○スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団(weitblick)1999/9/10live・CD
かつてweb放送され非正規でも話題になったもの。音質やノイズは正規化されているとはいえ放送録音レベル。1楽章はテンポが後ろに引きずられるようで、これに拘泥してしまうと後が楽しめない。先入観のない人向けか。ちょっとストラヴィンスキーのバレエ曲を思わせるソロの踊らせ方をするところはスヴェトラらしい。2楽章はそのテンポと重いリズム、ロマンティックなフレージングが壮大なロマンチシズムにつながり、けしてそういう曲ではないのに納得。3楽章は美しい。白眉だろう。ロマンチシズムが晩年スヴェトラの志向した透明感のある高音偏重の響きとあいまってこの清澄な音楽にとてもあっている。4楽章は賛否だろう。早々とローマ軍が到着してしまいひたすらその隊列を横で見ている感じ。譜面を見ていないのでわからないがクレッシェンドとデクレッシェンドがそれほどの振幅なく、音量的には大きく煌びやかな側面を見せ、最後に、巨大な音符が待っている。ストコに似ているが、ここまで音符を引き伸ばすことはしない。だいたい、ブラスがもたない。ここでは何らかの方策をとっているだろう。この一音だけを聴くための演奏といっても過言ではない。全般、松の新しめの演奏としては面白い、という程度だが、物好きには、音も旧録よりいいし、どうぞ。ちなみに迫力やテンポの速さ等、スヴェトラらしさとエンタメとしての完成度の高さは旧録のほうなので念のため。技術的にはこちら。
<twitter>
・スヴェトラのスウェーデン「松」遅・・・鈍重・・・こういうのが有り難がった時期・・・
・おう、スベトラ先生スウェーデンの、ジャニコロいいじゃん。晩年の清澄な響き、対してたっぷり時間をかけて歌う旋律、カタコンブの巨大洞窟みたいな場違いさが、同じやり方ではあるけど、こっちははまってる。アッピアが声部バラバラでまずかっただけか。鳥鳴きすぎ。
・こんなアッピア街道きいてしまったらアマチュアごときはこの曲二度と演るな!とか思うな。最終音がこの長さで聴けるのはスベトラ先生だけ。スウェーデンSOは上手すぎて、程よく中和しているけど、USSR全盛期のスベトラは凄かったんだ。時代は変わったなあ。
・NHKはスベトラ客演のマーラーとかちゃんとDVDにしてくんないかな。録画録音失敗しまくった。
<iframe scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" style="overflow:hidden; border:0; width:450px; height:80px" src="http://plugins.mixi.jp/favorite.pl?href=http%3A%2F%2F20urakura.blog67.fc2.com%2F&amp;service_key=e09ff987d651f23c25fb34fcffc17a77a082ba26&amp;show_faces=true&amp;width=450"></iframe>