ポッケ動物病院の独り言

病院での出来事・日々気づいたこと・趣味・その他なんでも

野塚岳 三度・・・

2013-04-30 | 山歩き(日高山脈の山)

  

2013年4月23日

  

様似町と広尾町の境界にある野塚岳に、三度行ってみた。

  

前回と同様に、天馬街道の長い野塚トンネルを抜けると・・・

   

P4230001

  

そこは快晴であった。

  

もう残雪期、すでに4台も車が駐車してあり

そのうちの1台は単独者で、準備をしていた。

  

トレースを見ると、集団でトヨニ岳に向かったようです。

 

準備していた単独者は野塚岳だが、自分のルートとは異なり

真直ぐに川沿いを行き、最後尾根を登りあげるルートを選択するとのこと。

このルートが最短ですし、登り返しがないからね。

   

P4230003

  

トレースはないが、2/16と3/13にも来ているが

2/16の厳冬期とは比べ様もないぐらい斜面はしまっており

スノーシューでサクサク登れる。

  

中央のピークが、野塚岳です。

  

P4230007

   

笹も見えてきていますが、スノーシューで大丈夫!

  

P4230009

  

左の1147mピークを超えて、右の1223mピークを通過して

右回りに野塚岳に登るというルートです。

  

Dscf3818

  

1147mピークを、越えたところ

 

1147mピーク前から雪質の変化からスリップするので、アイゼンを装着!

   

P4230031

  

次は1223mピークを、目指します。

   

Dscf3825

  

1223mピークに近づくと、野塚岳の山容が目の前に現れる。

    

この辺りだろうか?

 

今年の3/31に芽室山の会所属の4人が、野塚岳を目指し登り

先頭の方が行方不明、遭難。

http://globalwarming-mondai.seesaa.net/article/353604282.html

  

今現在も見つかっていない・・・・・

 

P4230046

  

コルに下って、最後のひと登りだ!

  

P4230049

  

1147mピークを過ぎた頃から間欠的に風は吹くが、

厳冬期のような厳しさは、もうない。

 

P4230059

  

あと少しで、山頂だ!

  

Dscf3844

  

ハイ、野塚岳山頂に到着!

  

バックにここからも日帰り縦走可能なオムシャヌプリ!

 

Dscf3850

   

ここからトヨニ岳に連なるリッジの雪稜が、綺麗だ!

 

ここからの展望を見たくて、三度も訪れた甲斐があった。

  

P4270008

   

冬季日高山脈全山縦走をした志水哲也の「果てしなき山稜」を読み

その一端の雪稜を自分の目で、見てみたかったのだ。

   

Dscf3857

 

トヨニ岳をバックに、パチリ!

  

Dscf3851

  

来し方のルートを、眺める。

   

そういえば山頂付近に、まったく足跡がなかったので

駐車場で会った単独の人は引き返したようだ。

  

P4230062

   

下りは登りとルートを変えて、山頂から真直ぐ尾根を降りていくことに・・・

   

氷化した斜面に、5cm位の硬さが異なる雪の層がのっている。

  

歩くと5cmの表面の層だけが、バラバラ流れていく。

  

これは滑ると止まりそうにないな・・・・

 

なんて考えていたのに・・・・・

  

少し下って傾斜がゆるくなったところで、

  

何を思ったか?

  

尻すべりを、してみた。

  

滑り出して、これはまずいとすぐに気づき

アイゼンとストックを刺したが、少し減速したかな?と思ったが

表層雪崩の原理で、すぐにストックが刺さらないぐらいの雪の厚さに乗っており

グングンスピードが乗ってきて、木々が目前に迫ってきた。

(ピッケルも持参していたが、ザックにくくりつけてあった)

   

木に衝突しそうになり、体を傾けてよけれたが

その後は雪で視界はなくなり、突然横臥位の体勢で

腹部に木が衝突して引っかかり、助かったと思ったのも束の間

一緒に流れた来た雪に押されて、

くるっと回転させられ、また谷間に流されていった。

  

足に木があたる衝撃の後、谷でようやく止まった。

   

P4230068

  

立ち上がろうとしたが、左足に全く負重がかけられず

膝下の形態がおかしく、ぐらついている。

 

しまった!やってしまった! 

  

膝下で骨折したのかと思ったが、触ってみるも軋轢音はないので

膝関節が脱臼したようです。

  

右足だけで立ち上がろうとしたが、右足首も痛めてしまったようです。

 

直ぐに左膝に、悶絶するような激痛が襲ってきた。

 

這っていこうにも、膝下が動くと激痛がはしり、動けない。

  

手持ちの鎮静剤を飲んでも、30分は悶絶するような激痛で動けなかった。

  

さて無くしたものは、メガネ(度入りのサングラス、裸眼は0.1以下)とニット帽

     

ここは携帯電話が圏外で、駐車場でも圏外なので

救助を求めることは出来ないので、自力で戻るしかありません。

  

ゲイターやポール、スノーシュー、ピッケルなどで外固定を試みているときに

膝の脱臼が整復された。

 

脱臼が整復されると、痛みはなくなる。

 

しかし膝の内側から外側へと少しでも力が掛かると

再脱臼して、痛くて整復されるまで動けない。

   

P4230070

  

体育座りで、左足は脱臼させないように

腕で一歩ずつ持ち上げて、何とか降りていく。

 

滑りがいいところは、右足を下にして膝を少し曲げ

その上に左足をピタリとあわせて、腕で漕いでいく。

 

それでも左足の膝下が少しでもずれると、脱臼して悶絶・・・・・・

  

これまでのペースだと3時間で300mしか進めていない。

 

これでは間違いなく、ビバーク決定か・・・・

 

明日は雨になるかもしれないので、誰も登ってこないだろう。

 

膝は内出血によりかなり腫れてきて、脱臼しにくくなってきた。

  

今日中に戻るには、立って歩くしかない。

 

意を決して、立ち上がる。

 

膝を内側に力をかけるようにすると、ゆっくりだが負重でき、何とか歩ける。

 

脱臼して倒れこんでも、膝を伸展したり、足首を内側に曲げることにより

早めに整復できるように、なってきた。

  

谷を下りきると、出発時に会った単独者のトレースが出てきた。 

 

それをたどって、脱臼させないように、ゆっくりゆっくり歩いていく。

  

川沿いになると、膝まで踏み抜くことが出てきた。

 

踏み抜くと這い上がるのに、四苦八苦する。

 

右足だけスノーシューを装着するもそれでも

左足を踏み抜いて、抜け出すのに四苦八苦する。

 

最後はヘッドライトを点灯させて、何とか両足スノーシューを装着して

19時28分 駐車場に、辿り着けた。

   

Photo

     

登り3時間15分

下り7時間38分 試練の山歩きが、終了した。

  

帰路浦河赤十字病院に寄ろうかと思ったが、整形外科の医師がいなければ

鎮静剤貰って終わりだし、まずは札幌を目指して車を走らせた。

 

今回は天気が穏やかで助かったのとメガネがなくなったが

トレースがあり、道迷いの心配もなかった。

  

左足なので、何とか車の運転も可能だった。

  

こういうので、遭難死してしまうのだろうな・・・・・

   


Distributor

2013-04-21 | アメ車・車

   

大分春めいてきました!

 

さてブレザーを、整備しましょう! 

  

プラグのかぶり(プラグにカーボンが付着してしまう)を、何とかしないと・・・・・

  

混合気が、濃いのか?

 

キャブレターの二つあるミクスチャーを最大に絞り込んでも変わりなし。

 

まあ、キャブレターは新しいので問題はないと思う。

 

あとは火花が、弱いかな?

 

Ignition Coilが怪しいな・・・

  

P4130004

    

ブレザーのIgnition Coilは、Distributorのキャップ上部に内蔵されています。

 

Ignition Coilだけでも交換できますが、Ignition Modulesなども交換したいので

それらすべて含まれているHEI Distributorごと交換します。

    

P4130009

    

プラグコードをはずし、Distributor Capをはずす。 

 

セルを回して、Distributor Roterを、TDC(第1ピストン圧縮上死点)の位置に合わせて

Distributor Clampの9/16のボルトをはずして、Distributorを引き抜くのだが・・・・

  

ボルトを外すのに、Distributor Clamp Wrenchという

専用工具が必要なのだが、持っていない。

  

普通の9/16スパナでは、Distributor VacuumやManifoldが邪魔で

ボルトを回せない・・・・

  

なのでスパナを万力に挟んで、ハンマーでガンガンたたき

(なかなか曲がらないが・・・・)

少し角度がついただけだが、何とかボルトをはずせるようになった。

   

P4130021

  

Distributorの新旧比較

  

後は元通りに戻すだけだが、素人(無知)とは恐ろしいもので

Distributorが元の位置にはどうしても戻らない。

 

あれ?動いたのかな?

(クランクを回していないので、そんなことはある訳ないのに・・・)

  

差し込める位置に、Distributorを戻して・・・・

   

P4130025

   

プラグコードもつけて、セルを回すもエンジンかからず・・・・・

    

P4160001 

  

Distributorを眺めて、考える。

 

そうか!

 

Distributorは、Ignition Coilから発生された電圧を、

エンジンの回転に合わせて各気筒の点火プラグに分配する部品だが、

それはカムシャフトのギアと噛み合って連動し、

さらに一番下の凸状の突起がオイルポンプとつながり

オイルポンプとも連動しているのです。

  

P4160006

    

オイルポンプ側の凹状の部分を、Distributorを固定したい位置で刺さるように

回転させないといけません。

  

Distributorを差し込む穴の底にあるので、真上からライトを当てて

肉眼で確認して、回転させないといけない。

 

普通の乗用車なら屈んで覗き込めるが、ブレザーは車幅もあり

穴は一番奥、車高も高いので、匍匐前進の体勢を、とらなければなりません。

   

P4160007

  

一度セルを回してしまったので、やや位置が曖昧です。

 

エンジンは掛かるようになったものの、試走するも吹けあがりがばらつき

点火時期が少し合ってないようです。

  

さらに何回も位置を変えながら、Distributorを抜き差ししているうちに

正しい位置がわからなくなり、またエンジンが掛からなくなってしまった。

  

がーん。。。。。

  

匍匐前進も、もうやりたくありません。

    

仕方ないので・・・・・

  

P4200001

    

手でPulleyを回して、timing markで点火時期を確認することした。

  

まずはPulleyを回すスペースを確保するために、Fan Bladesをはずして・・・・

  

P4200005

     

Pulleyを回してクランクシャフトを回転させるのだが、

圧縮が掛かっているのでまったく動かない。

  

プラグを4本はずして圧縮を抜いたがまだ駄目で

プラグを6本抜いて、ようやく回せた。

  

Pulleyの白いラインを、timing mark indicatorにあわせる。

     

さらに・・・・・

 

P4180005

     

カムが磨耗しているかもしれないので、Valve coverをはずして

念を入れて、手前の一番シリンダーの吸気バルブの動きもみて、TDCを確認した。

   

P4180013

   

これでエンジンも掛かるようになったので、Distributor Housingを動かして

進角を微調整をして、作業を終了した。

 

排気の黒煙も出なくなり、プラグのかぶりもなくなった!!

   


木材塗装

2013-04-06 | 日記・エッセイ・コラム

   

病院正面の屋外部分を、再塗装してみた。

  

日光や風雪により、塗装の劣化が見られます。

 

木材の防腐や防カビのためにも、定期的な再塗装のメンテナンスが必要です。

  

P4020002

  

画像の木材部分は、2色の塗料で塗られています。

 

玄関ドアとその枠組み、庇上の縦に貼られている部分は薄い茶色

それ以外は濃い茶色

 

今回は濃い茶色部分の柱、床、壁の板を、塗ります。

  

すべて同じ色(同じ塗料)ですが、木材による塗料の吸収率の違いにより

色が異なるのが面白い。

   

P4020012

  

まずペイント薄め液で、表面のゴミや埃をふき取ります。

 

4年前に床部分だけ、再塗装しています。

 

水平部分なので、塗料が垂れることがないので

厚塗りをしてしまっているので、木目はほぼ見えません。

 

一度古い塗料をサンディングしてから、再塗装すれば一番良いが

そこまではしない・・・・

 

厚く塗料を塗れば保護効果が高くなりそうに思えるが、

厚く塗っても内部に浸透しにくく、

薄く塗ったほうが、木材の内部に浸透しやすいようです。

 

塗っている時に下に塗料が落ちるのは、明らかに付けすぎているのです。

 

早く塗り終わろうとすると、ついつい多めに塗って、垂れそうになる。

 

壁の板はウェスタンヘムロック(米栂)で、手斧で表面をチョウナがけしてあり

さらにサンドブラストもかけてもらっています。

 

柱はマツ、床材は? 

 

木材の種類によって吸収が異なり、垂れやすさは違うし

同じ木材でも、日光が当たっているところは乾燥が進み

塗料の吸収が、かなり違うのは驚いたね。

  

P4020015

   

この面積でも、それなりに時間がかかりました。

 

水性の塗料で塗ってありましたが、今回は油性にしてみました。

塗った感じは水性と同じで、耐久性が高いかな?

  

でも手間だけで綺麗になり、良かった良かった。

 

また暇をみて、薄い茶色の部分も再塗装してみよう!