長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

正法寺(その1) ~大原野の寺社4~

2013年10月20日 | 神社・仏閣


正法寺(しょうぼうじ)は真言宗東寺派のお寺です。

奈良唐招提寺を創建した鑑真和上の高弟・智威大徳がこの地で

修行を行ったことが始まりで754年に創建されました。




応仁の戦火で焼失しましたが、元和元年(1615年)に

恵雲・徴円の両律師により再興され、西山のお大師さまとして

古くから親しまれてきました。

その後、徳川五代将軍綱吉の母・桂昌院の帰依を受けて

代々徳川家の祈願所となりました。



御本堂

御本堂内に安置されている三面千手観世音菩薩は国の重要文化財に

指定されています。お顔の両側に化仏があって三面形式になっている、

全国でも珍しい千手観音です。

通常の千手観音は、できる限り多くの方向に目を配り、困っているものが

いたら救おうという意味で手が沢山あるぶん、頭上にも小さなお顔が

並んでいますが、この三面形式のお顔は過去と未来にも

目を配ろうという意味があるそうです。

他にも、弘法大師42歳の作と伝えられる聖観世音菩薩をはじめ

鎌倉初期の両界曼荼羅などの仏画、徳川家関係の古文書を所蔵されています。

~その2へ続く~