県、年内に自殺対策計画

２００７年８月２１日（火）　朝刊　２５面



　増え続ける県内の自殺者を減らすため、県は年内に自殺総合対策基本計画を策定する。二〇〇七年六月に政府が策定した自殺総合対策大綱を基本に、県内の実情も踏まえて策定。一七年度までの自殺者削減の数値目標を盛り込む。

　二十日県庁で開かれた県自殺対策連絡協議会と、自殺対策県機関連絡会議の合同会議で発表された。

　基本計画案は、行政や民間機関などが参加する実務者会議で作成。県内自殺の分析や、自殺防止の普及啓発の在り方、自殺の早期発見・早期治療、自殺未遂者対策、遺族支援などが盛り込まれる予定だ。

　政府大綱では「一七年度までに〇五年度の自殺死亡率を２０％以上減少させる」との数値目標が盛り込まれており、県の実情を踏まえた上で計画にも反映させる。

　県内の自殺者は警察庁統計で〇六年過去最高の四百人。厚生労働省の人口動態統計で人口十万人に対する自殺者数（自殺死亡率）は〇六年二七・三人となり、前年比で三・三ポイント悪化し全国十三位（前年は二十七位）だった（全国平均は二三・七人）。




沖縄タイムス