006/5/4,5・CD

1楽章提示部繰り返しありのため冗長感があるが基本的にアグレッシブで、なおかつ極端に走らない正攻法の演奏ぶりはなかなか聴かせる。聴かせるといえば2楽章スケルツォの輪をかけたアグレッシブぶりだろう。3楽章アンダンテにおいてはやはり正攻法というべきか適度に感傷的な音楽をうまく作り上げている。さて肝心の4楽章なのだがヴァイオリンが乱れる個所が多い。スタジオ録音とは思えないバラケが聴かれる。難しいパセージが多用される楽章でありライヴであるならばうまく誤魔化すという方法もあろうものが、なまじ録音がいいために細かい音符がバラバラと崩れたりして上手くないのが聴いて取れる。弦の国チェコも遠くなりにけり、なのだろうか。音楽自体は正攻法。あくまで悲劇的のイメージ通りの演奏で好感が持てる。○。
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マーラー:交響曲第1番「巨人」

2012年12月13日 | マーラー
○C.アドラー指揮VSO(tahra)1952/3/6放送録音・CD

tahraレーベル初期のCDで版元に直接聞いたが在庫無しとのこと。3番でさえebayでプレミアつくくらいで、他のCDの例を見ても「90年代後半CDにもついにこういう時代が来たのか」という思いだ。中古屋は久しく使っていないがプレミアつけているのだろうか。00年代のCDはほとんどweb配信販売されており、値段もまあまあ安く便利。遡ってこの年代のCDも圧縮音源配信される可能性はある。アドラーのこれは奇妙なブル6とのカップリングで比較的有名。いや、シェルヘン並にミスだらけの奇盤なのだが、がっしりしたブルックナー的構成感があり、スケールの大きくかつ世俗的な聴きやすい解釈も施された見事な聴感。かなりスコアに忠実でいようとしながら(三楽章冒頭のベースがほんとにヘタクソ!)オケのせいか独特の感情的なものを感じさせる。古い録音だが機会があれば。アドラーはけして下手ではなかった。オケがダメなのだ。○。
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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

2012年12月06日 | マーラー
○コンドラシン指揮南西ドイツ放送交響楽団(hannsler)1981/1/13-15live・CD

放送音源として長らく個人のエアチェックが闇流通していた音源の正規発売。音質も格段によくなっている。日付違いの裏青があるが同一の可能性が指摘されている。ラフマニノフ2番のコンセルトヘボウライヴを思い浮かべていただければ、そういうような演奏である。快速インテンポで突き進む解釈と、美麗に磨き上げられた音のあいまった胸のすく演奏。「あっ」という間に聴けてしまうので、じっくり派は耳を欹てて聴くがよし。どの楽章が際立って、ということもないが、コンドラシンの同曲録音としては最上位に置けるのではないか。オケの鋭さが目立つ。
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マーラー:交響曲「大地の歌」

2012年12月05日 | マーラー
○マイダン(Msp)クメント(t)クーベリック指揮VPO(ORFEO)1959/8/30live・CD

歌唱陣は盤石とみていいだろう。しかしまあ、クーベリックらしい雑なオケコントロールに笑ってしまう。よく崩壊するする。それでもそれを犠牲にしてでもの勢いは凄い。音楽をドライヴしまくってあっという間に告別に至ってしまう。個人的には好きな部類の演奏ではあるが、こんな乱れた音源出してウィーン・フィル大丈夫か?大丈夫だ、問題ない(死語)。○。
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マーラー:交響曲第10番~Ⅰ

2012年12月04日 | マーラー
○ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団(DG)2010/2・CD

取り組みは昔からであるものの近年とみにマーラーを振るようになったブーレーズだが精緻な響きと構造の抉り出し方はそのままに、柔らかな自然さを身に着けて尖鋭さは後退しているように感じる。この演奏もストレスなく聴け、また、文学的感傷とは隔絶した純粋な音楽としての美しさが持ち味だが、攻撃的解釈とか、激情的表現が無い同曲というのは、A(アルマ)の絶唱も全体の音楽的調和の中で響くのみの鳥籠の小鳥。オケが非常にすぐれているし好きな演奏だが、感情的なマーラーではない。マーラー的といわれる空疎な響きも豊潤にまとめられそうとは聴こえないから、マーラー指揮者ではない人のマーラーとして聴く覚悟をもって臨まれるが吉。○。
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マーラー:交響曲第1番「巨人」

2012年11月30日 | マーラー
○ケンペン指揮トリノRAI管弦楽団(tahra)1955/5/20・CD

秘蔵音源に名演なし、とは私の言葉だが、この「新発見」はオケがひどい。でも、ケンペンの威厳ある表現、確かなテンポ感、外さないドライヴはなかなか聴かせる。とくに終楽章にきて炸裂。巨人ってこうだよなあ、という憧れに満ちた中間部の旋律表現はケンペンとは思えないほど。このオケのカンタービレ炸裂。いずれにせよ録音状態はよくはなく、この二枚組を買うのに迷うくらいならワルターでも買ったほうがましだが、正統なタイタンとしてはなかなか面白いので、マニアならどうぞ。間違って二枚(組)買った。

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マーラー:交響曲第4番

2012年11月30日 | マーラー
○ハイディ・グラント・マーフィー(MSP)マゼール指揮NYP(NYP)2006/9/20~26live

NYP公式ほかで配信されているマーラーティクルス音源の一つ。ゆったりと透明感ある表現ぶりは独特で、大オーケストラを駆使しながらも、出てくる音は密やかとすら言える。NYPらしくない美しさだ。2楽章の止揚する音楽には浸りきってしまう。最初の調弦を下げたコンマスソロが荒すぎると思えるほどにスケルツォを支配するのは夢の中のウィーン情緒である。3楽章のほうがむしろ霞んでしまうほどだ。歌唱は若い!喉が横に開いたような感じでちょっとそれまでの楽章との噛み合わせが悪い感じもした。○。

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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

2012年11月29日 | マーラー
○ゲルギエフ指揮LSO(KING,LSO)2007/11/22live・CD

攻撃的な音、時に前のめりにつんのめるようにさっさと進む基本速めインテンポの演奏ぶり(アルマの主題でも殆ど落ちない・・・そのため異様に比重の軽くなった提示部は繰り返されている)は同曲の戦闘的側面を好む人には向いている。但しオケが抑制的なイギリスオケでありゲルギーの生来の持ち味であるブラスの力感に欠けていると思うところもある。雑味は信じられないほど無いがオケの力だろう、皆無と言えば嘘になるが。マーラーの意図してかしないか描いた空疎なバランス悪い響きがもろにそのまま出ているところも僅かに聴かれるのはこの指揮者が譜面を(細かく文字で示された部分はともかく)守って演奏するタイプであることを感じさせる。いまどき無い勢いのある指揮者でありイギリスオケも伝統を守った万能型のところをみせ、1楽章コーダや3楽章スケルツォの中間部のノリのよさ、どんな演奏でもそうなるのだが終楽章のドラマのカッコよさ、ブラスや打楽器の重用ぶりはロシアっぽいものの、スヴェトラのような未来志向とも違う、現代と歩調を合わせた演奏ぶりはライヴを聴きに行きたくなる要素十分である。

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マーラー:交響曲第4番

2012年11月28日 | マーラー
○ベイステル(MS)ケンペン指揮ヒルヴァーサム・オランダ放送フィル(TELEFUNKEN/DOREMI)1949/12/28・CD

一応CDと書いたがマーラーディスコグラフィなる余計な一冊が付いて2万円とはさすがの米国マニアもビックリの様子だった。SPはこんなにはしない。私の聴いた原盤は音量が大きくなると聞こえなくなるダメ原盤だったが、演奏内容を鑑みてレストアされていても二万円は高すぎる。ハント版目録だとしたらペーパーバックだから旧版はプレミア載せても五千円くらいだったと思う。だいたいディスコグラフィなんて復刻新発見目まぐるしい昨今水物で五年もすれば役に立たない。古い情報なら古い安本かネットで十分。かつて私もハードカバーの研究用ディスコグラフィなど二万円以上で買っていたこともあるが、今やアルファベットで彩られたゴミクズだ。見識を疑う。演奏はテレフンケンの正規録音でめずらしくもない。ヒルヴェルサムは上手いといえば上手いが、録音が古くいまひとつわからない。歌唱は最初とても心もとないくぐもった声で入るが次第に乗ってはくる。ただ前に書いたように声を張り上げると音が小さくなる録音のまずさ。解釈は実直で滑らかさは無いが音楽的に楽しめる。クレンペラータイプだ。ケンペンは1番が新発見ライブ音源としてtahraより出ている。私は誤って二枚買ってしまった。一枚は枚というより組、MP3ダウンロードである。古い音源だから圧縮音源で十分ということもなく技師によってはmpeg特有の軋みを生じさせてしまい耳障りに聞こえることもある。だからCDも持っててよかった。よかったのだ!ダウンロード購買だとライナーは付かないが1000円ほど安い。
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マーラー:交響曲第2番「復活」

2012年11月26日 | マーラー
○C.アドラー指揮VSO、フェルバーマイヤー(SP)ドレクスラー(A)オーストリア放送合唱団(M&A)1956/3/29、30オーストリア放送スタジオ録音・CD

ブル3ライヴ(LPと一日違いの録音)とのカップリング。期待していなかったが情感たっぷりの壮大な演奏でウィーン交響楽団の音が何とも言えない情趣をかもし出色の出来。スタジオ録音だけあって演奏精度に問題はなくこのオケのいい部分だけが出ている。一楽章から引き込まれるが二楽章のウィーン情緒などもなかなかのもの。ブルックナー指揮者としても名をなしていただけあって力感と起伏と自在なテンポで強引にもっていくワルターやストコのようなことはせず、ごく一部を除き師匠の譜面を尊重した正当な解釈ぶりで、それで最後まで飽きさせずに聴き通させるのは凄い。歌唱陣もふるっている。モノラル。ホーレンシュタインのVOX録音にきかれるウィーン響にも近いがもっと質はよい。○。
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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

2012年11月17日 | マーラー
○エルダー指揮ロシア国立管弦楽団(放送)2009/4/17モスクワlive

録音状態の悪さが気になりまくる。ソビエト時代の分厚く力強いオーケストラの面影もなく、ロシアオケ特有の響きと雑味がエルダーのエキセントリックでロマンティックな解釈とあいまって往年の栄華を思い起こさせる、という一点でだけ楽しめる。二楽章に配されたアンダンテではアンサンブル能力的に難のある弦楽がそれでもエルダーの特異なアーティキュレーション付けによりうねるようなロマンチシズムを捻り出し感動的。両端楽章のあからさまな感情表現は十分な技術力を背景にしていないがソリストとしては素晴らしい奏者がブラスを中心に散見され、聞き所はあり、ロシア的な魅力がある。最後に、ピッチが低すぎる。レニングラードフィルは低いが国立響はそうだったっけか?録音のせいか?
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マーラー:交響曲第9番~.リハーサル

2012年10月16日 | マーラー
ホーレンシュタイン指揮アメリカ交響楽団(放送)1969NY live

ホーレンシュタインの耳の鋭さは感じ取れるが、解釈には疑問を抱く。拘る部分と拘らない部分の基準がわからない。再現部相当の部分でのばらけた演奏ぶりを看過しているのは単にその後の練習風景をカットしたからなのだろうか。うーん。
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