ポッケ動物病院の独り言

病院での出来事・日々気づいたこと・趣味・その他なんでも

べトメディン

2008-11-25 | ペット

  

今年の夏ごろ、べトメディン(成分名ピモベンダン)が

動物用医薬品で、発売になりました。

(医薬品は以前より発売されています。)

  

適用は犬の慢性心不全で、

作用は①カルシウム感受性増強作用による強心作用と

 ②ホスホジエステラーゼⅢ(PDEⅢ)阻害作用による血管拡張です。

  

Pb240001

      

僧帽弁閉鎖不全(MR)による

 発咳・運動不耐性のシーズー犬や

拡張型心筋症(DCM)による

 腹水貯留・食欲不振・沈うつの柴犬などで

この薬の投与で、症状の明らかな改善が認められ、

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)が明らかに向上しました。

  

頻脈や嘔吐などの副作用もなく、腎血流量の低下もないため

とても使いやすく、効果も実感できます。

  

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投薬もビーフ・フレバーのためか、飲んでくれやすいみたいです。

  

高齢期に症状がなくとも、ワクチンなどで来院されたときに

MRによる心雑音を指摘される人も多いと思いますので、

MRによるうっ血性心不全の症状が出る前に、

投薬が必要な状態かどうか?や食事療法、生活習慣の改善などを、

診察・指導してもらってくださいね。

 

因みにうっ血性心不全の症状は・・・・

 発咳

 運動不耐性

 頻呼吸

 呼吸困難

 沈うつ

 食欲不振  などです。

  

Mightym

 

  

コメント
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