プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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カウンセラーとインタビュアー

2017-08-07 23:01:59 | あれこれ
新聞社で働いているとき、
インタビューして記事にすることも多かった。
もともとカウンセラーなので、何を聞いても
そのまま「なるほど」と思ってしまう。
ただただ、聞き入ってしまい、
鋭いツッコミや質問というものが出てこない。

よっぽどのことがないと
「え、それはどういうことですか?」と
いう感じにならず、
「聞いているうちに、答えがわかるだろう」
のように聞き入ってしまう。

そして、記事を書きながら
「しまった、ここを聞いておくべきだった」とか
「数字、データがあやふやなまま聞いてたな」とか
もうちょっとちゃんと聞けばよかった
と思うことがしばしば。

カウンセラーとして話を聞いている時には、
ほぼ「感情」に関心を向けている。
状況をそう受け取っているとしたら、
どんなことを感じるだろうか、
ということにチューニングする。
カウンセラーのための質問は最小限にとどめ、
カウンセリングを深めるための質問になっているかを
吟味しながら投げかける。

インタビュアーのときには、その人のその人らしさを
なるべく表現してもらえる機会を作りたいと願う。
なので、インタビューする側の意図が
それなりに影響した話になっていく。
もちろん感情にも関心を持つけれど、
事実やできごとを押さえようと、
いろいろな質問することにもなる。
語り手のための質問というよりは、
聞き手、書き手のための質問になる。

その質問が聞き手のためのものなのか、
語り手のためのものなのか…。
いい質問はどちらにとっても
次が開け、よりその人の語りたい核心に
迫るものなのだろうなぁ。


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