いやー、またお勧めの映画を、見つけました。
「ノーカントリー」
昨年度のアカデミー4部門獲得!
(作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞)
http://jp.youtube.com/watch?v=qhG81HNy67k
ストーリーは・・・・
メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわした
ルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが
残されているのを見つける。
危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。
必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは
非情の殺し屋アントン・シガー。
そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく
老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった。
場所がテキサス州エルパソというのが、素晴らしい。
原作の設定が1980年代だからか?
テキサスの田舎だからか?
登場する車もピックアップが多く、年式も1960-1980年のみ。
またレストランやモーテルもつくりは質素だが、
中の家具や内装は60-70年代のものを、
大切に使って、いまだに変わらずあるというのがいいです。
これはもちろん映画の状態のまま、現在も経営されていると思います。
最近は日本も猟奇的な事件も多いですが、
アカデミー助演男優賞を獲ったハビエル・パルデムの
サイコパスの殺し屋の怪演は、感動します。
スペイン人なので、アメリカ人とは違う雰囲気。
冷静沈着、計算し尽くされた動き。
またゆるぎない本人の中のルールと・・・・・
すべて簡単に分からせるわけではなく、
見ている人に、「ハッ」と気づかせるような
カメラワークや映像が多くあります。
まさに実在の連続殺人者もIQが高い人が多いので、
(そうでないとすぐに逮捕されてしまう、また社会的地位もある人が多く
容疑者リストにあがっても、見逃されてしまう)
ただの異常者とは違う崇高な感じが、出ています。
また最後がいい。
アメリカ映画は最後は犯人や悪が捕まるか、殺されて終わるが
必ずしもそうではないことも、あるわけです。
登場人物もほぼウェスタンシャツとウェスタンブーツというのが、
かっこよすぎます。
スーツもウェスタンですよ。
老保安官役のトミーリージョーンズも、
テキサス生まれでブルーカラーの臭いがしますので、
とても渋いです。
彼が主演の「メルキアデス」や「ハンテッド」 は、お勧めです。