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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

トゥリーナ:ロシーオの行列

2013年08月05日 | その他ラテン諸国
◯ガストン・プーレ指揮LSO(ODEON)LP

部分的にテンポが停滞気味には感じるが、色彩感と表現のゆたかさはヴァイオリニスト指揮者にとどまらない職人的な腕さえ感じさせる。輝かしい曲をやらせたらまったく輝きを倍増させる人だ。古いSP録音が復刻されないので(何故かラヴェルのライヴが一曲CDになっているが)ロンドン交響楽団との数少ない晩年セッションでその芸を想像するしかないのだが、落ち着いた中にもどこか自由で勢い任せのような部分がのこり、きらびやかさは一部楽器や高音打楽器にとどまらず、まるでアメリカオケのようなからっとした音にまとめてしまう、そんなところが父プーレの、ヴァイオリニズムの末でもあったのだろう、とただ想像するのであるが。◯。
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ファリャ:恋は魔術師~間奏曲と舞曲

2013年08月05日 | その他ラテン諸国
◯ガストン・プーレ指揮LSO(ODEON)LP

やはりトゥッティが柔らかいというか甘いというか、しかし歌心は感じられ、しかもスッキリした響きと落ち着いた雰囲気がどことなくフランス的でもある。ヴァイオリンの合奏はやはりヴァイオリニスト指揮者だなあという表情付けがあり、やや生々しくはあるが楽しい。舞曲は色彩感ゆたかでガストン・プーレらしさが表れる。重重しさは依然残るが、これは抜粋として単曲でやられているから敢えてそういう表現をとっているのか。同盤ではA面のアルベニスのイベリアが圧倒的に聴きものではあるが、裏面ではこれとトゥリーナもいい。
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グラナドス:ゴエスカス~間奏曲

2013年08月05日 | その他ラテン諸国
◯ガストン・プーレ指揮LSO(ODEON)LP

だらけたような出だしからちょっとどうかと思ったが、これはこれでのんびりした演奏で、悪くはないか。
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エリザルデ:ヴァイオリン協奏曲

2013年07月20日 | その他ラテン諸国
○フェラス(Vn)ガストン・プーレ指揮LSO(testament)CD

なかなか変化に富んだ曲で、楽天的なロマン派協奏曲の範囲からは外れていないのだが、ディーリアス風であったりレスピーギ風であったり、最後は明るくしめて終わる。フェラスは地味さもあるが技巧的には万全。プーレの指揮というのはだいたい古い、これもノイズが多くやや聞き辛いところはある。
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ロドリーゴ:夏の協奏曲

2013年07月20日 | その他ラテン諸国
○フェラス(Vn)エネスコ指揮パリ音楽院管弦楽団(TESTAMENT)CD

変な曲、というか特徴的な表現はあるしロドリーゴのイメージとしての軽音楽的な部分は無いものの、擬古典にもなりきれず、ロマン派協奏曲の範囲でソリストの技巧を活かした模範的なものを作ったといったふうだ。標題的なものも感じない。ソリストは可もなく不可もなく、やや甘い音色で弾ききっている。エネスコも特別なことはしていない。
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ヴィラ・ロボス:弦楽四重奏曲第6番

2013年07月15日 | その他ラテン諸国
○ハリウッド四重奏団(testament他)1949・CD

旋律性が強く、2楽章などリズムにブラジルのラテンなものが明確に現れ、しかし和声的にはとてもドビュッシーである。新民族主義作曲家が必ず通る民族主義的ドビュッシーとでも言うべき音楽なのだが、ヴォーン・ウィリアムズの一部作品のように相反するその2つの要素が足を引っ張り合って珍妙な聞き辛いものになることはなく、むしろミヨーの影響を感じさせるフランス寄りの作風になっているのは成功だ。円熟した書法はベートーヴェン風のがっちりした四楽章で発露しており、ブラジル音楽をクラシカルな表現の中に抽象化し昇華させている。なかなか美しく、独自性も感じられ、一般にもアピールする作品。個人的にはスケルツォが楽しくて好き。ハリウッド四重奏団の雄弁な表現によるところも大きいかもしれない。お国演奏家がやるともう少し体臭が出るのかも。○。
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シャブリエ:狂詩曲「スペイン」

2013年07月04日 | その他ラテン諸国
○ガブリロヴィッチ指揮デトロイト交響楽団(victor/PRSC)1928/4/16

こういう明るい曲にオケは相性が良いらしい。けして派手な演奏ではないが必要十分を満たしている。ガブリロヴィッチの指揮ではこれは好き。
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レスピーギ:グレゴリオ聖歌風協奏曲

2013年06月03日 | その他ラテン諸国
リヒャルツ(Vn)ヘーガー指揮ベルリン市立管弦楽団(DG)1943/4/17

大戦中のドイツ録音群のひとつだが、録音はこもりがちでイマイチ。同曲の透明感が損なわれている分、ディーリアスの協奏曲に似た印象をもたせる。とにかく長い曲なので単一楽章のディーリアスとは比べられないし、民謡旋律としつこい半音階からなるあの独特の音楽とは異なるのだが、いずれも技巧的な面がそれほど目立たず、響きに重量感がある場面が多く、それがドイツ風の演奏によっていっそう強調された結果似ているように感じさせるのだろう。ソリストには特筆すべきところはない。バックオケはそれなりにやっている。録音マイナス無印。
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アルベニス:イベリア(アルボス管弦楽編)

2013年02月11日 | その他ラテン諸国
○セバスティアン指揮コロンヌ管弦楽団(URANIA/NIXA)1953・LP

この曲で演奏の違いを説明するのは難しいのだが、カラッとした演奏で色彩も豊か、特長の強い演奏ではないが楽しめる。コロンヌ管の音だ。
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グラナドス:ゴエスカス~間奏曲

2013年01月14日 | その他ラテン諸国
○アルボス指揮マドリード交響楽団(dutton,cedar)1928/4・CD

歌劇からの有名な抜粋で冒頭がパクられたりすることもあるが、短く、他愛のない小品。アルボスらしいというか、国民臭をふんぷんに漂わせることもなく、素直に楽しませてくれる。
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グラナドス:スペイン舞曲第6番

2013年01月14日 | その他ラテン諸国
○アルボス指揮マドリード交響楽団(dutton,cedar)1928/4/18・CD

他愛のない小品だがアルボスらしいというか、国民臭をふんぷんに漂わせることもなく、素直に楽しませてくれる。
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トゥリーナ:幻想的な舞曲~二曲

2013年01月14日 | その他ラテン諸国
○アルボス指揮マドリード交響楽団(dutton,cedar)1928/4・CD

トゥーリナの新しさがファリャ張りの管弦楽法できらびやかに伝わってくる。スペイン国民楽派としての立場を明確にしたトゥーリナ、そこにはフランスの新しい音楽の息吹を受けながらも、リズムや旋律には伝統的な音楽からのものが横溢し、新しさの先をそこに見出すという清々しいほどの国民楽派的保守性を感じる。アルボスの指揮は落ち着いているがリズム処理や細かい表現の明瞭さは比較的新しいノリの感じがする。
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トゥリーナ:交響詩「ロシーオの行列」

2013年01月14日 | その他ラテン諸国
○アルボス指揮マドリード交響楽団(dutton,cedar)1928/4/16・CD

色彩的で開放的なアルボスの指揮ぶりはしっかり伝わってくる。曲が短く、平易なので指揮者としての腕うんぬんは斟酌しがたいところがあるのだが、オケがなかなかに巧く美しく、楽しい音楽を展開してくれている。duttonの復刻はいいがライナーをもうちょっとちゃんとして欲しい。○。
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アルボス:不在

2012年12月27日 | その他ラテン諸国
○作曲家指揮マドリード交響楽団(columbia,verso)1928・CD

スペインそのもの。民謡音楽の編曲と言ってもいいかもしれない。管弦楽法を楽しむには単調過ぎるが、国民楽派というものはこういうものなんだ、と納得ずくで聴けば楽しめよう。
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アルボス:アラビアの夜

2012年12月27日 | その他ラテン諸国
○作曲家指揮マドリード交響楽団(columbia,verso)1928・CD

ほぼスペイン。オリエンタルな走句が唐突に挿入されるだけで、スペイン国民楽派そのものというような曲。ファリャやアルベニスとは比べるべくもないが、セミクラシック的な聴き方はできるか。アルボスの指揮はけしてセミクラシック的ではなく真面目だが。前時代的な表現ぶりも楽しめる。
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