プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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「禅の教室」と spontaneity(自発性)

2016-04-06 16:38:47 | 読んだ本
確かな知識があって、
教えたり、説明したりすることを
面倒ぐさがらない(一照さん)ということは
とてもすごいことだ。
そして、何を聞けばいいのかを
日々の生活、身体の感覚から
言葉にできるということ
伊藤比呂美さん)も、
とってもすごいなぁ
と思いながら読んだ
禅の教室」。
坐禅でつかむ仏教の真髄 中公新書
藤田一照/伊藤比呂美 著

身体から言葉まで、
しっかりとつながってる。

その中で、私が引かれたのは
spontaneityのテーマ。
「自発性」に注目したのは
サイコドラマの創設者モレノだ。
即興で劇をしながら自発性に注目し、
個人の持つ問題をグループのなかでとりあげていく。
ディレクテブな心理療法のひとつで、
ロジャースなどとは技法が真逆だけれど、
自分の中に何が動くか、「今、ここ」で見ていく
という点では共通するものもある。
「今、ここ」に注目するという点では
大流行の「マインドフルネス」も同じ。
坐禅は動かさないで身体を感じるけど、
サイコドラマは身体を動かして、感じている。

そうそう、電車に乗っていたら、
女性の洗顔料のCMで
「マインドフルネス洗顔」的なものが出てて、
びっくりした。
それほどまで、流行ってるのかと。

j話を元に戻して…
しかも、たまたま、くっついて行った、
ランディさんの演劇の稽古場はまさしく、
サイコドラマの世界。

せりふや設定があるというところは違うのだけど、
演ずる側の成長や変化が促されるという点では、
同じなんだと、つくづく思った。
自発性、自分の中から何が出てくるか…。
それを見たり、見せたりするのは、なかなか
勇気がいる。けれど、
ここに、そこで共演しているみんなが付き合ってくれる。
もちろん、監督(演出家)も。
この演出家、アニシモフさん。
素晴らしい愛に溢れている。
役者さんたち、よかったねえ、
愛されてるねぇ、と思ったら涙が出てきてしまった。

日頃、見ることのない、NHKのテレビ番組で
即興劇をお年寄りのグループがやっていると、
取り上げていた。
これはまさに、サイコドラマの手法!
しかも、中高年にサイコドラマって、これっぽっちも
思いつかなかったので、不思議な「やられた」感。
すっごくいい。なんか楽しそう。

これから、演劇、流行るかもしれないね。
これからの日本の教育のなかで、
「表現教育」が絶対に重要になると思っているんだ。


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